困った時の剣山・・・6月の剣山では、その4、オオヤマレンゲに次いでツマトリソウまで咲く
お昼を食べたら再び一ノ森目指して歩きます。
昔はこの辺にオオヤマレンゲの木があったよねなんて話していたら、登山道の少し上の方にネットに囲まれてオオヤマレンゲの木が保護されていました。で、よく見ると、何やら白い花が咲いてるみたい・・・急いで駆け寄りました。
↑たぶん、この日に開いたばかりのように見える初々しいオオヤマレンゲの花が一輪。
オオヤマレンゲが咲いていようとは思ってもいなかったので、とてもうれしいサプライズでした。
ネットで囲まれているので、近づけないのですが、少し場所を変えると大きく写すことができました。
剣山ではもうオオヤマレンゲは見られないかと思いこんでいたけど、3株ほどが保護されていて、花芽がまだまだありましたから7月10日ぐらいまでは咲くのじゃないでしょうか。
嬉しくて、ちょうど通りがかった単独男性の方にも「咲いてますよ」と声をかけたほどです。
その後も、これまた白い花でギンリョウソウがいくつか見られました。
苔の中では数か所でバイカオウレンの葉っぱを見つけられ、花の咲いた跡もありました。
駐車場が混んでいた割には一ノ森方面を歩いている人は少なく、若い人は皆さん次郎笈の方に行かれたのかな?
二ノ森辺りで尾根道と合流しました。
いったん出てきた尾根ですが、日射しが暑いので、またまたトラバース道を辿ろうとしたら、こんなところでツマトリソウを発見。今まで、こんなところで咲いているのは見たことがないです。
二ノ森方面を振り返ると、青空に雲が綺麗・・・
13時36分、一ノ森ヒュッテに着きましたが、ヒュッテ前のお花畑もシカに食べられてしまい、これでは夏のお花畑もさっぱりみたいです。数年前に来た時はヒュッテ周辺だけはシコクフウロなどが綺麗に咲いていたのが、シカはこんなところまで食べに来ているんですね。
痛々しいので、早々にっヒュッテを去り、山頂に向かいました。
山頂では、私たちと同じぐらいの世代のご夫婦がいらしゃってほっとしました。
いつの間にか四国の山も若者の方が圧倒的に多くなったのですね。
そういえば、3年ほど前に来た時も若い人が多くなったなぁとは思いましたが・・・・
雲が出てきましたが、まだ爺郎牛の姿もこの時は見えていました。
さぁ、最後に剣山の山頂を踏むとしましょう。
一ノ森山頂を下りはじめると、ササの中からツマトリソウの花が咲いているのが見えました。
え?一ノ森でツマトリソウを見たことなんて、今までなかったのに・・・・今年は瓶ヶ森といい、山の花にとってずいぶん環境が良かったようです。冬の積雪が多かったのが良かったんでしょうか。
その後、二ノ森の登り返しも何とか頑張り、あとは剣山に向けてゆるゆると登っていくだけです。
行く手に少しガスがかかり始めました。
さぁ、昔、ツマトリソウをよく見た道を今から歩くのですが・・・・
すると、やっとこさで褄を取ったツマトリソウが出てきました。
昔もこの辺で咲いていたのです。
↑1茎に、2輪、綺麗に褄を取ったツマトリソウも咲いていました。
そうなんです、これが見たかったんですよね。
この5月から6月にかけて登った山のうち4座でツマトリソウを見られたのですが、褄を取ったツマトリソウはやはり剣山系だけにしか咲いてなかったことになります。
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