花は少なくても楽しかった白山、その5、リンドウやタカネマツムシソウに癒される

別当坂分岐から殿ヶ岳避難小屋までは行程が長くて昭文社の地図でもコースタイムは80分となっています。

2年前は確かこの仙人窟辺りで休憩を取ったのでした。

仙人窟辺りで後ろを振り返ると、中に目立つ山が見えています。

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↑仙人窟を過ぎた後、すぐに振り返った画像です。

この辺りで下ってきた若者とすれ違ったので、あれは荒島岳でしょうか?と尋ねたのですが、よくわかりませんとのこと。

山に登るものすべてが展望に関心があるとは限らないですから仕方ないですね。

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2年前に休憩した岩場辺りで緑色の植物にふと目がとまりました。

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よく見るとそれはツガザクラとその果実なのでした。

そういえば、四国の山にもツガザクラは咲くけど、果実はあまり気にしたことがありませんでした。

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先ほど木の間から姿はちらっと見えていた釈迦岳が全容が見えてきました。

標高は2000mちょっとの山らしいですが、堂々たる山容ですね。

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登山道横の岩の上にはイワカガミの花の跡が見えました。

春にはたくさんの花が咲いたようです。

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少しだけ下りになっていて、これから登る方面が良く見えました。

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登山道わきにはシラタマノキの白い果実がいっぱい・・・

これは四国では見られない植物で、私は栗駒山で初めて見たのを覚えています。

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↑あまり綺麗ではないのですが、ハクサンタイゲキも出てきました。

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そして、先ほどからいつ出てくるかと期待していたリンドウの花にやっと会えました。

咲いている場所がちょっと悪くて、茎や葉を確かめられませんでしたが、たぶんエゾリンドウなんでしょうね。

花だけ見る分には石鎚で見るリンドウと同じに見えました。

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進行方向右手には別山が見えるのですが、手前の岩にアキノキリンソウなども咲いていて、いい雰囲気ですね。

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足元にはコケモモ、イワカガミ、ツガザクラなど岩場を好む植物がびっしりと見えています。

こんな風に、花を見たり展望を見たりしながらゆっくりと登っていたら、後ろから単独の男性が登ってこられました。少なくと私より少し年上の方に見えます。

「観光新道を女の人が一人で登っていいるのは珍しいですね」と言われました。「下の方が道が荒れていて登りにくかったのではないですか?」とも。私は道が荒れているとは全然思わなかったのですが、別当坂分岐の下あたりは少し崩壊してしまったのだそうです。そういわれれば、土がむき出しになっているところがあるなぁとは思ったのですが、歩く分には全然支障はありませんでした。四国の山は道が荒れ放題のところやヤブ状態になったところもあるので、それに比べると観光新道はしっかりした良い道だと思えました。

その方もかつては北アルプス専門に歩かれていたそうですが、今は地元の白山ばかりを歩いているということでした。足元はたぶん冬山用のスパッツをつけられていて、雨の後でササが濡れていることを見越してらっしゃったのだと思います。たぶん75歳ぐらいの方ではないかと思いますが、その方も日帰りで御前峰まで登られるそうで、話をした後はしっかりした足取りで登られていき、すぐに姿が見えなくなりました。

↓その単独男性の方に荒島岳を教えていただきました。

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shu様より山名をご教示いただきました。訂正した画像をアップしました。

↑ほかにも赤兎山とかいろいろ教えていただいたのですが、今、覚えているのはこの2座だけです。

赤兎山は2年前に同行して下さったNさんが「いい山ですよ」と教えてくださったり、白山までのアクセス途中に赤兎山登山口への表示があったので、覚えていた山名でした。

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なおも、ゆっくりと登っていくと、道沿いにランの咲いた跡。

ヤマサギソウとかそんな仲間でしょうか。

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shu様よりご教示いただいたサイトの山名をもとに、山名を入れてみました。

時々振り返ると、歩いてきた尾根道が良く見えて、ほんとに展望の良い道ですね。

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↑8時59分、火口から2km圏内の表示が出てきました。

白山は活火山なんだそうです。

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この後、釈迦岳がすごくよく見える場所があったので、登山道から少しだけ横に行って見たら・・・

何とタカネマツムシソウが咲いていました。

↑というわけでタカネマツムシソウと釈迦岳とのツーショットを撮ってみました。

このマツムシソウ、抜群の場所に咲いてますね。

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今年は夏の八巻山でタカネマツムシソウを見そびれたので、ここで思いがけず会うことができ、すごく嬉しかったです。

でも、この後、タカネマツムシソウにはこれでもかというほど会えたんですけどね。

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釈迦岳をバックにしてヤハズハンノキの独特な形をした葉っぱも見えました。

これ、2年前の白山山行であちこちで見かけたので、必死で名前を調べた樹木なのです。

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エゾリンドウが3輪も道沿いに咲いていて、またまた大喜びしました。

私は青い花が大好きなのです。

リンドウを見るためにもやっぱり天気の良い日を選んで正解でした。

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↑9時9分、7ツ坂と書かれた道標迄歩いてきました。

7ツ坂というのはあまり印象に残っていませんでしたが、これを登り終えたら殿ヶ岳避難小屋に着くようです。

ここまで来ると、室堂までの距離の半分以上を歩いてきたことになります。

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シラネセンキュウだと思いますが、まだ綺麗に咲いている株がありました。

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登りがしんどいので、振り返ると、なんだかガスが出てきたようです。

山は午後からガスが出ることは良くある話ですが、これまでに展望を十分に楽しんだので、この後はガスが出て少し涼しくなった方がいいかなぁなんて勝手なことを考えました。

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ニガナのような花が足元に咲いていました。

ニガナの類はあまり気にしたことがなかったのですが、タカネニガナというのがあるようで、白山にも咲くようです。

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↑9時40分、殿ヶ岳避難小屋が上の方にはっきりと見えてきました。

小屋まではジグザグと登っていきます。

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小屋のすぐ下まで来たら、この日初めてのハクサンフウロが咲いていました。

この花の名前だけは大学時代の北アルプスでの夏合宿の時から知っています。

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そしてトウヒレンらしき花も見えていますが、これしか画像を撮ってなくて葉っぱなどが確認できませんが、クロトウヒレンでしょうか。この後も、どこかで撮影しているので、その時にはっきりすると思います。

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小屋の直下で白っぽいリンドウを見ました。

花が開いてないので、まだ蕾だから白いのか、それとも白花のリンドウだけど咲いてないのか?

どちらにせよ、先ほどまで見かけていたエゾリンドウとは全然雰囲気が違うので、これはオヤマリンドウのようです。

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9時49分、やっとこさで殿ヶ岳避難小屋に着きました。

途中で少し水分補給のため小休憩をしたとは言え、コースタイム80分のところを130分もかかりました。

でもまぁ、いろいろな植物をゆっくりと見て歩けたので、良しとしましょう。

コメント

こんばんは。
観光新道の魅力は、何といっても高山植物ですね。
この時期には秋の花やツツジ科の小さな樹木の果実が観られます。
白山ではないですが、以前シラタマノキの果実を食べたことがあります。メンソールの香りがして眠気が覚めました。
白花のオヤマリンドウを殿ヶ池の手前で観られたのですね。来週は釈迦新道(起点は市ノ瀬)を歩くつもりですが、往路は砂防新道で行こうかと思っていましたが、どうしようか迷うところです。
ところで観光新道のもう一つの魅力が展望です。北から西の山並みが見えます。
ベテランの方に山の名前を教えていただいたようですが、私が見たところ違うように思いました。
私も素人ですので間違っていたらごめんなさい。
赤兎山とあるのが荒島岳のように思います。そして荒島岳とあるのは能郷白山のように思います。赤兎岳は一番手前の右の山だと思います。
繰り返しになりますが、間違っていたらごめんなさい。
別の方の記事を参考に添付します。
https://yamap.com/activities/24981158/article#image-340609481
https://yotayotayoshi.blog.fc2.com/blog-entry-1265.html

shuさん、こんばんは。


コメントやご教示を頂き、ありがとうございました。
まず、山名ですが、途中で追い越されていった地元の方に、いろいろ教わったのですが
その時は覚えておこうと思ったのに、1週間経つと、やはり記憶があいまいになっていました。
教えてくださった方は勿論正しく教えてくださったのですが、教えてもらった私の方が間違えて
記憶してしまったようです。

そうそう、能郷白山や経ヶ岳の名前をその方も仰っていました。

2年前にもっと展望が良かったら、同行の方に教えてもらえたのですがそのときは登っているときは
ガスが出てきて、それほど展望が望めなかったのでした。
今回は周囲がすべてはっきり見えたので、とても恵まれていたということですね。

早速、山名表示を訂正しておきました。

来週、白山を歩かれるのですか?
白花のオヤマリンドウ・・・どうでしょう?
2週間経つと、花は終わっているかもしれませんね。

シラタマノキの実は栗駒山で齧ったことがありますよ。やはりメンソールの香りがしました。
今回はシラタマノキの実は齧りませんでしたが、ベニバナイチゴの実をかじってみました。
お味は、また後程の記事で・・・・

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