県境歩きで境目~中山峠を歩く、その6、採石場を下ると次は急登の尾根で喘ぐ

作業道を下ってきたところはかつては採石場だったところらしいですが、今はもう跡地になっていて砕石はしてないらしいです。それにもかかわらず、重機などが見えて工事をしているということは、太陽光発電のパネルを置こうということかもしれません。

下っていると何やら黄色い花がみえたので近付きました。

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↑近寄ってみると、これはダンコウバイですね。

その数日前に飯野山でダンコウバイの花を見たばかりだったので、すぐにわかりました。

この周辺はクロモジがとても多かったのですが、ダンコウバイはここでしか見ませんでした。

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ダンコウバイは私が見て歩いた感想では低山に多く、標高1000mまでに自生と思っています。

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辺りは採石場の跡地なので、荒涼とした感じです。

振り返ると、一段と高い場所に重機があってたぶん、そこにも太陽光発電のパネルが並ぶのでしょうね。

山を下っていた最後頃はハッパの音らしきのも聞こえていました。

実家近くの綺麗な形をしていた山(汐木山)も山が半分以上削られて、その上にパネルが並んでしまい、昔の面影がまったくなくなりました。山野は変わらないものだと思ってましたが、今はどんどん変わりますね。

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↑色白の上品なアセビもまだ咲いています。

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↑採石場の施設の跡を見ながら下っていきます。

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↑地層がもろに出ている砕石跡。

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傍に池があって、この道で合っているようです。

工事のために水がここに溜まってしまったのでしょうか。

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傍らにはキブシの花も咲いていて早春の雰囲気を醸し出します。

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大型のダンプカーも走れるような幅の広い道を歩いていきますが、正面に柵があって、行き止まりのように見えます。

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↑柵の横を何とかすり抜けることができました。

この後、車道に出たら、すぐに神社へと向かう石段がありました。

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石段を登ると神社がありました。

時刻は13時4分。

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ほんとはここが表参道なのでしょうが、ショートカットしたせいで表参道を下ります。

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道沿いにクロモジの花。

先ほどのダンコウバイとは全然違いますね。

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↑苔むした狛犬。

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下ってから鳥居を眺めると「阿岐武神社」の文字が見えました。

あまり聞いたことのない神社名ですね。

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鳥居に続いて、橋を渡ります。

これも日開谷川かと思ったらそうではなくて、この直ぐ南の辺りが源流で、この後、槇川という川に流れ込むようです。

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↑沢沿いに道があるのでここを歩くのかと思いきや、ここからまた山に入るそうです。

結局、鳥居をくぐって下りたところ辺りにテープや道標があり、そこが取りつきだったようです。

P3252902先に取りつきを少し登っていたRさん。

最初はまだ良かったのですが・・・・

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少し登ると、とてつもない急登です。

前々回の急登続きで少し鍛えられたので、何とか登れましたが、ロープも何もなく、頼りは立木だけでした。

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頑張って登られるRさん。

この登りの途中、足元には白いタムシバの花びらがたくさん散っていて、上を見上げるとはるか上の方でタムシバが咲いてました。でも、曇り空背景ではちっとも映えないし、撮影してもわかりませんからね・・・

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何とか急登が一段落したところに、縦走路の札がありました。

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↑ようやく急登が一段落したところです。

結局、急登を10分ほど頑張ったようです。

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どうやら稜線に出たらしく、辺りを見回すと、タムシバの花がいっぱい・・・

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これが青空ならねぇ・・・・

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この爽やかな色合いの縦走路の札もありました。

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矢筈山をバックのタムシバ・・・

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少し歩くと、下りになってきました。

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最後はこの札まで出てきました。

3種類の縦走路を表す札がそろい踏みでした。

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この辺りはタムシバがものすごく多く、ミツバツツジは少なめですがそれでも咲いてました。

標高300mとか400mの里山レベルの山にこれほどタムシバが多いとは・・・・

タムシバに対する認識が変わりました。

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綺麗ですね・・・・

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初々しい花です。

この日は曇り空で歩きやすかったけど、タムシバを見るにはやはり青空が欲しかったです。

(この1週間後に大江高山で青空バックのタムシバが見られたので、大喜びしました)

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道はどんどん下っていきます。

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13時50分、完全に崩れている廃屋が出現しました。

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廃屋の横を通り過ぎると・・・・

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その直後に、急に辺りが開けて、まだ新しい民家が現れました。

この日は歩き始めからずっと、年季の入った家屋しか見てこなかったのですが、ここで初めて新しい家を見ました。

今風のセキスイハウスみたいな新しい家は一軒も見ませんでした。

それだけ、若い人はもう住むことがない地域ということなんでしょうね。

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対岸に渡るために、丸木橋がかかっていて、半分ほど渡りましたが、Rさんが向こうの方にもっと安全にわたる場所があるというので、引き返しました。

2mほどの高さがありますから落ちるとケガしますからねぇ。

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Rさんは少し上流の場所のちょっとした堰を渡ったようです。

では私も堰を渡るとしましょうか。

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↑この川が地図を見ると槇川となっていて、どうやら曾江谷側の上流なんでしょうか。

先ほど通過した神社そばを流れていた川です。

県境はここではこの槇川沿いにつけられているようです。

コメント

こんにちは。今春はアブラチャンは良く見ましたがダンコウバイとの出会いはありませんでした。早春にこういう花木に出会うと心躍りますね。

多摩NTの住人様、こんばんは。

春のクスノキ科の黄色い花は、一応、全部を見ておきたいものですね。
私の方は4種類見ていますが、残るはヤマコウバシでしょうか。
これは里山によくあるので、見られると思います。

ダンコウバイはご覧になれませんでしたか?
山によってはダンコウバイが多い山もありますね。
私が近いうちに登ろうと思っている山もダンコウバイが多いですが、花はもう終盤でしょうね。

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