スーパー林道から登る剣山と次郎笈、その1、シマカンギク?ツルギカンギク?

10月の第三週末は当初は雨とか曇りという予報でした。

それが数日前から土曜日は晴れ時々曇りという予報に変わりました。折しも当地の秋祭りがコロナ以後3年ぶりに行われることになりました。獅子舞などがやってくるので秋祭りは家にいないといけないのですが、土曜日は主人が留守番をしてくれるというので、山に行けそうです。

いつもの山仲間のRさんは土曜日は都合が悪いようです。高知の山仲間のAさんから連絡があり、週末はどうしますか?と訊かれました。山の花もほぼ見終わったし、後はムラサキセンブリとかシマカンギクなど里山で見られる花だけなので、ちょっと高い山も歩いてみたいなぁと思い、あれこれ相談しました。

石鎚の紅葉は今年は良くないというし、紅葉時期の弥山は混雑するそうなのであまり近寄りたくないし・・・いっそのこと剣山スーパー林道からお手軽に次郎笈とか登れないかな?と話したところ、それならば丸石まで行ってみますか?とのこと。Aさんはこの秋に権田山方面に登りたいそうなので、あのあたりの下見もできるかも・・・。

私は?と言えば、晩秋に高ノ瀬狭までは行ったことがあるものの、それから奥のスーパー林道は全く行ったことがなくて、興味津々でした。Aさんが那賀町役場に問い合わせをしてくださって、9月の台風後に一時的に通行止めになっていたスーパー林道も通行できるようです。そんな成り行きになったのが13日のことでした。

そちら方面は最近はクマも出るらしいので、もう少し賑やかな方がいいかなと思い、前日にIさんに声をかけてみたところ、その日はキノコ狩りに行っていたというIさんですが、参加しますとのこと。南剣には近い阿南のHさんにも声をかけたのですが、北アルプスから帰ってきたばかりなので、今回は見合わせますとのことでした。そしてHさんからはスーパー林道で子熊を見かけたので、気を付けてくださいねとも言われました。

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↑当日10月15日はこの上ない快晴に恵まれて、青空に紅葉を楽しむことができました。

自分の記録を見てみたら、剣山には秋にも一度登っていましたが、山頂周辺の紅葉が終わったころにしか行っておらず、剣山の紅葉がこれほど素晴らしいとは初めて知りました。

見ノ越からのリフトに乗っていると、「剣山は秋の紅葉も素晴らしく・・・」と放送が流れていますが、それはほんとだったんですね、と今更ながら思い知りました。

とはいえ、普通に見ノ越から剣山に行くなら我が家から2時間半もあれば行けますが、スーパー林道側から登るとなると登山口まで3時間半ほどかかります。Aさんには南国に7時集合にしましょうと言われ、自宅を5時20分に出発しました。この日の朝の香川はちょっと雲も多かったです。豊浜SAでIさんを拾いましたが、高知道の山の中を走っているとガスでちょっと心配しました。ところが南国辺りまで走ってくると真っ青な空で、一気にテンションが上がります。

南国からはAさんの車に乗せていただき、R195を東へと走ります。途中、美良布の道の駅でお昼ご飯調達しました。Iさんはスーパー林道から剣山にも登ったことがあるそうで、車中で、Aさんとこの日のコースをああでもないこうでもない相談しています。私はこちらからは初めてなので、お二人にお任せです。結果、スーパー林道沿いの奥槍戸の山の家手前にある丸石方面への登山口から登ることになりました。剣山~次郎笈と歩いて帰りは山の家に下山後、林道歩きというコースらしいです。Iさんが「日暮れまでに下山できるかな?」と・・・

え?そんなにロングなの?勝手のわからない私はただただついていくだけですね。

スーパー林道はどんなに険しい道だろうと想像していましたが、高ノ瀬狭を過ぎてしばらくすると、川幅も結構広くて、思っていたほどひどい道ではなかったです。

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↑8時半過ぎ、石立山が良く見える場所まで来たので、Aさんが車を停めました。

雲一つない快晴です。

私にとってはここからの石立山は初めての眺めですね。

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↑道端に咲いているノコンギク

この日はさすがに花は全然期待してなくて、それこそノコンギクぐらいかなと思っていたのですが・・・

それでも、道路法面の濡れているような場所にはちらちらとジンジソウも見えてましたが、まずは登山口に着くことを優先します。

道は途中から荒れてきて、途中までは普通車でも来れなくはないかなと思っていましたが、途中からはやっぱり四駆でないと無理っぽいなあと思いました。

台風で落ちてきた土砂などを重機で路肩に寄せているのが見て取れる箇所がたくさんありました。

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↑8時50分、いよいよ次郎笈が見えてきましたよ。

丸石への稜線も綺麗に見えています。

この辺りですでに標高は1400m近いです。

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道路法面の上に登って、次郎笈を撮影されるAさん

被写体をよりよく撮影するために、苦労を厭いませんね。

私とIさんは?もちろん、林道から撮影しました(^^;)

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林道沿いに早くも赤く染まったカエデの木があって、今から登る次郎笈や剣山の紅葉がにわかに期待されます。計画段階では紅葉はあまり期待してなかったのですけどね。

丸石登山口を過ぎて、どこに車を駐車しようかと迷い、しばらく行き過ぎたところの路肩の広い場所に駐車しました。登山口周辺にはほかに車が2台駐車してあり、早くも歩いている人も見かけました。

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↑ほぼ9時ごろに、林道路肩に駐車します。登山口から500mほど東寄りの地点です。

南国から登山口まで2時間と仰っていたAさんの予想ピッタリですね。

↓この日のログなどをアップしておきます。

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準備をして歩き始めたのは9時19分でした。

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↑行く手に丸石方面への稜線が見えていて、気持ちが逸ります。

途中、路肩の広い場所でしかも木陰になる場所が見つかったので、Aさんは車を移動させるために引き返していかれました。ありがとうございます。

私とIさんは、その間も登山口に向けて歩きます。足の速いAさんのことですからすぐに追いつかれることでしょう。

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↑登山口周辺のログです。

車を移動させたので、スタート地点とゴール地点が別場所になっています。

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林道法面に何やら黄色い花が見えたので、最初はヤクシソウかなと思いました。

この日の8時ごろに、高ノ瀬狭辺りでいつもシマカンギクを見ている場所で少しだけ散策したのですが、まだ蕾だったのを見ていたからです。

ところが近付いてみると、これはシマカンギクではありませんか。

高ノ瀬狭あたりの標高は600m、ここは1400mあるので標高差800mもあれば花の咲く時期が1か月は違いますね。

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さらに歩いていくと、こんな見事な群生まで見られました。

この時は何も思わず、シマカンギクだと思ったのですが・・・・・

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葉の部分をトリミングしてみると切れ込みが深く、裂片が尖っています。もしかしたらツルギカンギクだったかなぁと後から思いましたが、後の祭りです。

もっといろいろ撮影しておくんでした。

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↑登山口周辺の紅葉した木です。

後ろにはほかの登山者が駐車されてますね。

この日、この登山口には結局、私たちを含めて3組の登山者がいたようです。

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↑林道から眺める新九郎山。

この山にも近いうちにAさんとご一緒する予定ですが、さて、どうなるでしょうか?

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9時26分、登山口に着きました。

「剣山迄1時間半」となっていますが、そんなに早く行けるのかな??

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最初にまず、グレーチングの橋を渡ります。

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綺麗なシロヨメナが咲いていて、癒されます。

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橋を渡った後すぐに、アルミ製の梯子がかかっていました。

しょっぱなから梯子場なんて、きつい登りなんだろか??と思いきや、その後は歩きやすいルートでした。

コメント

こんにちは。野菊の同定は難しいですね。場所で覚えていることが多く当地のものはすぐにわかりますが、他所で見ると判断に迷います。

多摩NTの住人様、こんばんは。

ノギクでもシロヨメナやシラヤマギク、シマカンギクなどの同定はまだいいのですが、
ノコンギクとヨメナ、ユウガギクなどは難しいですね。
今日も里山を歩いて、判別が難しいのが3種ほどありました。

今日も思いのほか暑くて、冷たい飲み物が美味しかったです。

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10月の散策から・・・・海辺で見つけたエビヅルなど

スーパー林道から登る剣山と次郎笈、その2、リンドウを眺めながら稜線へ