9年ぶりに前赤石に足を伸ばした、その4、東山を過ぎるとシカ害が目につく
東山の手前まで来たら、ようやくツガザクラが少し咲いているのが見えました。
しかし、かつてはあちこちで群生しているのを見ている眼には淋しく感じました。
↑2008年撮影、
またこういう眺めを見てみたいですよね。
雲が眼下に浮かぶのを見ながら、いよいよ西赤石への登りを登ります
くねくねしたカラマツの木。
10時44分。東山の横を通過。
この先、いくつかのニセピークを越えていきます。
ピンボケになったけどヒメハギを見ました。
10時52分、分岐を通過します。
数年前に、この分岐から接待館跡辺りに下りました。
踏み固められた道になってますね。
県境歩きとは大違いの、よく歩かれている道です。
この後、10分ほど短い休憩を取りました。
標高が高くなってもまだギンランが咲いています。
そろそろコクワガタの花が咲いている小ピークかなぁと思っていたころ、道の両側が無残な光景になっていました。
これはシカの仕業ですね。
驚きました、去年の東赤石のタカネバラショックに続いて、「西赤石よ、お前もか?」とでも叫びたい気分。
ミツバツツジだけは綺麗に咲いているんですけどね。
そういえば、シカ害のひどい剣山系でもミツバツツジは綺麗に咲くところを見ると、これはシカが食べないのでしょうか。
地べたを這いずるように白い花が咲いていましたが、モニターで見るとタンナサワフタギのようです。
これもシカに食べられた??
八巻山などの姿が見えてきました。
尾根の向こうに東赤石も頭をちょこんと出しています。
南を見ると、石鎚山系の東の端っこの大座礼山、大田尾越、東光森山などが見えてますね。
登山道の両側のササが枯れてしまってます。
一体、いつからこんなことになったのか?と思い、過去ブログを見てみたら・・・・
2021年10月に↓のような画像を撮っていました。
↑エントツ山さんやKさんと一緒に秋に登った西赤石です。
すでにササが枯れてしまってました。
ササや木が枯れて、今まで展望がなかった場所から大座礼が良く見えるようになっていました。
でも、コクワガタの花は可憐に咲いていてくれました。
むしろコクワガタの花は増えていたように感じました。
2021年秋にはササ枯れしか見なかったのですから、去年ぐらいから急速に木が枯れたのだと思います。
枯れた木が目立つ中、小鳥がとまって良い被写体になってくれました。
ヒガラのようですね。
その後も荒れ地にいち早く見られるタラノ木などが生えているのを見ました。
タラはパイオニア植物で、山火事の後などもいち早く出てくる木です。
この辺りはヤマブドウも多い場所で、いつもならヤマブドウに花が咲ているかどうかをチエックするのですが、今回はシカ害に気を取られて、ヤマブドウの花のチエックどころではありませんでした。
山頂が近づいてくると、下山の人たちとすれ違うようになりました。
銅山越まではほとんど人に会いませんでしたが、皆さん、日浦から登られたのかな?
この後、東平でお会いしたYさんKさんご夫婦が下って行かれるのにもすれ違いました。
稜線の北側から、ガスが上がってくるのは赤石山系の独特の眺めですね。
山頂も近いと思われる頃、見事なミツバツツジに会えました。
花を撮っていたところ、どうもツルギミツバツツジのようです。
ツルギとは着きますが、石鎚山系など愛媛の山にも咲きます。
いよいよ山頂直下の岩場の登りです。
と言っても、すぐに終わる岩場です。
岩場の上にたくさんの下山の方がいらっしゃるようです。
↑すれ違った下山の方たち。
かなりの大人数でした。
もう下山される人も多いというのに、私たちは前赤石まで行こうとしているのです。
気合を入れないとね。
12時4分、西赤石山頂を通過しました。
人が多いので、山頂から東に少し下ったところで、お昼休憩を取ることにしました。
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