花は少なくても楽しかった白山、その4、ゴゼンタチバナの可愛い実がたくさん

別当坂分岐からは眺めも良くなり、いかにも高い山に来たなぁという雰囲気になります。

別当坂分岐の実際の標高は1680mだそうで、まだまだ四国のちょっと高い山という標高ではありますけどね。

10分の休憩で水分補給もし、これからの登りに備えて、軽く行動食を食べたらいざ出発です。

時刻は7時37分。早出したせいで、まだ早い時間帯なので気持ちに余裕があります。

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↑最初は石段のような登りを登ります。

暑いんだけど、空を見ると秋の気配かなぁ。

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↑風情のある石畳の道沿いにはススキがたなびいています。

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登山道沿いにヤマナシ、マイヅルソウなどの葉が見えます。

春は花いっぱいなんでしょうね。

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2年前の7月はこの辺りはニッコウキスゲやササユリがいっぱい咲いてました。

そのニッコウキスゲの花がもう果実になっていました。

ササユリのまだ緑色の果実も撮影しましたが、ピンボケでした。

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ここでリンドウの株を見ましたが、蕾がまだ固そう・・・

どこまで登ったらリンドウの咲いているのが見られるのかしらん?

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高山のヨモギ類はあまり熱心に見てこなかったけど、これは葉が独特でヒトツバヨモギだろうと察しがつきました。日本海側に多いそうです。

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この日二度目のツルリンドウと思いましたが、後で画像を見るとツルが目立たないので、テングノコヅチかもしれませんね。

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ササと一緒に草刈りされたのか、わき芽が育ったようなハクサンシャジン。

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白山のヒヨドリバナはこの日見たのはほとんどが花が終わっていて綿毛になりかけていましたが、赤とんぼがとまっています。

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これも花後のシモツケソウ。

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尾根道なので、振り返ると北の方の山なみが良く見えます。

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足元に石が多くなりました。

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↑立派なダケカンバ。

四国の山ではブナの方が多いですが、ここ白山ではブナは登り始めに見るだけで、ダケカンバを眺める時間が多いですね。

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大きな岩が出てきました。

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岩には花の終わったハクサンオミナエシ。

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アキノキリンソウは咲き始めでした。

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そして、赤い実が見えると思ったら、ゴゼンタチバナの果実ではありませんか。

ずいぶん久しぶりに見ました。

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四国ではゴゼンタチバナは花を見るのがやっとで、果実まで見ることはありません。

今まで北アルプスでは何度もゴゼンタチバナの花を見ていますが、いつも7月に行っていたので、果実を見るのはほんとに久しぶり。

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先ほどからアカモノの葉が見えるけど、ちっとも果実が見えないなぁと思っていたら、なんとシラタマノキでした。

白い果実が実っているので間違いないです。

実が生ってないとアカモノとよく似ていて見分けが難しいですね。

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ようやく道が平坦になってほっとします。

行く手に山頂方面が見えてきました。

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またまたゴゼンタチバナの赤い実がたくさん見えて、なんともリッチな気分になりました。

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セリ科の白い花も先ほどからちょこちょこと出てくるのですが、これはシラネセンキュウでしょうか?

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カニコウモリも見かけます。

これは観光新道の登り始めでも咲いてましたが、暗かったので撮影してなかったのでした。

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木々の合間から、北西に高い山が見えてきました。

これは白山釈迦岳というようです。その後も立派な山容が見えました。

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↑ヤマハハコが出てきました。

この花は秋の初めの山の花を代表するような花ですよね。

この後もかなり高い場所まで見かけました。

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別山方面も一望できます。

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ズームすると作業道で工事中の重機やトラックまで見えています。

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木の階段の縁に咲いていたオトギリソウはモニターで見ると葉の縁に黒点があるので、シナノオトギリのようです。

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↑岩の隙間で咲いているミヤマコゴメグサ。

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↑8時27分、見覚えのある場所にやってきました。

ここは仙人窟と言って岩の間を潜り抜けて歩く場所でした。2年前のがしっかり記憶に残ってました。

コメント

こんにちは。
素晴しいお天気に恵まれましたね。
白山では山地帯にリンドウが、山地帯から亜高山帯にかけてはエゾリンドウが、そして亜高山帯から高山帯ではオヤマリンドウが観られます。
観光新道の下の方でご覧になったのは、恐らくエゾリンドウだと思いますが、自信はありません。
エゾリンドウは晴れていると花が開きます。一方オヤマリンドウは晴れていてもほとんど申し訳程度に開くのみです。花の付く場所も違うので比べてご覧になるとお分かりかと思います。
「立派なダケカンバ」にはいろいろ思い出があります。急な石段を登り切って、見晴がよいところに立っている樹ですね。
そこでは雷がゴロゴロ鳴って怖い思いもしました。また虹がダケカンバの上に架かり、とてもきれいだったこともありました。今年は2人分の荷物を背負ってここを下りました。
シラタマノキの実をご覧になれてよかったですね。数としてはアカモノ(イワハゼ)が多くて、シラタマノキ、クロウスゴ、クロマメノキも観られたのではないでしょうか。
これから出てくるのかもしれませんね。

shuさん、こんばんは。

いつもアップをご覧いただき、ありがとうございます。
白山に詳しい方に見ていただけると、勉強になります。


この日見かけたリンドウは2種類だと思います。
オヤマリンドウは標高の高い場所で見てすぐにわかりました。
四国にはオヤマリンドウは咲かないので、たぶん、10年ほど前に秋の栗駒山で見たのが
オヤマリンドウではないかと思っています。
四国の高山で咲くのはリンドウとアサマリンドウです。
低山にはホソバリンドウというのが咲きます。
エゾリンドウというのはそれと意識して見たことがまだないのですが、この次の記事で出てくるのが
エゾリンドウかもしれません。私もその都度調べながら、記事を書いています。

よく登られる山にはいろいろな記憶が詰まっていますね。
私も9年前に亡くなった山仲間と登った山は、今でも登るたびに思い出がよみがえります。
今回の白山は前回の登山が2年前と比較的新しかったので、記憶がはっきりしていました。
7月に咲いていた花のその後の姿など見られました。

シラタマノキはこの後も何度も見ました。

それとは対照的にアカモノは下山の日に砂防新道の下りで見かけただけでした。
クロウスゴは御ブログで拝見していたし、私も雪倉岳で見たことがあったので、探しましたが
果実が見つけられず、確認しそびれました。

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