念願かない寒峰から落合峠を縦走、その2、今年お初のツルリンドウが咲いてた

Rさんと私は寒峰の上の登山口は 自分の運転で来たことがなく、それも10年ぶりぐらいなので、駐車場らしきのが見えても、そのまま車で突き進んでしまいました。

すると、50mほど行った場所の右手に登山口が見え、その先の車道は路肩も細いみたいです。ということは登山口駐車場は先ほどの広い場所がそうだったのね。車を回せる場所が手近になかったので、バックでそのまま駐車場まで戻りました。

勿論、ほかの車は一台もありません。

山登りの支度をして、周囲を見渡すと、東の上のほうに寒峰の山頂らしきのが見えていました。

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↑山の上の方にこんな立派な道があるのは、ここのところ、植林の伐採のために作業道が必要なのもあるのでしょう。10年ほど前に寒峰山頂から周回コースを歩いて、この道を向こう側から下山してきたこともありました。

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この日の朝は素晴らしい展望で、矢筈山方面や滝下の天狗らしき尖った峰も見えていました。

登山口は駐車場から少し歩いていきます。

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外国では悪名高いクズの花が咲いています。

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5年前にもこの場所で見ているマルミノヤマゴボウの花後の赤い色。

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近寄ってみると、花の形そのままに赤くなっていて、花は咲いているときは白いのですが、花後の方が数段目立ちます。

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深渕で早朝に撮影したボタンヅルですが、ここでは明るい日差しの下で撮影しました。

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↑登山口をうっかり撮影し忘れて、Rさんの画像をお借りしました。

登山口からすでにヤブっぽくなっていて、これでは先が思いやられます。

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↑5年前に撮影した登山口、

この時は特にヤブではありませんでした。

登山口を7時42分に登り始めました。遅くとも8時には登り始めたいと思っていたので、これはクリアできました。

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少し登っただけで、眼下にRさんの車が見えてきました。

この日はたぶん登山者は私たちだけでしょうね。と、この時は思ったのですが・・・

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歩き始めてすぐに植林帯の中の歩きとなり、藪どころか、草も生えていません。

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歩き始めて15分もしないうちに、周囲が自然林になってきました。

Rさんが、ここはもうフクジュソウ自生地なのでは?と・・・。

私もすっかり、そう思ってました。

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辺りにはヤマシャクヤクのすでに実をつけたのがあちこちに見られます。

徳島の山にはヤマシャクは多いのです。

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色のついた花は小さなミゾホオズキぐらいしかありません。

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8時19分、フクジュソウ自生地の看板が出てきました。

先ほど、登り始めてすぐの場所を自生地だと思いこんだのですが、それにしては看板が見えないねぇなどと話していたのです。

看板があるのだから、ここが自生地で間違いありませんね。

上の自生地から30~40分ですから、楽にフクジュソウが見られます。とはいえ、最近は阿佐尻山などに見に行く人が多くなりました。私たちもそうですけどね。

5年前にはこのフクジュソウ自生地のすぐ上がヤブになり始めていてちょっと苦労したのですが、今回はそうでもなかったです。

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↑特徴のある大きな葉はヤハズアジサイで、ソハヤキ要素の植物です。

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続いて、頭上にサルナシの実が見えました。

この時期は固くてとても食べられないので、見るだけです。

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8時28分、ここから急登が始まるという場所までやってきました。

ここで、最初の休憩を取りました。

何しろ暑い盛りなので、こまめに水分補給する必要があります。

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10分ほど休憩した後、急登を登り始めます。

それでも、冬場に県境歩きで数々の急登を歩いたおかげで、ちょっとぐらいの急登ではくじけなくなった私たちです。

Rさんが後ろで「ツルリンドウが咲いてる」と・・・

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急いで少し戻ると、ほんとに可愛いツルリンがその辺りで3~4輪咲いていました。

今季お初の花に喜びます。

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ブナも出てきました。

登りは急ですが、下から涼しい風が吹き上げてくれて、思っていたより涼しく登れます。

ありがたや・・・・

登りを100m弱登ったら、勾配が緩くなってきました。

その辺り、踏み跡のようなものが見えるので、yamapの地図を見ると、破線の道があるようです。

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9時23分、栗枝渡三角点を通過しました。

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それまで西へ向いて急登を登っていたのが、方角が変わって北へと緩やかに登っていきます。

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この日はリョウブの花をいやというほど見ましたが、まず見かけた尾根筋のリョウブの花。

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↑ムラサキシメジかなぁ?

これだけは色で分かるようになりました。

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9時46分、西寒峰への分岐を通過します。

なぜか分岐に温度計が吊るされてありました。

ピストンをしないので、この日は行きに西寒峰へも立ち寄ることにしました。



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9時56分、西寒峰山頂付近から眺める剣山系の山。

土佐矢筈なども見えているようです。

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西寒峰周辺はテンニンソウの群落がすごいのですが、その中にイケマの花も咲いていました。

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天狗塚や牛ノ背も見えてますね。

その後、引き返して通常の道に戻ることにしましたが、斜面をショートカットして下りました。

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10時14分、寒峰へと向かう登山道に復帰しました。

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これは5年前にも見かけたオオキヌタソウ。

すでに果実をつけてました。

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10時20分ごろから、休憩しましたが、今季初めてのシャインマスカットを行動食として持参したので頂きます。

10分ほどの休憩後、再び、歩き始めました。

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岩場でもないのに、イワアカバナが咲いています。

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これはイケマ。

ここは寒峰峠と呼ばれる場所です。

コメント

こんにちは。ヤマシャクヤクは結実率は低いと思っていますが、貴地では良く稔っていますね。

多摩NTの住人様、こんばんは。

徳島の山はもともとヤマシャクヤクが多いのですが、シカが入るようになって
ヤマシャクは毒があってシカが食べないので、ますます増えています。
実はこの山域にはヤマシャクヤクとベニバナヤマシャクヤクの両方が咲きます。
果実も画像のようにすでに結実して中が見えているのがヤマシャクの方で
まだ結実したばかりのベニバナヤマシャクもたくさんありました。
来年は花の時期に登ろうかと思っています。
結実率は四国の山ではこんなものではないでしょうか。

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念願かない寒峰から落合峠を縦走、その3、寒峰山頂はお花が増えていた