花は少なくても楽しかった白山、その3、ミヤマコゴメグサを見ながら単独女性と少しお話を

2年前にこの喜市郎坂を登った時は坂の途中で休憩を取ったことを覚えていました。

あの頃は急坂に恐れをなすというところがありましたが、冬場の県境歩きでものすごい急登を何度も登ったせいで、急坂と聞いてもあまりへこたれなくなりました。

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喜市郎坂と書かれた道標がある傍に↑オオナルコユリの果実が見えました。

これ、芽吹きの時はとても美味しい山菜になるそうですね。

春のTVで見ましたが、でもユキザサなどに比べるとあまり見かけない貴重な植物ですから、無理に食べない方がいいんじゃないのかなぁとワタシ的には思いました。

四国の山でも以前ほど見かけないです。

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↑6時47分、観光新道から眺める日の出?

これで撮影のための光量は確保できますが、反面、暑くなりそうですね。

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振り返ると、どこだかわからない山なみと観光新道沿いのダケカンバが見えました。

この日初めての展望です。

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道沿いのササは雨だか朝露だかで濡れていますが、衣類がそれほど濡れなくてほっとしました。

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↑先ほど屋根が少し見えた飯場らしきのが良く見えます。

カーブミラーも見えますから、あのあたりに作業道が通っているのでしょう。

白山の別当谷周辺は今も大規模な工事が行われているようです。

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道沿いにタマガワホトトギスらしき果実が見えてきました。

早咲きのホトトギスですから、すでに花は終わった後です。

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急な坂の途中に小さな地味な花が咲いていました。

これはクロクモソウですね。比較的遅い時期に咲く花で、私は8月下旬に双六岳辺りで花を見ています。

この後、あちこちでクロクモソウを見ました。

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クロクモソウの葉の下からミヤマダイモンジソウの花も見えています。

石鎚で見たのはダイモンジソウでしたが、白山ではミヤマダイモンジソウをこの後も見かけました。

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黒い果実はどうやらウドの果実のようです。

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↑クロバナヒキオコシにツルニンジンが絡んでいる図です。

ツルニンジンが咲いていたら、面白い眺めだったでしょうに。

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↑上の方に尾根が見えていますが、この急坂を登り、あの尾根に乗るのです。

標高差はまだ100m以上あるかな?

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先ほどは果実を見ましたが、今度はウドの花が出てきました。

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↑飯場の建物がかなり下に見えるようになりました。

飯場の下の谷が別当谷です。

もう一つ屋根が見えるのは、砂防新道の休憩所になっている中飯場の屋根??

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振り返ると、立派なダケカンバの木。

このダケカンバは2年前にも撮影していました。

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急坂を登ろうとしていたら、右手の法面に白い小花がまとまって咲いているのが見えました。

これはコゴメグサですね。

白山に咲くのは何というコゴメグサなのか、この時は名前を知りませんでしたが、後で調べるとミヤマコゴメグサでした。検索によれば「北アルプスを中心に山形県から滋賀県にかけての日本海側に分布」とあります。

北アルプスは何度も登っているのに今まで見てなかったのは、私の訪問時期が早かったせいでしょう。

今まで見たことがあるのは、四国のナヨナヨコゴメグサとタチコゴメグサ、それに大山など中国地方で咲いていたキュウシュウコゴメグサです。

このミヤマコゴメグサもこの後、白山のいたるところで見かけました。

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ミヤマコゴメグサの近くで見かけたスミレの葉っぱです。

どうもキスミレの葉のように見えます。

私はスミレが好きなので、スミレの季節にも来てみたいなぁとふと思いました。

ミヤマコゴメグサなどを撮影して登っていたら、下に人の気配がありました。振り向くと単独の女性が登ってきています。思わず、その女性に「貴女のすぐそばにコゴメグサが咲いていますよ」と声をおかけしました。

するとその女性はコンデジを出して撮影され始めました。その後も少しの間お話をさせていただいたのですが、やはりこれから白山を日帰りで登られるとか。新穂高温泉から槍ヶ岳へも一日で登られたことがあるそうで、それほどタフそうな女性には見えなかったのですが、すごいなぁと思いました。

勿論、お話した後は彼女に先に行っていただきました。

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もう、この坂の登りも終わりに近づいたようで、道沿いにはシオガマギクが咲いています。

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↑禅定道との合流点ももう近そうですね。

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キク科の花、ゴマナも出てきました。

ゴマナは四国では見たことがないのですが、中国地方の山に行くと見ているのでお馴染みの花です。

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そして、またまたズダヤクシュの花も咲いています。

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振り返ると山がいっぱい・・・・

荒島岳とかが見えてるのかなぁ?と思いながら見ますが、土地勘がないので、全然わかりません。

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尾根がもうすぐそこというところにやってきたら、ハクサンシャジンが綺麗に咲いていました。

ハクサンシャジンは私の好きな花で、ツリガネニンジンの高山型と聞いています。

これはどちらかというと夏の花で、この上でも何度も見ましたが、果実になりかけている株が多かったです。

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7時27分、禅定道と合流しました。

やれやれ・・・・

ここが本日前半の目標点でした。

道標には「別当坂分岐」とありました。この場所は別当坂分岐というようです。

腰掛けて、ゆっくりと休憩することにします。

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2年前にはこの辺りで、ササユリがたくさん咲いていて、同行のNさんと興奮して禅定道を少し下ってササユリを激写したものでした。

↑その禅定道は、今の時期はササが深そうですね。これを朝のうちに登るには雨具の上下を着る必要があったでしょうね。

コメント

こんばんは。
昨年の集中豪雨で白山の登山道の一部が崩落しました。別当坂も歩きにくかったことと思います。
そんな中ですが植物を観ながらしっかり歩かれているのは流石だと思いました。
白山ではタマガワホトトギスはよく見かけられるようですが、ヤマジノホトトギスは珍しいようです。
私もヤマジノホトトギスには出会っていません。

白山には登山道とは別に砂防工事用の道路が敷設されています。
2年前に登られた際には登山道が工事用の道路を横切ることは無かったと思いますが、昨年登山道の崩落があり、砂防新道が工事用の道路を横切ることになりました。
地理院地図ではトンネルになっていますが、今は横切る形になっています。観光新道から飯場が見えるのは以前から同じです。

ミヤマコゴメグサは白山では9月の花です。先日8月末に鹿島槍に登った際も観ましたが、写真がぼけていてブログには載せませんでした。
9月の越後三山の中ノ岳では、けっこう大きな群落を観ています。
白山でのスミレはキバナノコマノツメしか観ていないように思います。オオバキスミレやナエバキスミレも自生しているので、来春以降探してみたいと思います。
続編を楽しみにしております。

shuさん、こんばんは。

この土日は徳島の剣山、広島の比婆山連峰と立て続けの山行だったので
今日はさすがに昼寝を少ししてしまいました。

さて、別当坂ですが、この休憩のあとで追い抜かれていった地元の男性にも
「道が荒れていて歩きにくかったでしょう?」と言われてました。
やはり、この分岐のすぐ下の崩れたところのことをおっしゃっていたようですが、
私としては、いつも四国の山でもっと荒れた道なども歩いているので、観光道は
良く整備された道だという印象を受けましたよ。
下りに浸かった砂防新道では確かに作業道を横切るところがありましたね。
あれは去年の集中豪雨によるものなんですね。

ミヤマコゴメグサはほかの方の山行記録の画像などで見せていただいたことはありましたが、
実物を見たのは初めてでした。コゴメグサの中では大きな花ですね。
昨日は広島の比婆山方面でキュウシュウコゴメグサも見てきたばかりですが、晩夏の花なんですね。
伯耆大山では7月末にも咲いているようですが・・・

画像にアップしたスミレの葉はキバナノコマノツメの葉とは全然違いますね。
喜市郎坂の途中標高1,640m付近で見かけました。
オオバキスミレの葉はこんな形ではないので、ナエバキスミレだったのかもしれません。


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