初めての黒笠山へ津志嶽から縦走、その5、未知の稜線は素晴らしい森でした
下り切ったところは雰囲気の良い樹林でした。
こんな歩きやすいところばかりだったら、あっという間に黒笠に行けそうですが、そうは問屋が卸さないでしょうね。標高差だけで見ると、津志嶽が1493m、黒笠山が1700ちょいでわずか200mですが、その間にアップダウンがいくつもありそうです。
下っていると、向こうから先ほどの動物調査の若者たちとすれ違いました。彼らも途中まで行ったようですが、もう引き返すそうです。私たちは?と言えば、まずは1509m小ピークを超えないといけません。ここまでも多少のアップダウンはありそうですが、それは大した事なさそうです。
問題はこのルートは道がないルートなので、どの程度歩きやすいか?いや、歩きにくいか?ということです。

↑下り切ったところは、こんな素晴らしいプロムナードでしたが・・・

その後も緩やかなアップダウンで、途中、素晴らしく大きな木がありましたが樹種がわかりません。
葉を見ようと見上げても、高すぎて葉が良く見えないのです。たぶん、カエデの一種かな?

シカのせいか枝が散乱していて快適な道とは言えませんが、それでも思っていたより歩きやすい道です。
1509m小ピークに向けての登りが始まりました。
100m近くの登りを登ります。

まだツクバネウツギが咲いていて喜ばせてくれました。

↑12時2分、1509mピークに到着しました。

↑一応小ピークなので、記念撮影。

登ったら下るのは必定ですね。
登った分の100mを下る勘定です。

振り返ると、結構な下りです。
枝が散乱しているのと,道がないのとで、余分な時間がかかります。

何やらちらっと見えてきたのは、黒笠山かな?
まだ遠いですね。

下りの途中で、ヤマボウシの木を見ました。
今年はヤマボウシは裏年なのか、山ではほとんど見ずに終わり、ここで見ただけです。

↑太陽が隠れているので、帽子を脱いだRさん。
この区間は風が冷たくて、肌寒さを感じたほどでした。
この日は暑いだろうと思い、いちばん涼しいウエアを着用し、水分の3リットル近く担いできたのですが、予想が外れました、

途中、綺麗な苔庭のようなところも通過します。

目の前に高みが見えてきました。
いよいよ登りですね。
地図中に1479mという標高の場所が記されていて、私はよく見てなくて1479もちょっとした小ピークだと思い込んでいました。丁度、津志から黒笠までの中間地点なので、1479辺りで休憩しようと話していたのです。

あれは、矢筈方面が見えてるのかな?
全体が見えないので、よくわかりません。

ナナカマドの花が咲いていて、今年の初見です。

北側を眺めると、あの形は阿讃山脈みたいですね。

登りが始まりました。
かなりの急登です。

いやに接近して生えている大ブナ2本。

立ち木をつかんで体を引っ張り上げるような急登です。
地図を見たら、1479mって小ピークでも何でもないことがわかったので、この急登をやり過ごしたところで休憩を取ることにします。
yamapの記録を見ると12時41分から10分ほど休憩しています。
津志嶽を出てから80分ほど歩いているので、休憩を取ってもいい頃でした。
12時50分、再び歩き始めますが、どうやら尾根から少し北にずれているようなので、まずは尾根に向かって登ります。

↑尾根に出るまでがシャクナゲのブッシュでした。
シャクナゲ藪ってありうるなぁと思ったことです。

ヤブの間から黒笠らしきピークが見えましたが、ちょっと近づいた?

ここは痩せ尾根で、尾根がわかりやすいですね。

だんだん、岩が多くなってきます。

何やら青々とした葉っぱが見えますがあれは?
どうもカニコウモリのようです。

カニコウモリの生えている尾根を登ってくるRさん。
ずっと登りが続きますが、この辺りは急登というほどではありません。

岩っぽい尾根が続きます。

またまたカニコウモリ大群生

続いてシャクナゲのブッシュ

たった一輪のタニギキョウに癒される

あれは黒笠かなぁ?
かなり大きく見えてきましたが・・・・

シロドウダンも咲いてました。

カニコウモリの群生は3度目?4度目?
剣山の群生よりすごかったです。

そんな中、ギンリョウソウもありました。

この辺りは針葉樹の森で雰囲気が良かったです。

Rさんがシャクナゲを見つけてくれました。
まだ綺麗で、この尾根は風が冷たいので、咲き残っていたと思われます。
頑張っている私たちへのご褒美だと感じました。

目の前に大きな岩場が現れました。
これが私たちよりちょっと早く縦走された方が書いていた岩場ですね。
左を巻くのか?右を巻くのか?そこまでは見てなかったのですが、これが失敗でした。
なんとなく、左が行きやすそうな感じがして、左に回ったのですが・・・・
こんにちは。すごい山道を本当にお元気ですね。先輩殿に感服です。
投稿: 多摩NTの住人 | 2024年6月20日 (木) 18:40
多摩NTの住人様、こんにちは。
今日はこちら、午後から大雨です。
向こう一週間も晴れマークなしです。
一体いつになったら、次回の山に行けるやら?
徳島の山は奥深かったです。
でも、道なき道を行くのは楽しいですよ。
投稿: keitann | 2024年6月22日 (土) 17:04
keitann様 遅咲きのシャクナゲに出合えて、たしかにこれは一つのご褒美かもしれません。
長い尾根道ですが、たくさんの得難い眺めがありますね。
太いブナや一輪だけの可憐なタニギキョウ、そして出て来たギンリョウソウはご愛敬でしたでしょうか。
行く手を阻む大岩のルートはどのみち二択だったのでしたか。まさか直登では?
投稿: ぶちょうほう | 2024年6月23日 (日) 12:22
ぶちょうほう様、この日は花には全然期待はしてなかったのですが、それでも
歩いたことのない稜線歩きは、どんな木が生えているのか?とか、興味津々でした。
シカが入ってなければ、とても素敵な森でした。この道は人もほとんど歩かないでしょうし
手つかずの原生林と言ってよいかもしれません。
所々で咲いてくれていたシャクナゲやタニギキョウは、その都度、良い癒しになってくれました。
大岩は前もってyamapの記録を予習してなかったせいで、相棒のRさんには怖い目をさせてしまったかも
しれませんでした。
投稿: keitann | 2024年6月23日 (日) 22:46