初めての西熊山にマイナールートで登る、その2、噂の白骨樹を超えると絶景が
今登っている三嶺北西尾根というのは、普通の登山道ではなく踏み跡ぐらいしか見られないマニアックルートです。2011年に高知の山仲間の方が案内して下さるというので、春に癒しの温泉から登り北西尾根を下る予定でしたが、途中で雨は降りだすしガスが濃くなり、断念したのでした。当時はGPSも持ってないし、ガスの中を下るのは危ないですから・・・そんなわけで、今回は何と12年ぶりの北西尾根リベンジということにもなります。
急登の自然林の斜面を登り、ようやく一息つけるほど勾配が緩やかになってきました。
標高にして、1550mを超えたかというところで、黄葉した木が出てきました。
↑最初はブナかな?と思いましたが樹肌や葉っぱがどうもブナとは違います。
↑葉はこんな感じです。
前々週に登った矢筈~石堂でこれと同じ木を見たのを思い出しました。
ミズメの黄葉ですね。
サクラに似た樹皮なので、一度覚えるとわかりやすいです。
アズサの木という別名もあります。
こちらはコハウチワカエデかな?
鮮やかな紅葉です。
その辺りから、ゆるゆると尾根を登ること数分・・・
↑9時33分に、最初の目的地である三角点に到着しました。
点名は菅生谷というそうで四等三角点です。
コンクリート製の新しい三角点で、三角点を囲んで例の記念写真を撮りました。
ここの標高は1609.9mです。山頂まで、あと300mを切りました。
Tさんが最初、北西尾根を上がられていたころは、この三角点はまだ設置されてなくて、木々が伐採されだしたなぁと思ったら、いつの間にか三角点ができたそうです。
おかげでこの辺りだけ、陽射しが良く射してぽかぽかと気持ちいいです。
周囲にはナナカマドの赤い実が見えて、今年はほんとにどこもナナカマドが豊作です。
周囲を眺めまわしていたら…何やら黄色いのが目につきました。
もしかしたらと近付いてみたら、やっぱり・・・・
↑ヤシャビシャクが黄葉していたのでした。
ヤシャビシャクは初夏に白い花はよく見ますが、この時期はあまり気にしたことがありませんでしたが、黄葉も美しいですね。
前回の大森~佐々連尾ではアオベンケイの紅葉を見られたし、今年は今まで見たことがないものを見られてラッキーなことが続きます。
↑ヤシャビシャク撮影中のRさん。
ブナの木の上の方の向こう側に稜線が見えていますね。
あそこはもう西熊山方面でしょうね。
気持ちがいいので、休憩するでもないのですがまったりと佇んでいたら、上空を飛行機が飛んでいきました。
Tさんがこの山域でお会いする方で飛行機を必ず撮影して、〇〇便と特定できる方がいらっしゃるそうで、そんな話で盛り上がりました。
↑9時43分、思いがけない休憩を終えて、登り始めます。
周囲はすでに落葉していて、ひだまりハイクの雰囲気です。
落ち葉を踏みしめて歩く季節になったんだなぁとしみじみ季節の移り変わりの早さに驚きます。
木々の合間から見えてきたのは剣山方面かな?
やがて、シカが走り回っているという雰囲気の草地の間を登っていきます。
この辺りの木は若い木が多いですね。
ダケカンバだと思います。
↑10時5分、展望が開けた場所に出てきました。
西の方角に西熊山が見えています。
私は西熊山は遠くからしか見たことがないのですが、これぞ剣山系の山という姿ですね。
郷愁を誘う、山の姿でした。
そして、この場所こそが有名な白骨樹のある場所だったのです。
ここでもしばらく展望を楽しんだり、写真を撮っていただいたりします。
↑白骨樹をバックにTさんにスマホで撮影していただきました。
↑白骨樹のところから西に見える山なみです。
この辺りの山域はあまり歩いてないので詳しくはわかりませんが赤星山が見えたので、たぶん前の週に歩いた大森山や佐々連尾山も見えているんでしょうね。
Tさんに「1806m峰は登りますか?」と尋ねられ、もうパスしますと答えました。
1806m峰は白骨樹の場所の南側に見えているピークらしいのですが、これを登らないので、進路をやや東寄りに進みます。
↑するともう一本の白骨樹も見えてきました。
この白骨樹のバックには前々週に登った矢筈方面が良く見えています。
↑Tさんにお願いして、白骨樹を入れて私たちの後ろ姿を撮っていた咲きました。
さすがにカメラがご趣味のTさん、構図もばっちりですね。
ダケカンバの落葉した姿も美しいです。
私たちにとっては最近歩いたばかりの山々が見えて、落合峠も肉眼でははっきりとと見えていました。
その後も東南の方向に進むと、笹原になってきました。
笹原をトラバース気味に歩いていきます。ここを真南に登れば1806m峰というわけですね。
↑この辺りは、まだ木もあってどうということはないのですが・・・・
↑10時38分、上を見ると急なササの斜面になりました。
Tさんから、ここは道がないので、適当に上を目指して登ってくださいという声が・・・
確かエントツ山さんの掲示板に投稿されていたHさんという方の「急斜面をササを掴んでやっと登る」という言葉がありましたが、祖fレがここのことだったんですね。
後ろから四輪駆動で登ってこられるRさん。
ストックはまるで役に立たないほど急勾配なので、もちろん私も四輪駆動で登りました(^^;)
Tさんは、私の東の方を同じように登られているようです。
↑あまりに登りがきついので、時々後ろを振り返ると矢筈方面や黒笠山が見えます。
↑10時45分、やっとこさ登りきると、そこは笹原が広がる大絶景でした。
Tさんの姿が見えないので、目で追うと、すでにTさんは撮影中でした。↑画像真ん中あたりにおられます。
私も急いで向かいますが、道は獣道で歩きやすい道とはいえませんから、必死にトラバースします。
↑ようやくTさんがおられる辺りまでやってきました。
西側にはたぶん名頃から登るコースの途中にある1791m峰が見えているようです。
裾にあるダケカンバの落葉した姿が美しく、数年前に見た栂池のダケカンバを思い出しました。
その後も、稜線を目指して上へ上へと登っていきます。
後ろから来られるRさんのバックはもちろん矢筈方面です。
それにしても、どこまでも広がる笹原・・・
こんな広い笹原は見たことないなぁと思いました。
おまけにここを歩く人は誰もいませんからね・・・
↑道のように見えていますが、これ半分獣道なんだと思います。
東側には剣山と次郎笈がせりあがってきました。
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