花は少なくても楽しかった白山、その7、黒ぼこ岩でのんびり休憩したら室堂へ
「馬のたてがみ」の道標のすぐ近くでタカネマツムシソウが可憐に咲いていたので、マツムシソウの横で休憩を取りました。
↑タカネマツムシソウは大好きな花なのですが、これほど咲き残っているとは思ってもいなかったので、これは想定外の喜びでした。ここでは15分も休憩したようです。
スマホでもタカネマツムシソウを撮影したりして、11時27分に再び歩き始めました。
この辺りは道も急坂になっているので、ゆっくりと登ります。
2年前の7月は、この辺がイブキトラノオ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウなどで素晴らしいお花畑だったところです。
↑今の時期はハクサントリカブトとカライトソウが目立っています。
ガスの中、下山者が下っていきます。
↑まるで東赤石の橄欖岩で咲いているかのようなタカネマツムシソウも見ました(実際は橄欖岩ではないでしょうが)
↑岩の上に咲いているオトギリソウを見かけました。
イワオトギリかシナノオトギリだと思いますが、区別が難しいです。
↑オヤマリンドウと思われるリンドウも咲いていました。
直ぐ近くでも咲いていましたが、開花しているのは1輪だけです。
ここで標高は2200~2300ぐらいです。
いよいよハイマツが出てきました。
この辺りで急登は終わって、緩やかな登りになります。
今までは花の終わったシモツケソウばかりでしたが、ここでは見ごろのシモツケソウが出てきました。
イブキトラノオも花盛りです。
ハクサンフウロも咲いてちょっとしたお花畑です。
この場所は蛇塚と言い、やや平坦地になっているので、雪が遅くまで残っていたのではないかと思います。
↑これがその蛇塚かなぁ?
辺りにはミソガワソウも群落で咲いていました。
中にピンクのミソガワソウも1株。
↑これはオンタデかな。
蛇塚を通過した後はナナカマドの赤い実が目立った道に出ました。
少しガスが取れた感じです。
下の方に砂防新道を登ってくる方たちが見えてきたので、黒ぼこ岩もすぐですね。
ベニバナイチゴの果実です。
1粒、お味見しましたが、とてもじゃないですが美味しいとは言えず、吐き出してしまいました。(^^;)
今まで北アルプスでは毎回のように見ていたベニバナイチゴですが、果実を見たのは初めてでした。
↑いよいよ道沿いにハイマツが多くなってきました。
森林限界を完全に越えたようです。
↑12時19分、砂防道との分岐、つまり黒ぼこ岩までやってきました。
ここまで来たら、後は室堂までは30分ほどです。
岩の付け根にミヤマダイコンソウの株が見えますが、花は完全に終わってました。
黒ぼこ岩の上に登って見たかったのですが、若い男性たちが休憩されていたので、近くにあった別の岩の上で休憩することにしました。
岩の上でのんびりと残りのおにぎりを食べながら、砂防新道を登ってくる人たちを眺めます。
下の方はまだガスがたまっているようです。
ガスの切れ間に、甚之助避難小屋も見えていますね。
この翌日は、甚之助避難小屋から黒ぼこ岩を見上げたのですが、ものすごく高い位置に見えて驚きました。
一瞬、上のほうのガスが切れて、室堂の建物の一画が見えました。
↑御前峰もちらっと見えました。
12時43分、休憩を終えて、室堂への最後の登りにかかりました。
黒ぼこ岩では25分ほども休憩していたようです。
↑木道のわきで咲いている掃くs何トリカブト。
ウラジロナナカマドやヤマハハコが木道沿いに見えています。
赤い果実は夏の花にも負けないほど綺麗で、今回の歩きではナナカマドの実の綺麗さに目覚めました。
↑葉に鋸歯があるので、カンチコウゾリナみたいですね。
12時53分、エコーライン方面への分岐を通過。
明日は、この分岐を曲がります。
それまでにも標高2000m以上のところで見ていたハクサンシャクナゲを室堂直下でも見かけました。
地面のすぐ上ではマイヅルソウの果実が見えていますが、まだマーブル模様です。
もう少しすると真っ赤になります。
シラタマノキの実もたくさん・・・・
ハイマツのマツボックリを食い荒らしているのはホシガラスの仕業でしょうね。
コケモモの赤い果実も初めて見たかもしれません。
もうすぐ室堂というところまで登ってきたら、小学生ぐらいの親子連れを見かけました。
お尋ねしたら小5の女の子だそうで、なんとぞ御前峰まで日帰りされた帰りだそうです。
小5と言えばうちの孫と同じ年、すごいなぁと感心して女の子に「頑張ったね」と褒め称えました。
↑お父さんの許可を得て撮影させていただきました。
一生の思い出になることでしょう。
13時16分、ウラジロナナカマドの木の向こうに室堂ビジターセンターが見えてきました。
ガスでこの日のうちの御前峰登頂は無理なので、ここまでにずいぶん時間はかかったけど、早い時間帯に到着でした。到着と同時に小雨が降り始めてラッキーでした。
2年前の白山もビジターセンターに着くと同時に雨になったのでした。
中に入って、受付を済ませました。
こんばんは。
無事に室堂まで到着されましたね。天気が持ってくれてよかったです。
さて秋の白山では青色の花が目立ちます。トリカブトやリンドウもそうですが、タカネマツムシソウはその代表選手の一員です。
白山では各地でタカネマツムシソウが観られます。いずれも陽当りのよい場所です。その中でも観光新道の馬ノたてがみ付近では、大きな群落が観られます。
私の感想ですが、この群落は年々大きくなっているように思います。
タカネマツムシソウは高山植物としてはマイナーな越年草ですので、増えるときはいっきに増えるのかもしれませんね。
私は来週白山を歩いてきます。市ノ瀬から往きは砂防新道、帰りは釈迦新道の予定です。
久しぶりに室堂に泊まりますが、予約時にインナーシーツのことを言われました。気になるようなら持ってきて下さいとのことでした。
投稿: shu | 2023年9月 8日 (金) 19:12
shuさん、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
オヤマリンドウについてはあの後、私なりにいろいろ調べてみました。
でも、いまだに腑に落ちてないところがあります。
避難小屋近くで見た株は開花はしていましたけど、それまでに見たリンドウがエゾリンドウだとすれば
それとはまったく違う姿形をしていました。
今回の記事でアップしたリンドウと同じものだと思われました。
画像だけだと、植物を実際に見たのとは、雰囲気なども違って見えたりします。
私は自分の目を信じて、今はあのリンドウをオヤマリンドウだと思いたいです。
もし、次回、白山や北アルプスなどオヤマリンドウが咲く山に行く機会があれば、きちんと確かめて
きたいです。ナナカマドについても、昨日アップしたナナカマドは普通のナナカマドとは違うと
おもいます。ではタカネナナカマドかと言えば、タカネナナカマドを何度も見ているわけではないので
そうとも言い切れないのですが…私の未熟さがアップの仕方にそのまま出ていますが、間違っていたと
気付いたら、その時に訂正しようと思います。
数々のご教示を頂いたのに、申し訳ありません。
さて、私の好きなタカネマツムシソウですが、馬のたてがみ辺りでは幼苗もいっぱい育っていました。
東赤石でも減っているように思うので、元気なタカネマツムシソウをいっぱい見られて幸せでした。
そうですか、来週、白山に行かれるのですね。
草紅葉がかなり進んでいるのではないでしょうか。
お気に入りの山があって、何度も通い、その山の植生をつぶさにご覧になるのは素敵なことですね。
羨ましいです。
またレポをお待ちしています。
投稿: keitann | 2023年9月 8日 (金) 22:26