念願かない寒峰から落合峠を縦走、その5、フシグロの花そして、いよいよ前烏帽子の登り
1556m小ピークは寒峰から前烏帽子迄の丁度中間地点にあり、昭文社の地図を見ると、寒峰から1556ピークのコースタイムは70分、1556ピークから前烏帽子までも70分となっています。
のんびり歩いている私たちはすでに寒峰から今いる1556ピークまでに85分ほどかかっている勘定です。
でも、現在時刻は13時なのであと3時間ほどあれば、落合峠には着きそうですね。
1556mピークでの休憩でもやっぱり水分や果物を主に摂取しました。
休憩しながら前のテンニンソウの群落を見るともなく見ていたら、その中に何やらシコクブシの蕾のようなものが見えました。以前はシコクブシもあちこちで見ている寒峰ですが、今回はほとんど見なかったので、腰を上げて撮影に行きました。
↑すると、シコクブシかなと思っていた花は似ても似つかない別の花でした。
眼鏡をかけると、小さな白い花が咲いているようです。
花は小さくて、なかなかピントが合わず苦労しましたが、ようやく何とか合いました。
マンテマみたいな花ですね。
以前、どこかの掲示板で見せてもらった花なのですが、名前までは思い出せません。
帰宅してナデシコ科で花関係の知人のHPを見たら、すぐにわかりました。
フシグロでした。
検索すると「フシグロは,草地に生える二年草。茎の節が黒っぽいことからこの名がある。花は筒の部分が長く花弁はごく小さい。」とありました。
節の部分が黒いと気づけば、名前は出てきますね。
どちらにしても、シカが要るせいで極端に花が少なくなっているこの山域で初見の花が見られるとは願ってもないラッキーなことでした。
撮影に時間がかかりましたが、休憩を終えて、前烏帽子に向けて歩き始めたのは13時17分でした。
歩き始めるとすぐに樹林帯に入りました。
風が涼しくて気持ちいいので、山頂で休憩を取らずにここで休憩したらよかったと思いましたが、後の祭りです。
この稜線はそれほど大きな木はありませんが、そこそこ樹林も多かったようです。
歩き始めて5分もしないうちに前烏帽子と烏帽子がすっきりと見えてきました。
今度はガスもかからず、素晴らしい眺めとなりました。
手前にはリョウブの花。
今から歩く道筋は、この眺めを見てすぐにわかります。
まずは正面に見えている小高い丘を登らねばなりませんね。
奥の方では、朝のうちはガスっていた剣山もようやくガスが取れて、すっきりと見えてきました。
今から、テンニンソウの繁みの中を下っていきます。
それにしても、これだけの群生を作るのですから、強い花ですね。
まだまだ下りが続きます。
後の方でRさんが「これ、シモツケみたいやね」と・・・・慌てて見に行って見ると・・・
「ほんと、シモツケソウの蕾やね」と、ワタクシメ。
そのすぐ下に、花が咲いているけど、しょぼいシモツケソウがありました。
石鎚で見かけた背が高くて一際目立つシモツケソウとはまるで別人のような株です。
剣山系の方を眺めると、牛ノ背の下り辺りで雨が降っているのが確認できました。
Rさんはシモツケ撮影中?
樹林の中を進みます。
思っていたより木陰が多く、あまり暑さを感じずに済みました。
先ほどまでとは別の角度から眺める前烏帽子です。
最後の下り道が見えてますね。
それにしても、この登りの前にガスが晴れてくれてよかったです。
この辺が咲いて鞍部ですね。
可愛いミゾホオズキです。
登りに差し掛かりましたが、これは前烏帽子本峰の登りではなく、手前の丘みたいな山への登りです。
祖谷に多い赤いホタルブクロが咲いていて、嬉しくなりました。
もうちょい下りですね。
ホソバシュロソウも咲いているのが見えます。
逆光なので、果実を見ただけのヤマボウシ。
夏空と前烏帽子の登り。
13時53分。
いよいよ始まった前烏帽子への登りです。
全部で標高差180mほどを登ります。
まずは、すぐ上に見えている高みまで登るとしますか。
あそこまでは勾配も緩やかそうです。
目的の場所まで登ったら、振り返ってみました。
歩いてきた道を眺めると、一番奥に寒峰が見えています。
コメント