3年ぶりで小さなランやオトメシャジンを見に東赤石へ、その1、イワタバコが早くも咲いていた

7月第3週末は横浜から息子一家が帰省していたのと、天気がいまいちだったのとで、山歩きはお休みにしてしまいました。第4週末は海の日の連休です。以前はこの連休前後に北アルプスなどに遠征に行っていたのですが、コロナ禍で山小屋が完全予約制となったことなどがあり、どうにも予定が立てにくくなってしまいました。

いつもの山仲間のRさんはご主人と東北方面に遠征に出かけられるそうで、私も四国の山ぐらいは何とか登りたいものです。高知の山仲間のAさんに連絡差し上げたところ、17日に東赤石に行かれるそうなので、それならば私もここ2年ほど見てなかったランやオトメシャジンなどを見に行こうかなと考えました。

Aさんは瀬場~左俣~石室越~八巻山~東赤石~権現越~床鍋と歩かれるとか・・・・私は?と言えば、それだけの距離を歩くとかなりの時間がかかるので、その日の体調を見て、トラバース道経由で東赤石に行こうかと思案しました。

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↑咲いていてほしいと思っていたオトメシャジンにも出会うことができて、きつい登りを登った甲斐がありました。

さて、この日は7時に瀬場登山口でAさんと待ち合わせにしていたのですが、床鍋に下山してくるので、車を一台床鍋にデポしておいた方がよいということで、当日の朝、川之江インターを下りてからAさんに床鍋待ち合わせに変更してもらいました。

床鍋ではAさんの車を下山口すぐ下の路肩の広い場所にデポしました。この日は私たちと同じく縦走される方がほかにもいるようで、Aさんの車を入れて3台の車が駐車してありました。

次に私の車で瀬場まで移動します。

この前と同じく、橋を渡った路肩の広い場所に駐車します。

歩き始めは7時15分です。

因みにこの日は持参した水分は2,5リットルです。

登りもなかなかあるので、食料も少し多めに持参していますので、荷物は重めでした。

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瀬場の登山口を7時19分に出発です。

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7時37分、筏津からの道と合流しました。

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豊後集落跡を過ぎたところから東赤石の姿がはっきりと見えます。

これ以上ないというぐらいの青空です。

この日の朝は高速の観音寺周辺を走っていたら石鎚まで見えていたという素晴らしい眺望でした。

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6月下旬にタカネバラを見に登った時にはヤマツツジが咲いていた場所には白くリョウブの花が咲いていました。

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↑前回も見た遭難救助の張り紙です。

「体力と年齢に応じた登山計画を立て」とありますね。

我が身を振り返ってどうなの?と言われれば、困るのですが・・・

まぁ、前回は余裕をもって下山できました。

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マンネングサの仲間がスポットライトを浴びたように咲いています。

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嬉しいことに、数年前からの崩落場所辺りに、ナガサキオトギリのような花が咲いてました。

これはやっぱり7月にならないと咲かないみたいです。

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ナガサキオトギリとサワオトギリの見分けは難しいのですが、株の上の方で斜めに枝分かれをしているのでナガサキオトギリかなぁと思いました。

オトギリソウの仲間を見ると、ほんとの夏がやってきたと思えます。

気を付けないと熱中症になりますからね。

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↑、ここでイワタバコが早くから咲くことは知りませんでした。

一方、数年前まではこの時期いっぱい咲いていたブルーのヤマアジサイがほとんど咲かなくなりましたね。

たぶんシカの食害だと思います。

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8時23分、右俣と左俣との分岐を通過します。

タカネバラの時は右俣を登りましたが、今回は左俣を登ります。

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先を歩かれるAさん。

この日はそれぞれのペースで登ることにして、Aさんには先に行っていただきました。

私はAさんと同じペースでは歩けないし、また私に合わせてもらうと、Aさんが石室越からの稜線ルートを歩く時間が遅くなるからです。

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数年前に少し崩落しかかった岩場の場所には新しく鎖がついていました。

手すり代わりということでしょう。

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↑3年前の2020年にエントツ山さんたちと歩いた時には、鎖はついていませんでした。

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このルートでは、分岐から二本橋までのこの区間がいちばん長くて単調です。

植林帯の中の登りですが見上げるとものすごい急斜面。

でもこの急斜面を登らず、沢の上部を奥へ奥へと進んでいく感じです。

下に沢があるので涼しい風が吹きあがってきて、暑さはさほど感じませんが、それでも登りはかなりの汗が出ます。

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ロープ場が出てきて、上に登ると二本橋もそう遠くなかったはず。

でも、登りがきつくて、つい足が止まりそうになります。

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↑このハリバンも相当傷んできましたね。

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ようやく道が平坦になり、尾根を回り込むようになったら、二本橋がすぐそこです。

地面にこれは小さいのでヒメシャラと思える白い花が落ちてました。

7月初めに登った剣山ではナツツバキがすでに咲いていたので、花の時期はヒメシャラの方が遅いということですね。

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以前はササや下草が繁っていたので、この場所から沢は見えなかったはずですが、今では登山道から下にある沢が見えるようになってしまいました。

それもこれもシカのせいですね。

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9時28分、二本橋の休憩場所に着きました。

Aさんがすでに到着されていて待っていてくれました。ほかにも5~6人の方が休憩されています。

↑いつもここで顔を洗ったりする渕のようなところですが、手前に白っぽいシモツケソウが咲いていました。

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いつも咲いているタマガワホトトギスも思った通り咲いていました。

今年の初見です。

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私が汗を大量にかいたので、その汗の塩分を吸いに来たのか、私のザックにとまって離れないセセリチョウ。

昆虫に詳しいAさんがこのセセリチョウは珍しいと仰って後で名前を教えていただきました。

キバネセセリというセセリチョウだそうです。

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↑、この二本橋の橋がかなり傷んでいて渡るのに困ったと、Rさんに前回の東赤石行きの時に聞いていました。

実際、山頂でお会いしたご夫婦のうちの奥さんの方が怖くて渡れず、這って渡ったんですと仰っていたのをお聞きしました。

すると、私たちが休憩している間にも、実際に這って渡ってらっしゃる女性の方をお見かけしたのです。

さぁ、どうしたものか?と思っていると、休憩している沢のほんの少し上流を岩伝いに歩き、迂回しているグループがいました。

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↑登山道も年とともに、変わってゆくものですね。

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