懐かしい奥大日と雄山へ、その5、川を渡るとクルマユリ

良く寝たのかどうかわかりませんが、とにかく翌朝は3時半ごろめざめました。

いったん、小屋の外に出て空を見上げましたが、朝方には三日月が東の空に出ていて、満天の星空とはいきませんでした。

それでも、外の温泉に入ってみました。月と星が温泉から見られました。

そうこうするうちに4時を過ぎたので、身支度をします。この日は大日岳か奥大日岳へのピストンなので、行動食とお昼のお弁当(宿では前の日の夕方に配られます)雨具ぐらいで軽くて嬉しいですが、一応、プリムスとコーヒーセットを入れておきました。

5時前にはみくりが池温泉に泊まられていたHさんもこちらに来られました。私も小屋の外で、パンをかじり、前日の残りのペットボトルのコーヒーで朝食を済ませます。

行き先が決まってなかったので、奥大日の地図をDLし忘れていて、急いでダウンロードしますが、ちょっと時間がかかりました。そう、雷鳥沢ヒュッテではWi-Fiもあり、スマホの充電も各階の廊下で好きなだけできるようになっていました。昔は携帯の充電も有料だったような気もするけど、今どきの山登りはスマホ必須なので、この7年間でずいぶん事情が変わってました。

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5時ごろに出発しようと思っていたけど、結局、なにやかやで30分ほど遅れ、5時34分に雷鳥沢ヒュッテを出発します。お日様は立山の東側から出るので、こちらはまだ陰になっていて薄暗いです。

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出発早々に見かけたウサギギクです。

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5時45分、雷鳥沢のテン場を通過します、

まだ8月入ったばかりの平日ですが、お盆頃にはたくさんのテントが立つんでしょうね。

私もそのうち、きっと・・・・

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橋が見えてきて、あの橋を渡るようです。

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↑この日歩いた奥大日までのログです。

まずは、稜線に上がり、室堂乗越を目指します。

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前日にもいっぱい見たイワイチョウです。

7月半ばに北アルプスに来ていたころは、イワイチョウはあまり見てなかったように思います。

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今から橋を渡ります。

立派な橋で、新穂高から飛騨沢経由で槍に登るときとか、朝日岳からの下りの沢でも時期が早かったせいか、こんな立派な橋はかかってなかったように思いました。

ここでも標高が十分に高いわけですが、それでも水量は多くて、さすがに立山あたりの雪渓から流れる川だけあります。因みにこの川は称名川と言い、あの称名の滝の上流なんですね。

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↑沢の下流方面には奥大日方面が見えています。

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5時52分、沢の右岸へと着きました。

道標が立っていて、これを東に行けば一ノ越方面、左に行けば大日岳方面なので、左に行きます。

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道標のすぐそばにクルマユリが咲いていて、歓声を上げてしまいました。

白山でもいっぱい見たはずですが、私にとってはやっぱり北アルプスで眺めるクルマユリは格別です。

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モミジカラマツも朝露を受けて花がくしゃくしゃになっているのが多いけど、中には綺麗なのもありました。

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称名側の右岸に沿って道がついていますが、道沿いにも水がいっぱい流れていてその辺りに黄色いヤマガラシがいっぱい咲いてます。ミヤマキンバイもいっぱい見えるけど、まだ日が射さないので花が開いてない…ピストンなので、帰りに撮影するとしましょう。

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クロクモソウが咲いているのに会えました。

これも7月半ばに北アルプスに来ると、まだ咲いてないことが多い花です。

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足元の石に赤ペンキで「大日」と書いてあります。

先を歩かれていたご夫婦連れのご主人の方が「じゃ、私たちはこちらに行きますから」と言って、上に登っていかれました。沢沿いの道の途中に、劔御前小屋への分岐があるのでした。

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私たちはそのまま称名川の右岸沿いに歩いていきます。

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↑室堂方面を振り返るRさん。

お日様はまだ出ていません。

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ウラジロタデの中にバイケイソウの花が咲いているのを見つけました。

バイケイソウというと、シカが食べないので、四国の山にはずいぶん増えてしまいましたが、北アルプスの標高の高い場所にも咲くものなんですね。

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またまたクルマユリが咲いてました。

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朝露を受けたエゾシオガマ。

朝露を浴びた花々を見るのはずいぶん久しぶりで懐かしい・・・・

鏡平の小屋に泊まって、早朝に弓折乗越に向かっていると朝露に光る花たちをよく見たっけなぁ・・・

そんな何気ない小さなことが妙に印象に残っているものですね。

再び、こうして、北アルプスを早朝に歩ける嬉しさをかみしめました。

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花弁がくるりと反り返ったクルマユリ

朝一番の花たちはほんとに可憐です。

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