念願かない寒峰から落合峠を縦走、その1、落合峠に車をデポし、寒峰の上の登山口へ
のろのろ台風の台風6号もようやく去り、7号がやってくるまでの間の数日間は徳島の山は快晴予報が出ていました。
四国カルストにも行きたいけど、お盆休みは混んでるだろうし、いっそのこと5年前に歩いた寒峰はどうかな?と思い、山仲間のRさんに連絡してみたところ、夏には歩いたことがないので、寒峰にしましょうとの返事がきました。寒峰は四国ではフクジュソウが咲く山として有名な山で、たいがいの人はフクジュソウの時期しか行かないのです。そういう私は真夏に登って別の花も見ていたので、5年ぶりにその花を見に行くのも良いかなと思ったのです。そして、寒峰に行くならば、以前から歩きたかった寒峰~落合峠の縦走をするのもいいかなぁと思いました。
2016年にPさんと落合峠から前烏帽子を散策した際に、寒峰へと続く縦走路を眺めました。
眺めていたら、その縦走路を這い上がってきたご夫婦がおられて、住吉神社から寒峰を経てここまで来られたとのこと。その脚力に驚きましたが、私もいつかはこの縦走路を歩きたいという願いを持っていました。
この日は車をデポした時と、縦走路を歩いてきた下山時の二度、落合峠を踏みましたが、↑画像は下山時の落合峠です。
バックには剣山系の山なみが見えています。
このベンチで冷えたコーヒーで、無事の完歩をRさんと祝しました。
さて、脚力のある人なら落合峠から寒峰をピストンされる人もいますが、真夏は木陰のあまりない縦走路は暑くて、暑さに弱い私たちは片道だけの縦走にしておいた方が賢明ですね。8月12日なら台風6号の影響もなくなり、天気も快晴のようなので、12日決行としました。
私の心づもりとしては財田の道の駅に4時半に集合し、車2台で桟敷峠経由で落合峠まで行きます。その後、峠に車を1台デポし、もう一台で寒峰の登山口へと移動します。寒峰登山口に遅くとも8時には着くはずです。Rさんには8月10日に集合場所と時間を連絡しました。
↑yamapよりこの日の縦走の記録です。
yamapよりこの日の縦走のログです。
当日12日は久々の3時台の起床です。
うっかりして前の日にガソリンを満タンにしておくのを忘れてしまいました。いつも給油しているガソリンスタンドは6時にオープンなので、別のスタンドに回ったらここも開いていません。仕方なく、高速は利用しないのですが高速近くのスタンドに寄ったら空いていて何とか満タンに。
そんなこんなで財田の道の駅に5分ほど遅れて着きました。Rさんと手短に落合峠に行く道筋を打ち合わせ、私の車についてきてもらうことにします。
財田からは新猪鼻トンネルを抜け徳島に出たら、吉野川沿いを三加茂まで走ります。三加茂からは県道44号へと右折し、後は44号をどんどん山へと登っていきます、三加茂を過ぎるとコンビニなど一切ありませんから、三加茂のコンビニでの凍った飲み物とお昼ご飯を調達しました。この日は自宅から持参した凍らせたアクエリアスのパウチも2本すでに保冷バッグに入れてますが、全部で水分は3リットル近く用意します。この日のルートは水場がまったくありませんから。
44号をどんどん標高を揚げながら走っていると桟敷峠辺りで夜が明けてきました。桟敷峠でいったん標高1000mほどまで上がった後、今度は道は下りになり、深渕辺りまで下ります。
↑5時44分撮影のニガクサです。
車で走っていると、深渕の民家の周辺に何やら見慣れない花が咲いてましたので車を停めます。
今までツルニガクサは何度か撮影しましたが、どうやらこれはニガクサのようで、ニガクサは初めてかもしれません。
10株以上のちょっとした群落でした。
ついでに今季はまだ見てなかったボタンヅルも近くに咲いていたので撮影します。
撮影場所のすぐ近くに民家があって、洗濯物を干してありましたから、まだどなたかが住んでいるようです。
10年ほど前に、下山の際に、ここ深渕に住んでいるという年配の男性と話したことがありましたが、その方かも知れません。
Rさんと「ここから落合峠まで30分ぐらいだったかな?」と話し、再び車上の人となります。
私の方は6時10分に落合峠に着き、峠北側に歩いて少し下り、Rさんが来るのを待ちます。
↑見えているのは奥に阿讃山脈です。
落合峠は標高1500mもあり、標高1000m程度しかない阿讃山脈は低く見えます。
Rさんも少し遅れて落合峠に到着。
峠北側から、私の車とRさんの車。
この峠は大展望なので、ドライブの車やカメラ撮影の方もよく来ていますが、さすがに朝早いので、誰もいません。
落合峠の気温はなんと16℃でした。
それまでにも44号を走り始めたらすぐに涼しいのでエアコンは切ってありましたが・・・
味わいのある「落合峠」という道標とその後ろに剣山系の山々。
この道標ができて、10年は経ってないと思います。
早くもススキの穂が出ていて、後方に見える剣山系の名前を入れてみました。。
剣山系の三嶺もこちらから眺めると、ただのでっぱりですね。やはり高知側から眺めるに限ります。
峠の東側は矢筈山方面への登山口になっています。
私たちが下山してくる予定の峠の西側の前烏帽子山方面です。
峠周辺にイブキトラノオが咲いているのをRさんが見つけてくれたのに、撮影し忘れてしまいましたので、下山後忘れずに撮影しなきゃと思います。
私の車を峠にデポすることにしたので、私は登山靴に履き替えて運転用の靴を車内に置きました。自宅から用意してきた保冷用の発泡スチロールの箱の中に凍ったコーヒーを入れておいたのは、車の下に置きました。
Rさんの車に登山道具一式を積み込み、6時20分ごろ、寒峰登山口に向けていざ出発。
10分ほど下ったところで、道沿いに色鮮やかなコオニユリが咲いていたので、撮影します。
山道沿いののコオニユリも少なくなりました。
シシウドも咲いています。
ノリウツギも今年は花つきがいいですね。
台風6号雨の後だからか、沢は勢いよく流れています。
車道を水が流れているところも何か所かありました。
20分ほどで国道439号沿いのそば道場の横に下ってきました。
そこからは439号を少し走り、旧道に入ってすぐに寒峰登山口を目指します。
折角下ったけど、またまた登山口目指して標高を上げていきますが、山の斜面に民家があるので対向車が来ないように願いながら登ります。ここ祖谷は山肌にへばりつくように民家が点在しているので有名です。
5年前は住吉神社のすぐ上で林道が崩落していたので、住吉神社から歩いて登りましたが。今回はすんなりと上の登山口まで車で登れそうです。
林道沿いに咲いていたクサアジサイ。
綺麗なピンクでしたが、早朝で暗くて色が出ていません。
シカが入っている山にはわんさか咲いているマツカゼソウも案の定咲いてました。
7時半ごろ、寒峰の上の登山口に着きました。
駐車場がわからなくて(ここに車で来るのは10年ぶりで2度目ですから)林道を先へと進み過ぎて、バックしてきました。
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