初めての男木島へ、その1、高松港では雨だったけど
1月の第二週末は土曜日も日曜日もぱっとしない天気でした。
日曜日は完全に雨ですが、土曜日は高知の南岸に前線があって雨が降りやすいので、なるべく北の方が天気がいいかなと思い、Rさんと相談します。
県境歩きでなるべく標高の低い引田辺りを歩くか、あとは女木島か男木島というまだ山登りで行ったことのない島歩きがいいかなぁ?
Rさんの提案で男木島にしますかというラインが入り、男木島には一度も行ったことのない私は二つ返事でOKでした。女木島には数年前に主人と観光で行きましたが、真冬に行ったため寒くて参りました。
今回も真冬なのですが、どういうわけかその前から以上日暖かい日が続き、寒さ対策はしなくてもよさそうです。
↑男木島というと水仙と男木島灯台が有名らしいです。
一眼で撮った画像がろくなものがなく、スマホで撮影した水仙と海です。
天気が良く水仙が満開になる2月にはさぞやと思われました。
さて、Rさんとは男木島行きのフェリー乗り場に7時半に待ち合わせました。
出航は8時だそうです。
自宅を6時半ごろに出て電車に乗ると、その日は大学入試の共通テスト?(以前のセンター試験?)があるようで、参考書を出して最後の復讐をしている受験生を目にして、一瞬、はるか昔を思い出しました(かといって、私たちの時はセンター試験もなかったですが)
今は自分の子供も孫も入試には関係ない時期で気楽な身分です。
高松駅構内のコンビニでおにぎりとお茶を買って外に出ると、なんと雨が降っています。
びっくりしました。自宅最寄りの駅に向かう時は降ってなかったし、予報を見ても降りそうな感じではなかったのに・・・
テンションが下がりますが、今更、行き先変更もあり得ないので、Rさんと一緒に男木島までの往復切符を買いました。
↑まだ雨粒の残る、フェリーの窓。
高松港から40分で男木港に着きます。
到着時刻は8時40分。
今、考えると、見えていたのがズッコ山ですね。
その下にずらりと貼りつくように集落の家々・・・
↑フェリーはこんなに大きくて立派な船でした。
↑2017年12月に女木島に行った時のフェリーです。
その後に船が新調されたようですね。
まずは待合室のトイレをお借りしました。
トイレは様式の綺麗なトイレで、瀬戸芸の影響かどうか、待合室もずいぶんモダンな洒落た造りの建物でした(画像撮るの忘れました)
↑この日は車ではなかったので、うっかりとストックを持参し忘れ、待合室にあった金剛杖をお借りしました。
お遍路さんの杖です。
港の前に男木島の地図があったので、眺めてみました。
前日にyamapの地図を見ていましたが、一応、3つの山には登れそうで道も記載されていました。
港の地図は山登りは関係なく、見どころや名所のような場所が記されています。
Rさんが「まずは灯台に行きましょう」と。
そういえば、yamapの人たちも皆さん灯台には行っていたようです。
そうしましょう。
灯台に行く前に港にあるアート?タコツボルだけは見ておきます。
こういうものもyamapの地図には記載があるので面白いですね。
タコツボルを見学したら、今度は灯台へ向かいますが、私たちの前に猫さんが現れました。
どこの島にも猫は多いですが、男木島にもやっぱりいるのですね。
おまけにサービスが良くて、可愛い声で鳴いてくれる上にポーズ迄とってくれました。
赤い実が目についたRさんが「これはマユミ?」と…尋ねますが、これは海岸に多い木でマサキみたいですね。
マサキはうちの庭にも植わっているので、わかります。
灯台へ向かう道はその名も「灯台道」
↑手描きの看板が誘います。
1800mと言えば、山歩きする者には何ということのない距離ですが、あまり歩きなれてない人には長いかも・・・
道はいきなり登り坂となっています。
男木島は見たところ、平野部分が極端に少なそうで、島のほとんどが山地なんですね。
登り坂は急ねうえに狭いので、車道のようですが、こんなところは運転したくないしできないよね・・・とRさんと話していたら・・・・
後ろから軽トラがやってきたので、びっくりしました。
運転されていたのはまずまずご高齢の男性で、慣れてしまえば、なんともないんでしょうかね。
あとにもさきにも、この日走っている車を見たのはこれが最初で最後でした。
もう50mは登ったかなという頃、ちょっと平坦になってきました。
イノシシ除けの柵の中で水仙が綺麗に咲いています。
これは序の口で、この後、ものすごい数の水仙を見ることになりました。
後ろにそびえているのが、この時は気づかなかったけどズッコ山ですね。
自宅でもいっぱい咲いているし、実家の畑にも1000本ほど植えている水仙ですが、いくら見てもいいものですね。
ところどころ道標も立っています。
先日、香川の里山で見たばかりのタンキリマメですが、ここでは葉もまだ青々として、サヤの赤い色も綺麗です。
↑島の人が栽培されているらしいエンドウ豆も、もう花が咲いています。
やっぱり暖かいみたいですね。
これはヘクソカズラの果実。
可哀想な名前がついてますが、最近はこれでリースを作る人もいらっしゃるようです。
この後、右手が山側になっていて、途中、何度も昔の登り道らしきのがありましたが、登り口に柵があったり、柵を開けたとしてもヤブになっていて、登れそうもなさそうですね。
↑これはアマチャヅルのようで、以前、粟島でも見たことがあり、島は暖かいので多いみたいです。
これは薬効成分があるようです。
Rさんが「これはセンニンソウよね」というので、見てみると、あれまぁ、冬だというのにセンニンソウがまだ咲いてます。
夏なのだか春なのだか冬なのだかよくわからないです。
おまけに、その近くにはタデまでありました。
少し下に海岸が見えています。
道がカーブしているところにはカーブミラーが設置されていますが、必要あるのかしら?とちょっと感じました。でも、少し前まではもっと車があったのかなぁ?
周囲の赤い粒が落ちてしまったサネカズラの果実です。
島は至る所、ツル性植物だらけですね。
メジロの鳴き声がしたので、ヤブの中をカメラで覗いたら、いましたよ。
今度は驚いたことに、センニンソウの咲き始めたばかりの花とたくさんの蕾がありました。
この分だと2月になっても咲いていそうです。
↑9時29分、こんな道標が現れました。
上に行くとジイの穴というところに行けるようです。
Keitann様 こんにちは
山旅の初めは雨のようでしたが、船で島についても雨の気配はありますね。
下から二番目のセンニンソウの画では葉に雨粒が残っています。
タデの節にも、サネカズラの葉にも雨の痕跡が残っています。
そして全体的に空がどんよりしている感じがしますが、晴れ女のkeitann様のことですからこの後きっと青空にしてしまうのでしょうね。
島の雰囲気は穏やかな、(年寄りたちの住む)ところという印象を持ちました。
投稿: ぶちょうほう | 2023年1月26日 (木) 17:32
ぶちょうほう様、こんばんは。
この時は前線が高知の南にあったので、ちょっとでも北の方へ行けば雨から逃げられるだろうという
目論みでした。なのに、しょっぱなから降られてしまい、テンションが下がりましたよ。
それでも、島に着くころには上天気とは言わないまでも雨は上がりました。
晴れ女というよりも、予報を調べまわって、なるべく天気の良さそうな山に登っているという
だけのことです(^^;)
幸い、この後もほとんど降らずに済んでくれたので、助かりました。
瀬戸内の島は小豆島や直島を除けば、どこも眠っているような過疎の島ばかりです。
でも、冬場は、静かな過疎の島を歩くのは島歩きの醍醐味を味わえますね。
投稿: keitann | 2023年1月26日 (木) 23:15