春に初めて登る、雲辺寺の遍路道、その1、オンツツジが素晴らしい
雲辺寺の遍路道は、3年ぐらい前に初めて登ってからは、毎年のように登っています。
けれども、どういうわけか晩秋やまだ花も咲いてない早春に登ってばかりで、花の季節に登っていませんでした。一度ぐらいは花の咲く季節に登ってみたい…特にどんなスミレが咲くのか見てみたいというう気持ちがあって、時間が取れたら登るつもりにしていました。
4月22日は黄砂が飛んでくる予報が出ていましたが、展望は何度も見ているので、特に問題ありません。朝は水やりなどを済ませてから、のんびりと出発しました。で、自宅から行くと、いつも粟井ダムに行くのに、まともに行けたためしがありません。今回も、ちょっと道がわからなくなって途中からナビを入れました。ファミマの粟井店まで行けば、あとは一本道で山の方に走っていけばいいだけです。
↑画像は雲辺寺の登り前半でたくさん見ることができたオンツツジです。
その1週間前に高知のツツジ山で嫌というほど見ていたオンツツジですが、香川のオンツツジは高知とはまた咲いている環境などが違っているので、趣も違っています。
車は、粟井ダムの手前の遍路道周辺の路肩が広くなっているところに駐車しました。
この日は先客の車はありませんでした。
車から降りて身支度をしていると、すぐ横にキランソウが咲いていました。
この春はなかなかキランソウも咲きあがりませんでしたが、見始めるとどんどんあちこちで見かけます。
↑四国の道になっているので道標はきっちりあります。
ここから距離にして4,5kmを歩きます。
歩き始めは11時10分。
最初は階段を登りますが、最近の大雨などで階段がえぐれたりしていて、歩きにくいところがあります。
しょっぱなからオンツツジの赤い色があちこちに見えて、これは嬉しい誤算でした。
眺めながら歩いていると、若いお遍路さんが下ってこられました。
お話を少しだけしましたが、徳島の男性でまだ20代前半の男の方でした。
自転車で遍路をされてるそうですが、さすがにこの遍路道は自転車では無理というか、禁止されているので、自転車は下に置いてあるそうです。
↑かけるように下っていく、若いお遍路さん。
少し登ると、コクランの株がまとまって見えます。
コクランは香川の里山にも多くて、珍しくはないですね。
天気は黄砂のせいか薄曇りという感じですが、あちこちにオンツツジの赤い色が見えてテンションがあがります。
早速、シハイスミレが出てきました。
香川では飯野山で、1株だけしかシハイスミレを見てなかったので、これが嬉しかったです。
ここは標高はまだ200mぐらいです。
標高の低い場所で咲くシハイスミレはちょっと地味な色合いだと思いました。
頭上のオンツツジを見上げながら急坂を登ります。
遍路道はしょっぱながちょっと急です。
阿讃山脈にはオンツツジがところどころで咲きますが、大滝山周辺は見かけませんでした。
県境歩きでもオンツツジが咲いているところとそうでないところがありますね。
雲辺寺はスミレの季節にオンツツジが咲くんだと思って、嬉しかったです。
それまでは蕾ばかりを見ていたガマズミの花がここでは咲いていました。
桜のちょっと後に咲きますね。
↑葉柄が短いのでコバノガマズミのようです。
ナガバタチツボスミレは花が終わっているようですが、シハイスミレは次々と出てきます。
葉の中央にラインが入っているので,コンピラ型シハイスミレのようです。
金比羅さん周辺に多いので、コンピラスミレと呼ばれるようです。
ムベの花もぶら下がっていますが、ここのは真っ白なんですね。
登り始めて30分ぐらいで、またまたお遍路さんにすれ違いました。
今度は中高年の男性で横浜からおいでたそうです。お遍路さんは全国各地から来られていますね。
この後も、お遍路さんを何人科お見掛けしましたが、なんと4人の方が外国の方でしたよ。
ちゃんと「こんにちは」とあいさつをしてくれました。
この春は山に行くたび、外国の方・・・それも欧米の方にお会いします。
欧米の方は歩くのを好まれる方が多いですね。
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