県境歩き再開は唐谷峠~雲辺寺を歩く、その3、五郎山は巻かずに山頂で休憩
五郷越を通過してなおも東へと歩いていると、展望が開けた場所があり、この日初めて雲辺寺山が良く見える場所がありました。

↑ズームしているので近いように見えますが、実際はかなり遠くに見えていて「あそこ迄歩けるのかな?」と一瞬思ったほどです。

そのすぐ後に、今度は南側に段々畑と集落らしきものが見えます。
位置からいうと見えているのは愛媛なんでしょうね。
香川側には山しか見えませんが、愛媛側は意外と稜線のすぐ下まで人が住んでいるようです。
地図で確認すると見えているのは四国中央市の中下という集落らしく、付近には鳥居のマークもあるので神社があるようです。

尾根越しには赤星山と二ツ岳の姿があり、これは登り初めからずっと見えていた方角です。
縦走路をそのまま東へ歩いていきます。

↑里山に多いハゼノキが紅葉していました。
この辺で標高は500mぐらいでしょうか。

道は稜線の南側を巻くようについている・・・・と思いました。

↑まだ黄葉していないダンコウバイの葉。

アカマツが多いですが、行く手をふさぐように倒れている木も多いです。
そのうち、どうも障害物が多く、ヤブっぽいような気もするので「これはおかしいな」と感じました。
Rさんに現在地を見てもらったらいつの間にか道を外しているようです。
おかしい、どこで間違ったんだろう?
とりあえず、引き返します。

↑引き返す途中にあった石仏。
こんなのがあるぐらいですから、道は道のようなのですが・・・

↑古いへんろ道??
お供えに挙げているミカンがまだ新しいですね。

大きなアカマツが倒れているところまで引き返してきました。
アカマツの向こうの方に何やら赤テープが見えています。
進んでみると、アカマツが道の上に倒れているのでした。
たまたまその手前に別の踏み跡があったので、これでは踏み跡の方を辿ってしまっても仕方ないですね。
これだけ倒木が大きいと撤去するのも大変です。

アカマツを過ぎるとちゃんと阿讃縦走路の札がありました。やれやれ。15分のロスでした。

正しい阿讃縦走路沿いには黄葉したダンコウバイの葉がありました。

珍しくシロダモの赤い実も見かけます。

道は尾根の南側を巻くようになってきました。
地図上にある551m小ピークを巻いているようです。ピークをつかする道もあるようですが、ここは三角点もないし山名もないので巻くことにします。

アカマツが結構多いですね。

阿讃縦走路の札が見えています。

11時15分、五郎山への尾根道と巻き道の分岐迄来ました。
尾根の北側に巻き道が見えていますが、ここは三角点があるので登ります。

金見山で地図を見ていたら、五郎山への登りだけが等高線が混んでいるなと思っていた登りです。

思っていた通りの急登で、汗をかきながら登ります。

11時24分。登りきったところに三角点がありました。
三角点「海老済」(えびすくい)
こんな山の中でエビをすくうとは??

キティさんのプレートもあります。
標高は金見山よりちょっと低いようです。

山名もちゃんとあって五郎山と言うんですね。
私たちにしては歩き始めからほとんど休憩せずに、ここまで一気に歩いてきました。
歩き始めが7時35分なので、なんと4時間経って初めての休憩です。
これだけ歩いたのだから、食べても許されるでしょう。
考えたらお昼前なので、おむすびを一つ食べます。
ついでにコーヒーまで飲んでしまいました。
30分以上の休憩を取ったところで、今度は曼陀峠目指して歩き始めました。

下っていくと、11時57分、阿讃縦走路に合流です。
縦走路はピークは通らずに巻いていますから。
その直後に・・・

四国のみちと合流しました。
時刻は11時58分。
後から気付いたのですが、五郎山は香川、愛媛、徳島の境界になってる??
なにはともあれ、四国のみちに出てしまえば、あとは道標がしっかりしているので迷いようもありません。

道標周辺にはベンチもあり、ほかの道もあるようです。

その後の道は道がえぐれており、よく踏まれているようです。
もうへんろ道になっているのかもしれません。
今までとは全然違う感じです。

雲辺寺の前の札所である三角寺までは17キロ近くもあるんですね。
ここまでのへんろ道はどこを通ってるの??

晩秋はマムシグサの赤い実があちこちでよく目立っています。

南の方角に見える中津山が先ほどよりも近くなってきました。

道沿いにはフユイチゴの実がいっぱい。

上の方にはタカネハンショウヅルの果実があって、なんだか楽しい・・・

これは山火事がおきたときのための用水??

お地蔵さんも道沿いに見られて、へんろ道だということがよくわかります。

やがて、峠のようなところに出てきました。
ここが曼陀峠?
時刻は12時9分。
こんにちは。ハゼノキが綺麗に色付いていますね。当地のものも色付いていますが低地ではイマイチです。倒木が多いですね。やはり最近の異常気象のせいでしょうか。当地でも倒木を多く見ます。
投稿: 多摩NTの住人 | 2022年12月12日 (月) 17:30
多摩NTの住人様、こんばんは。
ハゼノキはこちらでは低山の紅葉を代表するような樹木ですね。
この日は標高500m以上を歩いているので、ハゼはあまり見かけませんでしたので
見た時はちょっと懐かしいような気がしましたよ。
倒木は道なき道を進んでいると、結構多いですね。
四国の山では30年前とかに松枯れで松の木がたくさん枯れてしまい、ヤマザクラの木が
とってかわったそうで、この日歩いた場所でもヤマザクラを見かけました。
私が子供の時は山の木と言えば、松だったのですが、今はそうは言えなくなってしまいました。
投稿: keitann | 2022年12月12日 (月) 22:33