11月前半の散策にて、センブリ、ポントクタデ、コンピラ型シハイスミレ、カマツカ、ナツハゼの実など
11月8日の散策の続きです。
この場所はセンブリとキッコウハグマを見るのが主目的でした。
香川の里山では咲く順序はイヌセンブリ、センブリ、ムラサキセンブリとなっていて、少しずつ花の時期がずれています。
この日はイヌセンブリの見ごろにはちょっと遅かったですが、センブリの見ごろにはどうやら間に合ったようです。
センブリの花冠裂片(いわゆる花びら)は私が見る限り、短いものと長いものがあって、↑画像の個体は短いですが、このタイプの花が可愛いですね。
↑こちらは花冠裂片がちょっと細長いタイプです。
この夏の猛暑や雨不足でもセンブリのほうはまずまずの数が咲いていました。半日陰に咲く花なので、雨が少ししか降らなくてもそれなりに対応できるのかもしれません。
意外と高い場所でも咲いていて、標高1500ぐらいまでは見たことがあります。
タデの仲間を少しですが見かけました。
ここは湿地のような場所です。
以前、稲叢山で見かけたタデはポントクタデかと思いましたが、葉にある八の字型の黒斑がなかったので、どうやら違っていたようです。今回のタデも葉や花など5枚ほどを撮影しました。
↑肝心の花は経った一輪しか咲いていませんでした。
葉には八の字状の黒斑も入っています。
托葉鞘と毛もあるので間違いなさそうです。
野草散策を初めて20年あまり、名前だけは知っていましたが、ようやく本物に会えました。
ポントクとはポンツクという言葉から来ており「間抜け」というような意味らしいです。
刺身のつまなどに使うヤナギタデと違い、辛味がなくて役に立たないことから、そういう名前がついたとあります。
花には可哀想な名前がついていることが往々にしてありますが、これなどもそのたぐいのようです。
この日はコンピラスミレとも呼ばれるシハイスミレの葉の中央に白いラインが入ったスミレを何度か見かけました。この秋は暖かいので狂い咲をしているのですね。
確かにこの山も金毘羅さんに近いです。
コウヤボウキは咲き始めと思われるのを一輪だけ見ました。
今年はどういうわけか、里山でも標高1000mぐらいの山でもコウヤボウキの花を見ていません。いつもなら嫌というほど咲いているはずですが…数日前にはすでに綿毛になりかけたコウヤボウキを見ましたから、この時に見たコウヤボウキの花は貴重でした。
果実では高山でも見かけたカマツカの実が真っ赤に色づいて綺麗でした。
バラ科とあって、ノイバラの果実とよく似ています。
香川の里山に多いソヨゴの実も赤くなっています。
こちらは黒く熟するナツハゼの実。
晩秋には酸味が減って少し甘味が感じられますが、この時はまだ酸っぱかったです。
標高の低いこの場所でもアケボノソウはすでに花が終わって果実になっていました。
↑今年はウワミズザクラをよく見ましたが、黄葉の時期にも見ることができました。
最後に眺めたのはジュウガツザクラの花です。
駆け足で二か所を散策しましたが、やはり地元の山に咲く花は毎年見ておきたいものですね。
コメント