小雨の中、笠形山に登る、その1、傘を差して林道歩き

三嶺と西熊山に登った後は、特にどこかに登るという予定はなかったので、Rさんに行き先をお任せしようと思っていました。すると、笠形山はどうですか?というラインが入りました。

11月の第二週末は当初は日曜日の方が天気が良さそうだったので、日曜日に登ることにしました。

すると、週末に近づくにつれ日曜日よりも土曜日の方が天気が良くなってきたようです。でも、こまめに天気予報をチエックしてなかったので、土曜日になって初めて「日曜日は雨が降る可能性があります」と知って「へ~」と思ったのですが、標高700m台の笠形山なら雨が降っても登れなくはないかな?私にとっては笠形山は初めて登る山なので、コースはRさんにお任せです。集合場所は琴南の公民館に7時と決まりました。天気が良ければ、竜王山まで縦走したいところですが、雨ならば笠形山だけで我慢するしかないようです。

当日の11月12日の朝6時に自宅を出ると、なんと早くも雨が降っています。自宅出発時から雨というのはずいぶん久しぶりです。

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↑この日は結局、終日、雨模様でした。

下山時はほぼ止んでいたので、標高300m程度まで下ったところから大川山を眺めました。

上の方は少しガスってますね。

自宅周辺は雨でしたが、いつもとは逆に山の方に近づくにつれ雨が降っていません。集合場所の琴南公民館(今ではことなみ未来館という名前になってます)にはちょっと早めの6時40分頃に着きました。コーヒーを飲んでいると、Rさんからラインが来ていたのに気付きました。雨が遅めに上がるらしいので、集合を遅らせますか?というラインでしたが、もうすでに着いていますと返信したら、10分ほどしてRさんも到着しました。

雨模様だけど、最初は林道歩きだから傘を差して歩けないこともないので、Rさんの車に乗り込み、いざ出発です。

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↑雨のそぼ降る琴南公民館の駐車場。

雨の中を登ろうかという私たちもかなりのもの好き??

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国道439号から前ノ川、雨島方面へと左折します。

実はこの道は、20年ほど前に一人で奥へと走ったことがありました。道沿いにユキワリイチゲでも咲いてないかなと探索に行ったのだから、季節は春先だったと思いますが、途中で、車を回せなくなったら困ると思い、引き返したことがありました。

その時は軽自動車に乗っていたのですが、軽四よりは車幅の広いRさんの車ですから、どこまで入れるでしょう?

結局、集落(まだ住んでいる)を通り過ぎて、廃屋が崩れ落ちているところまではいりました。

439号からだと10分足らずでしょうか。

邪魔にならない場所に駐車して、支度をしていざ出発です。

時刻は7時40分ぐらい。

傘差し歩きも2年ぶりぐらい??

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歩き始めに見たのは雨に濡れてぐしゃぐしゃだけどヤクシソウみたいです。

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進行方向右手・・・つまり南側を見上げると、現在地より200mほど高い山が見えていてこの時は先日ソバ畑を見に行った島ノ峰かと思ったのですが地図を見ると全然違いました。

香川の平野部の山は単純明快な山が多いですが、この辺りは山なみが複雑に入り込んでいるようです。

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↑橋の手前にノコンギクが群生していたので、撮影されるRさん。

この2週間後には花はほとんど咲いてなかったですが、11月12日の時点ではいろいろな花が結構咲いていました。

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↑8時11分、沢沿いに何かの建物が見えてきて、この建物は20年ほど前に車で来た時にも記憶がありました。

ちょっと立ち寄ってみます。

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建物奥には祠があって、ここは神社なんですね。

調べてみると「前ノ川神社」というようです。

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奥にはちょっとした滝もあって、ここが439号からの入り口の標識に書かれていた「黒部渓谷」でしょうかね。

渓谷というにはちょっと恥ずかしい規模ですが、山も川もあまりない香川ではこのぐらいが精々ですね。

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なおも歩いていくとキバナアキギリの綺麗なのが咲き残っていました。

今年の秋はいつまででも暖かだったためのようです。

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アキチョウジも少しですが咲き残りがあります。

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最初は沢(前ノ川というらしい)のすぐそばを歩くのですが、次第に道路が標高を上げるので、沢はかなり下の方に見えてきます。

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↑この辺りなど、ずいぶん広くて、車の離合は何の問題もなさそうです。

結局、狭かったのは集落を越してすぐの辺りだけでした。

途中で軽トラのおじさんに追い越されました。

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ラッキーなことに、道沿いにリュウノウギクも咲いています。

リュウノウギクはこれが今年の初見だったので、私は嬉しかったです。

この後の山道でも見ることがなく、結局、咲いていたのはここだけでした。

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道沿いではウリハダカエデも紅葉していて、これは標高500m以上のいろいろな場所に自生しています。

この辺りはダムになっているようで、20年前にはここで車を回して引き返したような記憶がかすかに蘇りました。

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ウリハダカエデのバックはガスった景色です。

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これはちょっと珍しい、クロモジの果実です。

クロモジ自体は珍しくないのですが、果実はあまり見かけません。

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白花のゲンノショウコもまだ咲いてます。

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これはミズタビラコ。

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人家が近いのか、園芸種のツバキが咲いています。

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ピンクのサザンカも園芸種で、この辺に家があったということですね。

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見から、鋭角に入り込んだ道が出てきました。

この奥には青屋根の大きな民家が見えましたが、もう住んでいないようでした。

私道なのか途中から通行止めの鎖が張ってあります。

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道の傍らに、ホトケノザが出てきました。例年だと平野部の畑に秋から冬にかけていっぱい咲きますが、今年は雨が全然降らないので、こういう雑草も平野部の休耕田には生えません。

琴南辺りは山間部なので、雨もよく降ったのでしょう。

草が良く生えていました。

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まだ綺麗なアザミ・・・・アザミの種類はよくわかりません。

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ヘビイチゴですかねぇ。

秋にも実るものなんですね。

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↑イヌホオズキの仲間も遅くまで咲いているのが多いですね。

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道がかなり登り始めました。

この日も林道歩きだけで標高300mほど登るようです。

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道沿いに民家が出てきましたが、すでに廃屋となっているようです。

この辺りが雨島という集落のようです。

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廃屋の前に、ノブドウがいっぱい絡まっていて、色とりどりです。

ただし雨で暗いので、見られた画像にならず、記録として撮影するだけでした。

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↑こここそが最終民家?と思ったのですが、その奥にさらに1軒あって、軽トラの方はその民家に来られていたようです。と言っても廃屋なので、かつての住人の方が見に来られたのかもしれません。

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そこから上は、さすがに走る車もないのか、道に草が生えてました。

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最終民家から数分歩いたところに、笠形山の登山口がありました。

時刻は9時22分です。

林道歩きを80分歩いたことになります。

登山口に着いたら休憩しようと言っていたのですが、座る場所もないので、歩きついでに稜線まで登ることにしました。地図を見ると、稜線迄はほんの数十メートルの登りのようです。

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ところが、稜線までの道が荒れていました。

竹やぶなのですが、道がかなりえぐれています。

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その上、倒木などもあって、道をそのままは歩けないところがかなりあります。

えぐれているということは、昔から歩かれた峠道なのですね。

けれども、今では歩く人もいないということでしょう。一応、ハイキングコースとして琴南町が紹介しているのですから、整備ぐらいはしておいた方がよいのではないかと思いました。

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薄暗いところですが、ツルリンドウの赤い実が見えます。

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ミヤマウズラの葉も確認しました。

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↑9時41分、峠に着きました。

やれやれ、ここで一休みすることにします。

私たちには珍しく、最初から2時間も歩き続けてしまいました。

最初は蒸し暑かったので、背中には汗もかいています。

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11月前半の散策にて、センブリ、ポントクタデ、コンピラ型シハイスミレ、カマツカ、ナツハゼの実など

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