大ブナの道を歩く、槍戸アルプス縦走、その7、案外近かった折宇谷山から中内山
お昼の休憩時間は20分ほどでしたが、お腹がいっぱいになったので満足しました。
歩いていると長袖ウエア一枚でも大丈夫でしたが、じっとしていると寒いので、休憩中は一枚羽織りました。
さて、出発という段になって、この分なら上に羽織ったシャツを着たまま歩けそうなので、この先はずっと上から着こんだままで歩きました。暑がりで汗かきの私が2枚も着たまま歩けるのですから、これはもうほんとの秋山到来ですね。
↑13時11分、今度こそ折宇谷山目指していざ出発です。
↑このキノコは?
石鎚成就社からの登りでも見たことがあります。
Aさんがツキヨダケだと教えてくださいました。
やっぱり、毒キノコなんですね。
正面にピークらしきのが見えてきました。
あれが折宇谷山ノピークかしらん??
南側は結構危なっかしそうな断崖になっていて、そこに綺麗に色づいたドウダンらしいのが見えました。
↑もうちょっとでピークみたいですね。
なかなかの急登で、食べ過ぎてお腹が重くなっているので、登るのが苦しいです。
13時31分、折宇谷山の山頂に着きました。
Rさんは10年以上前にご主人と権田山から下り宇谷山までは歩いているそうですが、記憶が全然残っていないとか・・・
10年も経つと、よほど印象的なことでもない限り、覚えてませんよね。
あまり目立ちませんが、山頂にはマユミの木もありました。
「下の集落が見えますよ」とAさんに言われ、見下ろすと・・・・
はるか下に確かに家や田畑が見えています。
そういえば、国道195号線を走っている時、「折宇谷山」と書かれた標識を見たことがあって、南側からもこの山に登れるようです。検索したら、南側の西山から登られた記事をアップしている方もいますね。
とはいえ、相当ハードな歩きらしいですから一般の人にはちょっと無理かな・・・・
稜線の向きがここからは東ではなく北東に向かっています。
山頂の裏側から下って行くような感じになります。
これが結構な痩せ尾根で、この日歩いたルートの中ではここだけが唯一、転落しないように注意する必要があります。
稜線から落ちたら、たぶん助かりません。
しばらくすると、再びなだらかな尾根へと変わってきました。
ちょっと登りになってきましたね。
稜線の向きが変わったので、西側に次郎笈の東斜面が良く見え宇ようになりました。
今までは南面ばかりを眺めていたのですが・・・
下は深い谷になっていて、下山後はこの谷に沿ってつけられた道を車で走りましたが、車窓から見上げると、折宇谷山らしきのが見えてました。
岩の多い尾根なので、青々とした葉を繁らせたヤマグルマがありました。
ヤマグルマは岩場が好きな木です。
赤いザックのエントツ山さんの向こうの方に山頂が見えていますね。
あれが次のピークの中内山かな?
この日初めて見るナナカマドの赤い実・・・
元気そうなブナがいっぱい生えている尾根を登っていきます。
14時3分、縦走路上の最後から2番目のピークである中内山に着きました。
先ほどの折宇谷山からは30分ほどしかかかっていません。
このピークもそれほど荒れた感じは受けませんでした。
山頂に珍しく,黄葉したカエデがありました。
今度こそ、最後の権田山を目指して歩きます。
この辺りは元の広い尾根になってきました。
北側に一ノ森から東に登る尾根が見えていて、スーパー林道も良く見えています。たぶん尾根の裏側に日奈田峠という峠があるのだと思います。
その辺りは私が足を踏み入れたことのない場所なので、地図で推測するだけですね。
いちばん奥に見えている稜線は阿讃山脈かなぁ?といエントツ山さんに尋ねられました。
たぶんそうだと思いますと答えました。
その辺りをトリミングしてみました。
山の形が大川山みたいに見えたのですが、地図を眺めると、もっと東の方が見えているはずなので、矢筈山とか女体山が見えていたのかもしれません。
今歩いている稜線は、香川の山から数えて5つ目の稜線です、
四国には何重にも山なみが重なっているのです。
そうこうするうちに、剣山や一ノ森にまるで滝雲みたいな雲がかかってきました。
あそこを歩いている人は、ガスの中ですね。
目の前の景色に視線を移すと、ずいぶんと古木のブナが出てきました。
もしかしたら?と探したらありましたよ。
アオベンケイです。
花はもう終わってましたが、徳島のブナにはアオベンケイやヤシャビシャクが多いです。
↑何しろ、風格のあるこんな古木なのですから・・・
斜面がなだらかになると、枯れた木が多くなります。
シカが入りやすい地形なんですね。
もう何本目かもわからないほど大ブナを見ましたが、またまた大ブナ登場です。
行く手に見えているのは、今度こそ最後のピークである権田山でしょうか??
素晴らしい景観ですね。四国の自然は素晴らしいです!
カモシカが棲息するだけのことはありますね!カミシカは岩山を好むと聞きます。四国には岩山が多いんでしょうね。僕は中国山地しか知らないので、雄大な自然が残る四国は憧れます。
先日、瀬戸内海に浮かぶ愛媛県の小島を散策しました。植物観察が目的でした。
海岸の風衝草原にヒメヒゴタイの自生を確認しました。島を周回する道路はないので、海岸を歩いてほぼ周回して見て、島の方位に関係なくヒメヒゴタイの自生があるのを確認しました。
前から瀬戸内海島嶼部の海岸草原にはヒメヒゴタイが自生すると記録があったので、今回それが確認出来て良かったです。他に珍しい野草はホタルカズラくらいでした。ヤマジノギクかヤナギノギクも確認しました。ムラサキセンブリの発見を期待したんですが環境的に違ったようですね(^ ^;
投稿: ネルグイ | 2022年11月17日 (木) 07:07
ネルグイさん、こんばんは。
こちらの記事にもコメントをいただきましてありがとうございます。
四国には低山から高山まで様々な山がたくさんありますから、それに付随して植物も
様々なものが分布しています。
カモシカは徳島の山には多くて、数年前に早朝から夕方まで徳島の山を歩いた時には,
行きと帰りに合わせて度もカモシカを目撃しました。
中国山地は私たちも年に数回は登らせていただいてますが、なだらかな山が多いですね。
愛媛の瀬戸内の小島にヒメヒゴタイが咲いていましたか。
ヒメヒゴタイというと私などは高知の四国カルストで見ていますが、島に咲いていたのなら
大発見ですね。
ホタルカズラは瀬戸内沿岸の低山には普通に生えているので、島にも生えているでしょうね。
ヤマジノギクは小豆島の寒霞渓を歩いた時に見ているので、愛媛の島でも咲いているかも
知れませんね。
香川の海に近い山にはザイフリボクが自生しますが、数年前に鞆の浦沖にある島に行った時には
ザイフリボクがすごく多くて驚きました。ザイフリボクはその島にはなかったですか?
まぁ、春の花の季節でないと自生していてもわかりにくいですね(^^;)
投稿: keitann | 2022年11月17日 (木) 22:57