8月下旬の石鎚はお花がいっぱい、その4、シコクブシやダイモンジソウも咲いている

石鎚は何と言っても東稜分岐から弥山に至るまでが花が多いです。

特に夏から秋にかけてが石鎚の花の季節だと思います。

前回歩いた5月にはこのトラバース道沿いに咲いていたのはミツバツツジやスミレぐらいでしたが、これが7月になると花の道になります。

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↑シカがほかの花を食べつくした剣山系では毒のあるシコクブシなどが異常に多くなっているのですが、まだシカがそれほど入ってない石鎚のこのルートではシコクブシはそれほど多くはありません。

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こんな風にたまに見かける程度だとシコクブシを見ると「綺麗なブルーの花だなぁ」と思うのですが、剣山などで大群落を見るとどうしてもシカ害のことを思い出し、あまりいいイメージがないのです。

花に罪はないのですけどね。

シカにも罪はないですが、このままいくと山の植生は完全に失われるので、何とかしないと・・・・ですよね。

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 シロヨメナとシコクフウロの白とピンクの混じって咲いている光景を見た時は、「まるで自然の寄せ植え」と思ってしまいました。

可憐な花同士が引き立てあっています。

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黄色い小花が現れ、一瞬、ヒメキリンソウ?と思いそうになりました。

が、葉っぱが違いますね。

花の時期も違うようで、ヒメキリンソウは7月初めに瓶ヶ森林道沿いでたくさん咲いていました。

この日見たのはどうやらタカネマンネングサだったようです。

場所はザレ場です。

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↑すぐ近くにヒメキリンソウの丸っぽい葉もあって、ややこしいです。

花だけ見ると、ヒメキリンソウもマンネングサも同じようなものですからね。

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↑7月2日に瓶ヶ森周辺で見ているヒメキリンソウです。

葉で見分けないといけませんね。

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白いショウマが出てきましたが、これはサラシナショウマではなくオオバショウマの方です。

これもよく似ていますが、葉が全然違うので葉で見分けます。

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↑いろいろな花が咲き乱れる横を歩いていきます。

この辺りは上から岩が落ちてくるところで、5月に通った時から後にも、崩落したような雰囲気がありました。

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辺りはガスが濃くなってきましたが、そろそろ二ノ鳥居も近くなってきたようです。

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↑ミヤマノダケのシックな花も何度か見かけましたが、これはまだ初々しい花です。

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上を見上げると、石鎚の南壁も見えてきたようです。

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11時45分、二ノ鳥居に着きました。

ここでも一度休憩を取ります。

休日だと、表参道からの登山者も多くて賑わう場所ですが、平日とあって人も少ないので階段の端っこのほうに腰掛けて休憩しました。

ここからは弥山まで一登りです。

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11時55分、弥山を目指して最後の登りにかかりました。

二ノ鎖小屋への階段道はミソガワソウが両側に咲き乱れていました。

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上から眺めると、階段の下に表参道が見えていますが、土小屋からのルートは右側へとトラバースしています。

つまり二ノ鳥居で二つの登山道が合流しています。

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少し登ると、三ノ鎖との分岐があって、この辺りからシラヒゲソウが多くなります。

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↑そして、この辺りから鉄の桟道が始まります。

↑登りで撮りそびれたので、画像は下山時に撮ったものです。

この辺りからは登りも急になってきますが、シラヒゲソウやダイモンジソウも出てきます。

ところがエントツ山さんの姿が見えなくなりました。

いったん、ストックを取りに引き返してこられたのですが、その後、また姿が見えなくなってしまいました。

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ここまで来たらようやくミヤマトウヒレンが出てきました。

これは下の方では咲かないようです。

オオトウヒレンに比べると草丈も低いし、花もピンクが濃くて綺麗です。

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剣山ではあちこちでたくさん見かけたミゾホオズキですが、石鎚ではここでしか見ませんでした。

エントツ山さんは相変わらず姿が見えないようなので、鎖場を登られたのかな?

せっかく、いろいろな花が出てきたというのに・・・

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山頂直下で咲くイワアカバナもほんとに綺麗でした。

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シラヒゲソウは山頂直下では終盤に近かったですが、その中でまだ綺麗だった3輪です。

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岩壁に張りついて咲いているダイモンジソウ。

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オオトウヒレンは山頂直下でも咲いていて、この株は状態が良かったです。

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弥山にようやく着いたと思ったところで、フクオウソウの姿でした。

ここに至るまでにも株はありましたが、まだ開花してなかったです。

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ミソガワソウとオタカラコウが咲き乱れているのを眺めると弥山に来たなぁと思います。

探しましたが、かつて弥山で咲いていた白花のミソガワソウはもう見当たりませんでした。

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↑2009年撮影の白花のミソガワソウ。

これは20年前にも見ていました。

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山伏の方たちとすれ違いました。

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小屋のすぐそばの板の陰でダイモンジソウがひっそりと咲いていましたが、綺麗な株でした。

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これはもうミヤマアキノキリンソウと言ってよい群落ですね。

弥山到着は12時32分でした。

私たちの到着と同時にエントツ山さんが鎖場の方からやってこられました。

やっぱり三ノ鎖を登ってこられたようで、苦労して鎖場のシラヒゲソウを撮影されたそうです。

普通の巻き道沿いにいっぱいあったんですけどね(^^;)

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