8月下旬の石鎚はお花がいっぱい、その2、アサギマダラとリンドウ
確か2年前のお盆頃の散策時もアサギマダラがいっぱいいて、もういいやと思うほど、アサギマダラの画像を撮ったことがありました。
8月末にもなると、さすがにアサギマダラも標高の低い場所に下りてしまったかとl思っていたのですが、残りアサギマダラがいましたよ。
↑アサギマダラはやっぱりヒヨドリバナが好きで、この花で吸蜜中でした。
しかも2頭います。
一心不乱にお食事中で、人間が近づいてもあまり気にしてないよいうです。
土小屋から最初の歩きはほぼ平坦地ですが、第一ベンチ辺りになると緩やかな登りに差し掛かります。
9月に来た時はこの辺りでリンドウが咲いていたと思いましたが・・・
すれ違ったトレラン風の若者が今からリンドウもいっぱい咲いてますよと教えていただきました。
それにヤマアジサイも綺麗ですと言われ、「今頃、ヤマアジサイが綺麗なのかな?」と一瞬、疑問に・・・
階段の横木の下で、第一リンドウを見つけました。
こうこなくちゃね。
まだ朝なので、十分開いていません。
これも横木で咲いているナガサキオトギリ。
念願のぱっちりと開いたリンドウが出てきましたよ。
ササの間から3輪顔を覗かせている株も・・・・
ミヤマモミジイチゴも赤い果実をつけていましたが、これは以前、お味見したことがあるので、お味見せずでした。あまり美味しくはなかったという記憶があります。
春に四国の山や中国地方の山でいやというほど眺めたオオカメノキですが、今では果実が赤く色づこうとしています。
ササの中からシコクフウロが顔を覗かせ、その近くではアキノキリンソウももう少しで咲きそうです。
夏と秋の狭間といったところでしょうか。
↑シロヨメナも出てきました。
これは高山でなくても里山などでも見られるノギクの仲間です。
もうすぐ東稜分岐に差し掛かるという頃、目の前にオオマルバノテンニンソウが咲いていました。
石鎚山系には多い花です。
エントツ山さんが「これは何?」というので名前を言いますが、長ったらしい名前なので「トサノミカエリソウ」と覚えてもいいですよ、と話しました。振り返って眺めるほど綺麗な花ということですが、実際はそこまで綺麗な花ではないのですが・・・秋に石鎚山系に来ると、必ず目にする花ですが、7月初めから10月まで訪問しないとなると、時期的に見られない花かも知れません。
淡いクリーム色のテンニンソウのほうは剣山系で大群落を作っているので、そちらのほうはなじみがあるかもしれません。
そういう私も、この日ほどオオマルバノテンニンソウをたくさん見たのは初めてでした。
大きな丸い葉をしたテンニンソウということでついた名のようです。
まぁ、花の色が全然違うので、間違える心配はありません。
↑こちらが剣山で8月9日に見たテンニンソウです。
花の感じはよく似ています。
そのオオマルバノテンニンソウが群落で咲いていました。
この後も、あちこちで群落を見ましたから、この花の見ごろの時期に訪問したということのようです。
この後すぐに東稜分岐のベンチに着いたので、ここで水分補給のために休憩させてもらいました。
10分ほど休憩した後出発します。
この日は平日で人はあまり多くないですが、それでも花散策ペースでの歩きなので、ほかの方たちには抜かれながら歩きました。
分岐を過ぎるとレイジンソウも出てきました。
これも剣山で8月9日にたまたま撮影していましたが、そいう考えると、剣山は石鎚より秋の訪れが早いのかもそれません。
分岐を過ぎるといよいよ花が多くなるはずです。
↑葉を撮影しそびれましたが、たぶんモミジガサですね。
やや終盤のノリウツギ。
そして、四国でしかみたことのないハガクレツリフネも出てきました。
キレンゲショウマと同じくソハヤキ要素の植物で、紀伊半島や九州でも見られるはずですが、実際に見たことがないので、なんとも言えません。
葉っぱの下からぶら下がって咲く姿は、なんとも奇妙な姿ですが、これは剣山方面や矢筈山方面でもよく見ますね。
青々とした登山道の法面を見ながら歩いていると、突然、ツルニンジンの花が見えました。
ツルニンジンが咲いているということはもう秋ですね。
石鎚でツルニンジンを見たのは初めてなので、ちょっと嬉しいですね。
しかも色白の綺麗なツルニンジンでした。
続いて見たのは阿讃山脈でもよく見かける茶色い模様が入った花でした。
私にとっては花散策と同時に見ていた花なので、これを見ると嬉しいです。
エントツ山さんが、寒風のツルニンジンがなくなったねという話をされ、そういえば、私も最近、寒風で見なくなったなと思い出しました。たった1株しかなかったのに、残念です。
アキチョウジも草刈りされてないので、大きくて立派な株です。
これは剣山で見たのと同じ感じですが、剣山は2週間前にすでにこのぐらい咲いていたと思いました。
歩き始めでは蕾が多かったアキノキリンソウもここまでくると、咲いています。
咲き方などからミヤマアキノキリンソウかなと思いました。
少しガスが出始めた中で咲いているのはオオバヨメナ。
これもソハヤキ要素の花だったと思うのですが、例年は四国カルストで見ていました。
石鎚や皿ヶ嶺にも咲く花で、四国でも西の方に位置する山に咲くようです。
オオバヨメナの見分け方をエントツ山さんに尋ねられて「葉が普通のノギクとは違い大きいこと、花弁がまばらであること」などを話しました。
それにしても、石鎚の登山道わきは緑がびっしりですね。
こういう道を花を探して歩くのはとても楽しいですね。
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