3年ぶりで小さなランやオトメシャジンを見に東赤石へ、その3、やっとオトメシャジンに出合う
分岐周辺で、またまた休憩にしました。
これからの行程を考えてもいました。この日は空気が澄んでいて、素晴らしく良く見えていて、八巻山の岩を登っている方たちが肉眼でもはっきりと見えていました。もう少し到着が早かったら、山荘に行く途中から八巻山への道があるので登っても良かったのですが、今から登っていると、逆にAさんより八巻山到着が遅くなる可能性があり、そうなると足を引っ張る可能性が出てきます。ここはトラバース道を東に進み、前回と同じく直登道を登って東赤石に行った方が良さそうですね。
↑南側に視線を転じると、石鎚山系の山々が見えています。
平家平は綺麗に見えているけど、石鎚方面は尾根に邪魔されて見えませんね。
これはゴヨウマツの果実です。
この日は今季に入ってほんとの意味での夏山で、喉がとにかく乾いて乾いて、休憩のたびに300mlほどの水分を飲み干していました。5年ほど前のラン探索の時ほど暑くはないのですが、水分補給を怠ったら熱中症になりそうだったので、この場所でも景色を眺めながら、摂取しすぎかなぁと思うほど水分をよく飲みました。
11時38分、トラバース道を東へと進み始めました。
↑赤石の固有種のヒメアカショウマかな?
このショウマはシカが食べないのか、個体数が増えているように感じました。
↑橄欖岩の間から顔をのぞかせて咲いているホソバシュロソウ
白い小さな花が咲いていたので、思わずしゃがみこんで観察。
あれまぁ、モウセンゴケではないですか。
東赤石にモウセンゴケが咲くとは聞いてましたが、こんなんところに咲くんですね。
デジタルテレコンの設定にして小さな花をなるべく大きく撮影します。
モウセンゴケって香川の里山にも咲くのですが、お昼ごろに良く咲いてますから、歩いた時間が良かったんでしょうね。ここ東赤石で初めて見ることができました。
この頃になると、石鎚方面にはガスが出てきたようで、伊予富士らしき姿だけが吊尾根の上に姿を見せています。
クロヅルの白い花も見えているかと思えば、すでに翼果になって赤いのもありました。
これはコウツギですね。
ウツギの中ではもっとも遅く咲くのではないでしょうか。
この頃、トラバース道を向こうから歩いてくる単独の若者に会いました。
権現越から登ってきたそうで、花散策が趣味なのか、山頂にはいきませんと言ってましたが・・・
若い男の子でも、花散策が趣味の人もいるんですね。
赤いヤマアジサイが出てきました。
これは東赤石の橄欖岩地に咲きますね、
イワキンバイも咲き競っています。
ヒロハヘビノボラズの後ろに見えるのは大座礼山。
トラバース道と言っても、こんな橄欖岩ごろごろの上を歩くところもあります。
コメツツジも一応咲いています。
もう分岐も近いと思われる頃になって、やっと、オトメシャジンが出てきました。
でも、咲き始めで、可憐ですね。
橄欖岩をバックに咲いていると、やっぱり東赤石らしくて好きです。
サワオトギリも可憐でした。
昔はこの道沿いにカキランもさいていたのですが、カキランはいつの間にか見ることがなくなってしまいました。でも、登りの時のシカによって荒らされた山肌を見てがっかりしていた気持ちがトラバース道の花に寄って、少し癒されました。
コウスユキソウはこれで咲いているのかな?
シカが入りにくい場所ではヤマアジサイも固まって咲いているようです。
6月にはまだ咲いていたタカネバラがもう果実をつけています。
こちらは白花のオトメシャジン
そして、見たかったシコクギボウシもやっと出てきましたね。
シコクギボウシは紫色が濃くて、茎が黒っぽいシックなギボウシです。
橄欖岩バックのホソバシュロソウもあります。
12時18分、山頂への直登道分岐までやってきました。
前回は向こうからこちらへ歩いてきました。
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