12月3日の高知花散策で、その2、蛇紋岩地のヤナギノギク、その他

12月3日の高知散策で楽しみにしていたのは、実はもう一種類あってそれはヤナギノギクでした。

ムラサキセンブリは数は少ないものの香川でも見られますが、ヤナギノギクだけは正真正銘、蛇紋岩地でしか見られない花です。

というか、全国的に見ても高知県、愛知県、宮崎県でしか見られない花です。

国の絶滅危惧Ⅱ類です。

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結論から言うと、ヤナギノギクの方が広範囲に残っていました。

こちらはこれ以上の開発が進まない限り、当分絶滅する心配はないだろうと思われます。

花の美しさという観点から見ると、ヤマジノギクの方が勝ると私が勝手に思うのは、ヤナギノギクの茎や葉があまりに細くて貧弱だからです。

ネット上での検索に寄れば「ヤナギノギクは,日本および中国に広く分布するヤマジノギクが蛇紋岩土壌の乾燥,貧栄養に適応した変形型と考えられ,狭葉化,毛の減少,頭花の小型化などの形態的特徴で,その変種とされている」とあります。

見た目にも蛇紋岩だらけのいかにも痩せた土地を好んで生えているという感じがありました。

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細い茎の割には頭花は大きいです。

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↑全体はこのような感じです。

あちこちに元気よく咲いててほっとしました。

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手前にヤナギノギク、後方にムラサキセンブリのツーショットです。

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高知の蛇紋岩地に自生する植物と言えば、トサミズキもその代表です。

これも数株が見られてほっとしました。

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↑花芽らしき芽をつけたトサミズキの幼株。

トサミズキは庭木として古くから植えられてきた樹木ですが、庭植えにする場合は特に土を選ばないようです。我が家にも私が10年ほど前に植えた株が今では5m近い大株となっていますが、特に肥料をやるわけでもなく世話要らずで良く咲きます。

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↑花はとっくに終わっていましたが,ナガバノコウヤボウキも見られました。

これも蛇紋岩地に多い植物だそうですが、香川の里山でも見られるので、特に珍しいという気はしません。

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最後に道路法面で、白い小さな花を見かけました。

弱々しそうなこの花…見覚えがあると思ったら、ノミノフスマのようでした。

ノミノフスマと言えば、たいていは春先に見かけると思ったので、何か別の花かな?と思ったのですが、調べると花期は4月~10月となっていたので、暖かい高知では咲いていても不思議ではなかったようです。

私自身のブログ内検索すると、なんと奈良でも12月に見ていました。

開発によって散策場所が限られてしまいましたが、それでも1時間はうろうろしたでしょうか。

見たかった花たちが見られて満足して、その後は海岸へと向かったのでした。

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