山仲間たちと綾歌の山を縦走、その5、シマカンギクとセンブリを眺めて城山へ、そして下山

猫山で休憩して下り始めたのは15時25分のことでした。

ここからだと城山経由で下山しても1時間ちょっとなので、何とか日没前には下山できそうですね。良かった、良かった。

猫山の下りで楽しみなのはシマカンギクです。

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↑下り始めの岩場で期待通り、シマカンギクが咲いていてくれましたよ。

この縦走路のほかのどこにも咲かないのに、ここだけで咲くのですよね。

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↑整った花の形をしていて、お店で売っているキクと比べても遜色ない花だと思うのは私だけでしょうか。

ここのシマカンギクを見ると、4年前…2018年に一緒に登ったYさんを思い出します。

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↑シマカンギクは初めて見る花で、スマホで差熱心に撮影してらした岡山のYさん。

この後1年ちょっとで亡くなられたのでした。

亡くなられてから3年が経ちました。

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猫山からの帰り道はいつも夕方にさしかかりますので、道沿いのコマユミが西日に照らされて紅葉が見事でした。

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アキノタムラソウという名とは裏腹に初夏から晩秋までずっと咲いているアキノタムラソウ。

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午前中にも見かけましたが、ウワミズザクラの何とも言えない紅葉が素敵でした。

来年もちゃんと覚えていられるかな?

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猫山の下りにもセンブリが咲いていて・・・

この辺りの山にはセンブリが多いです。

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アキノキリンソウも秋の里山にはなくてはならない存在です。

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この山には少ないヤクシソウですが、城山に向かって歩いていると1株だけ咲いていました。

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この辺りの山に来るといつも楽しみにしているセンブリの群落には見事な大株もありました。

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夏は日照り気味で暑かったのに、その割には今年は株数が多くて、全部で100株以上はありました。

城山に立ち寄る時間があるかどうか心配してましたが、皆さんが速く歩いたので、十分時間の余裕がありました。

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城山山頂直下のウラジロノキの赤い実です。

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山頂標識を撮影し忘れましたが、城山山頂には16時16分に着きました。

去年も眺めた鳥坂方面です。

平野部には野焼きの煙が立ち上っていて、晩秋の雰囲気ですね。

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西側には大麻山の全景が見えています。

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こちらは北側の眺めで飯野山などが見えています。

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南の県境方面を眺めると、阿讃山脈越しに徳島の烏帽子山が見えていました。

徳島からいらっしゃったHさんに説明すると驚かれていました。

10分も経たないうちに下山にかかりました。

何しろ高知からと徳島からという遠方からお見えになっている方がいるので、なるべく早く下山したいですね。

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↑下り初めに見た黄葉し始めたダンコウバイ

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下山路はそのままコンクリ^と道路を下るか山道を下るか迷ったのですが、山道を下ることにしました。

去年はどうやらコンクリート道を下ったらしくて、AさんとHさんは、この道は初めてだったらしいです。

↑下山路から眺める城山山頂

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大麻山を正面に見ながら下っていきますが、日没までには下れそうですね。

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城山からの直登道を下ったので、猫バスのところに下ってきます。

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駐車場に到着したのは16時53分とぎりぎり17時前でした。

もう残っているのは私たちの車だけでした。

遠路はるばる2年連続でお越しくださったAさんとHさん、誠にお疲れ様でした。

来年があるなら、来年こそは直ぐ近くの美味しいチョコレート屋さんにも立ち寄りましょう。

コメント

シマカンギクが綺麗に咲いてますね!こちらでも滅多に見かけない野菊です。
最近見かけたのは瀬戸内海の島の崖や岩場、帝釈峡の石灰岩地帯で見かけました。


先日、シマカンギクの変種オッタチカンギクを観察して来ました。場所は島根県の立久恵峡です。
探しに探して、やっと絶壁の岩棚で見かけました。シマカンギクとの違いは良く分かりませんが、この菊も見た限り特殊な環境に自生しますね。絶壁の岩棚で土壌が薄い場所に好んで自生します。


これがリュウノウギクなら地元のため池の土手や山の崖地で稀に見かけますが、土壌成分の影響なのか、似たような環境であっても自生するしないがあって、そこが興味深いですね。
リュウノウギクが自生する山の崖にはコシオガマ、キクバヤマボクチ等も自生しますが、顔ぶれは草原系の植物でしょうかね。

ムラサキセンブリとイヌセンブリは自生地が異なるのが面白いですね。
ムラサキセンブリは乾燥地に進出して、イヌセンブリは湿地に。


草原でも乾いた草原と湿った草原があって、どちらも貧栄養な土壌は一緒っぽいですが、進化の過程で進出した場所が異なったということでしょうか。乾いた場所か、湿った場所か。。
色々と興味が尽きませんね。

ネルグイさん、こんばんは。

シマカンギク、そちらではあまり見かけませんか?
そういえば広島の山でシマカンギクは私も見てないですね。
13年ほど前、娘が結婚する際に福岡で衣装合わせがありついていったことがありました。
玄界灘に面したホテルに泊まりましたが、翌朝浜辺を散策したらシマカンギクが咲いてましたよ。
その翌日はダルマギクを見るために角島に立ち寄り、その帰りの191号沿いでもシマカンギクを
結構見かけました。
こちら四国では瀬戸内側にシマカンギクが咲きますが、香川では西部にシマカンギクが多いです。
愛媛にも咲くようで、川之江辺りの山には群生しています。石鎚方面ではキク散策をしていないので
何とも言えませんが、佐田岬辺りもキクの花を探して走ってみたいですね。
オッタチカンギク…検索してみました。
シマカンギクの変種で、小型らしいですね。
山陰にも春はちょくちょく出かけるのですが、秋はほとんど行かないので、見たことがありません。
ノギクの類も大好きなので、ノギク散策、時間があれば出かけたいものです。

こちらでは剣山にツルギカンギクというものがあって、それは何度か見ています。
香川でもムラサキセンブリが咲く山はシマカンギクとリュウノウギクの両方が近くで咲く場所があって
両者の交雑種が咲きます。近々アップします。
徳島にはナカガワノギクとシマカンギクの自然交雑種のワジキノギクというのがあり、それも数年前に
探したことがあります。
コシオガマもムラサキセンブリが咲く山のちょっと別の場所に咲きます。

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11月中旬の散策で‥‥シマカンギクとリュウノウギクのっ交雑種のキク