12月3日の高知花散策で、その1、蛇紋岩地のムラサキセンブリ

今年の秋は自分でも驚くほど精力的に山を歩きました。

天候に恵まれたのと、体調も良かったから出来たことですが、12月最初の週末は、久しぶりで山歩きのない花散策だけのための高知行きとしました。

それこそ高知の山仲間の方が霧氷を見に行かれるとのことで、御一緒しても良かったのですが、久しぶりにノジギクなど見ながらのんびりと高知に行きたいと思ったのでした。

12月初めということで、時期的にはムラサキセンブリもまだまだ見ごろでしょうね。ということで、ここ数年、毎年の様に訪問している蛇紋岩地に朝一で立ち寄りました。

今年は香川県内のムラサキセンブリも見られたのですが、やはり高知では草に混じってたくましく咲く姿が見られます。環境がかなり変わったのでどれだけ見られるかちょっと心配でしたが、結果的には十分満足できました。

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香川のムラサキセンブリは今年はどういうわけか白花が咲いたので、紫色の濃い個体が見たくてこんな画像をトップにアップします。

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↑因みに蛇紋岩はこんな石です。

蛇紋岩地には特別な植生が見られます。

以下、HP上の記載からお借りしました。

「 蛇紋岩地帯の植生は、周囲の植生に比べて特異な植物群からなっていることが多く、北海道のアポイ岳の高山植物群落は特別天然記念物に指定されており、尾瀬の至仏山も同様に有名である。このような高山植物群落は、周囲の通常の岩石地域に発達しているものに比べ、低い海抜高度でも発達していたり、その地域特有の固有種が生育するなどの特徴がある。
 低地の蛇紋岩地帯では、貧弱なアカマツ林となったり、ツツジ類が有占する低木群落になることが多い。このような植生は、過剰なマグネシウムの存在が、植物の水分吸収能力を低下させるという説でうまく説明できる。
 蛇紋岩地域であっても、土壌が厚く堆積しているような場所では母岩の影響が少なくなり、普通の植生が発達する。土壌が薄い急傾斜地や母岩の影響を直接受けることになる露岩地ではもっとも蛇紋岩地域らしい植生が発達することになる。このような場所では特異な化学組成に耐えることのできる植物や根の浅いツツジ科植物、アカマツなどの乾燥に耐えることのできる植物などからなる貧弱な植生が発達することになる。生存競争が低いことも加わって、遺存種や貴産種などが見られることも多い。」

私が今まで訪問した蛇紋岩地は高知以外では早池峰山と白馬周辺の山だけですが、花の名山として知られている山には蛇紋岩地や橄欖岩の山が多いです。

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↑ササの中でササと共存しているムラサキセンブリです。

逞しい花です。

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どこかでは貴重な花でも、ほかの場所に行けば蔓延っているといってよいほど無造作に咲いているというのは良くある話ですが、これほど極端な花も少ないですね。

香川のように1株咲いていて大喜びする場所もあれば、高知の蛇紋岩地に来れば雑草並みに生えているのですから。

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この斜面ではほぼ群生と言ってよいほどでした。

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↑やや色白の花を咲かせた個体。

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スマホでマクロもどきの画像も撮りました。

蜜腺のところに見える毛も紫色で、ひじょうに美しい花です。

今でこそ、自生地を知っているので毎年の様に気軽に見に行けますが、初めて見ることが出来た2007年より以前は一人で、ムラサキセンブリが咲くと思われる野山に一人で行っては捜し歩いたのも今は懐かしい思い出です。

今はあの頃の様に情熱をもって花を探すことも少なくなりました。

これも老化なんでしょうかね、考えたくはないですが(^^;)

コメント

Keitann様 こんにちは
毎年この時季恒例のムラサキセンブリでしたね。
ここのものは花びらの幅が広いように感じました。それから草自体が強壮であるようなのもムラサキセンブリの特徴でしたね。

小生も同じように三河でムラサキセンブリの咲く山があることを人から聞いて、心躍らせて入山したことをよく覚えています。
その時は山裾で初対面したのですが、とても大きな喜びに包まれたことを思い出しました。

>今はあの頃の様に情熱をもって花を探すことも少なくなりました。・・・・・
こういうことがだんだん少なくなってきたのは経験が豊富になって、何処に行けばどういう花に出逢えるかということが心の中で整理されているからではないでしょうか。

まだまだ原野で出逢っていない草花はたくさんあることでしょうから、老化現象が来る前に大いにお楽しみください。
ホテイランやアツモリソウなどはすでに見られていますか?

ぶちょうほう様、こんばんは。

四国にいると、11月末~12月初めにかけてはヤッコソウだのムラサキセンブリだの
珍しい花を見ることができて恵まれています。
普通ならヤマラッキョウを見たら、野の花はもう終盤でしょうから。
愛知のムラサキセンブリやヤナギノギクも機会があれば、見てみたいと思っています。
お互いに珍しい花をそれほど遠くまで行かずとも見られて幸せと言えるでしょうね。

ムラサキセンブリを探して野山を捜し歩いたのは、もう15年ほど前のことになります。
その頃はユキワリイチゲを探し回って県境を歩いたり、同好の仲間にも恵まれて
あちこちとワクワクして見歩いたものです。

今はすでに知っている花を毎年見に行くことが多いですが、それでも時に、未見の花に
出会えたりすると心が躍りますね。

山を歩けなくなる前に、もっといろいろと見ておきたいという気持ちがあるのも事実です。

ホテイラン、アツモリソウ、いいですね。歩けるうちに連れて行ってもらえると嬉しいです。

ヒメサユリにも一度会いたいと思っています。

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