8月下旬の石鎚はお花がいっぱい、その3、これはもうお花畑と言っていいでしょう

相変わらず青々としたトラバース道を歩いていきます。

勾配もほとんどなく、花が多いので、山登りというより花散策ですね。

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↑ミソガワソウが突然出てきました。

四国の山でもミソガワソウは石鎚でしか私は見たことがなく、20年ほど前に石鎚に末っ子を連れて表参道から登った時もこの花は大きくて目につくので、印象に残っていました。

この時はまだ花の名前もほとんど知らなくて、記憶に残っているのはミソガワソウとミヤマダイコンソウと鎖場で咲いていたシラヒゲソウだけでした。

そのミソガワソウが今回はここを皮切りにあちこちで群落を作っていてびっくりしました。

大きな花なので目立つというのもありますが、青い花はこの時期少ないのと私は青い花が大好きなのです。

例年のお盆頃の訪問でももちろん山頂や途中の登山道沿いに咲くのは見ていましたが、これほどたくさん咲いているのは初めて見ました。

それに、なんといってもちょうど見ごろの時期だったのですごくきれいでした。

北アルプスの槍の周辺や白山でも何度か見ていますが、数は何と言っても石鎚がいちばん多いですね。

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登山道周辺はますますガスが濃くなってきて、有限の雰囲気です。

樹林をバックにシシウドなど大型のセリ科の白い花も出てきました。

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サラシナショウマも咲き始めていて、秋の雰囲気です。

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登山道沿いにレイジンソウの大群生です。

これほどレイジンソウが多かったんですね。

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アカリプタさんもエントツ山さんもところどころで、熱心に撮影されていて、私より後ろからいらっしゃる場面もありました。

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前方に何やらいろいろな小花が咲き乱れているのが見えて、ワクワクします。

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近付くとミソガワソウのブルーとシコクフウロのピンクです。

いいですねぇ。

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もう少し進むと、オオトウヒレンも一緒に咲いていました。

オオトウヒレンは今までにも咲いているのは見てはいますが、これもこんなに株数が多かったとは初めて知りました。

お盆頃だとようやく咲き始めたばかりで、それほど咲いた花は見られないんですよね。

このお花は地味で、先日の山でも山仲間の方が「これで咲いてるんですか?」とびっくりされたほど。

蕾なのか咲いているのか、咲き終わっているのか、よく見ないとわからない花です。

花の時期が少し遅く、夏の終わりから秋の初めにかけて咲くので、あまり目にすることがないのだと思います。

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↑シコクフウロが乱れ咲きしています。

剣山で見る哀れなシコクフウロとはずいぶん違いますね。

花の時期が長く、7月末でも咲いているのですが、最盛期は8月半ば以降ということですかね。

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登山道の下に目をやれば、ここでもススキは花に混じって穂を上げていました。

ススキの背景はオオマルバノテンニンソウです。

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サラシナショウマのちょっとした群落も見えているのですが、残念ながら登山道から5mほど下なので、望遠でズームするよりありません。

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↑紅葉しているシコクフウロの葉っぱ。

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小さな花ですが、イワアカバナも咲いています。

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↑オオトウヒレンの咲き始めの綺麗なのがあったので、撮影します。

オオがつくだけあって、草丈も1mは超えています。

石鎚にはもう一種、ミヤマトウヒレンも咲きますが、そちらはもっと上の方から出てくるようです。

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シオガマギクもごく咲き始めの株がありましたが、瓶ヶ森林道沿いのはもう終盤でした。

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登山道からかなり下に、キレンゲショウマの群落があるのですが、黄色は少しも見えず、どうやら花が終わったらしいです。

ズームするとどれも果実になっていました。

キレンゲショウマはやはり夏の花ということですね。

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木の桟道沿いにレイジンソウの群落があって、Aさんが膝をついて丁寧に撮影されています。

違うレンズをつけたカメラを二台持参されているのです。

この辺りで、5人ぐらいのグループの方が後ろからやってこられました。

エントツ山さんが声をかけられたのですが、高松からのグループということで、下山中も抜きつ抜かれつで話が弾みました。

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↑上を見上げてもかなり上の方まで、お花畑が続いています。もちろん下もです。

いや~、石鎚がこれほど花が咲き乱れる山だとは正直、今まで知らなかったです。

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まるで草むらみたいなレイジンソウの群落。

レイジンソウを見るなら稲叢山と思ていましたが、認識を改めないとね。。。。

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↑ちょっと終盤ですがシラヒゲソウもこの辺から出てきました。

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前を歩かれるエントツ山さんの足元と登山道沿いに咲ているサラシナショウマ。

サラシナショウマと言えば伊吹山で眺めたものが印象に残っていましたが、石鎚にもまずまず咲くのですね。

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↑2016年8月21日に伊吹山山頂で眺めたサラシナショウマの大群生です。

夜に伊吹山を登り、朝、目覚めたらこんな光景でした。

石鎚で見るサラシナショウマは草原で咲くのとは違い、ちょっと雰囲気の違うサラシナショウマでした。

コメント

花畑のような山は足の疲れを忘れさせますね。

多摩NTの住人様、こんにちは。

石鎚はもともと土小屋からのルートだと3時間ほどで行ける楽なコースなんですが
花の咲いている時期は特に花を見ている間に着いてしまいますね。

Keitann様 こんにちは
仰言るように、これほどたくさんの草花に出逢えるなんて、皆さんの心がけが余程宜しかったのではないでしょうか。
それにしても、これだけいろいろなものが出て来ると疲れも忘れてしまいそうです。
小生的には昨年の山行で花を見ることのできなかったシラヒゲソウに目が止まりました。
沢山の花を見終わった後に、秋が近づいていることも感じ取れました。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ある程度の花が咲いているのは予想できたのですが、この日は予想をはるかに上回る花の量でした。
お盆頃にいつも見ていた花たちが、これほど大規模に咲くとは嬉しい誤算でしたよ。

お盆頃とだとわずか10日ほどしか違わないのですが、山の花はその間に夏の花から秋の花へと
入れ替わるようですね。
シラヒゲソウもあちこちで目にしました。石鎚山系の別の山では馬部馳走も咲くのですが、きっと
この日はウメバチソウも咲いていただろうと思いました。
8月9日の剣山ではススキは見なかったのに、たった半月でススキをこれほど目にするのも驚きでした。

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