念願かない寒峰から落合峠を縦走、その6、何とか前烏帽子を登り切った
登る前に眺めた感じでは、前烏帽子の登りは途中までは緩やかですが、最後の方が急登になっているようです。
おまけにこの登りに差し掛かったころから、空が晴れて、陽射しが復活したので、きっと暑いんでしょうね。
でもまぁ、登りに展望が楽しめるのは素晴らしいことでもありますよね。
もう少しでちょっとした丘の上に出るようです。
勿論、その先も登りは連続しているはずですが、それにしてもこの空の青さはどうです?
そして徳島の山特有の背の低いササとススキなどの入り混じった草原の実に美しいこと。
ササの中にウツボグサの咲き残りも見つけました。
南方面に目をやると、見えているのはきっと落禿ですね。
前烏帽子から落合峠に行く途中にあそこを登るはずです。
ササの中からはススキの穂が出始めていました。
登りはこれからが勝負。
まだゆうに100m以上の登りが待っているようです。
↑参考までに先ほど休憩した1556m峰から落合峠までのログをアップしておきます。
この辺りはまだいいのですが・・・・
↑いよいよ急勾配になってきました。
道も多少ジグザグを切ってくれてあり、そうでなければ相当苦労したと思います。
見えているあそこがピークではなくて、たぶん、その上にまだあったと思います。
2015年に前烏帽子から展望の良いところまで下ってきましたが、そこが見えてるんでしょう。
ようやく、展望の良い場所まで登ってきましたが、うっかりそのまま登ろうとして、あそこで画像を撮らなきゃと気がついたのです。
慌てて引き返します。
Rさんには先に行ってくれるように言っておき、私は展望所からカメラとスマホで眺めを撮影しました。
↑寒峰から歩いてきた道のりが見えています。
こちらはスマホで撮影した画像。
↑この縦走をするきっかけとなった、2016年秋に撮影した同じ場所から眺めた寒峰方面。
やっぱり、秋は素敵ですね。
寒峰から少し北に視線をやれば、端正な三角錐の形をした中津山が見えています。
その手前は腕山。
2016年秋から歩いてみたいと思っていた願いが7年越しで叶いました。
撮影し終えて、今度こそ前烏帽子へと、再び登り始めます。
ここからは勾配は少し緩くなりましたが、それでもまずまずの登りですよね。
撮影してから3分後の14時27分に前烏帽子山頂に着きました。
コースタイム通りの70分がかりで着きました。
7年ぶりの前烏帽子です。
ここは落合峠から歩いてくると、あまりピークらしいピークではなかったような記憶がありますが、寒峰側から登ってくると、登りごたえがあって立派なピークです。
さすがにお腹が空いたので、腰を下ろしておにぎりの残りを食べました。
この日は真夏とあって、アクエリアスとか飲み物類や果物ばかりを食べて、おにぎり一個をようやくここで食べたことになります。
ゆっくりしたいのですが、アブがブンブンうるさく飛び回り、アームカバーをした上から刺そうとするので、油断がなりません。8月って、アブが鬱陶しいですね。以前、寒峰に真夏に来た際もアブ避けのために雨具を上から羽織ったと記録してました。
14時41分、目の前にそびえる落禿を見ながら、ゴールの落合峠を目指して歩き始めます。
落禿の登りも100mほどありそうですが、それほどしんどかったという記憶がないので、まぁ何とかなるでしょう。
奥に、剣山や次郎笈も見えてきましたね。
三嶺などの剣山系も見えています。
稜線の上に雲があって、あんまり天気が良くなさそうですね。先ほども牛ノ背の上で雨が降ってるようでしたし・・・
お盆なので、あちらの稜線はきっと人が多いことでしょう。
そう考えると、こちらの山域は人はいないし天気もまずまずだったし、私たちラッキーでした。
こちらはいちばん近い矢筈方面です。
それにしても、どんだけ下るんだろう?というほどどんどん下ります。
ようやく下り終わって、登り返しが始まるようです。
振り返ると、先ほど登った前烏帽子の勾配のきつい斜面が見えてきました。
我ながら、この暑さの中、よく登りました。
落禿への稜線の北側は樹林帯になっていますが、大きなブナの枝が折れていました、
振り返ると今度は前烏帽子から烏帽子へと続く稜線が見えますが、やっぱりこちら側から見ると、前烏帽子はただの通過点という感じにしか見えませんね。
足元に、またまたヤマジノホトトギスがありました。
可哀想なぐらい小さな株で、花も一輪しか咲いていません。
シカが入っている山では植物はシカに食べられて激減しますが、残っている植物も可哀想なぐらい矮小化してしまいます。
ヒナノウスツボも何とかありあした。
記録のために、見た花はすべて撮影します。
この日の歩きで初めてのオオカメノキの木を見ました。
果実もつけています。
前烏帽子から落禿への登りは暑さを心配してましたが、来たから涼しい風が吹きあがってきて、これが全然暑くありません。
↑ササの中も歩きますが、昭文社の地図には笹が刈られてない道とありましたが、この日は何方が刈ってくれたのか、歩くのに支障のない程度にちゃんと笹刈りがしてありました。
そして、この辺りで、前を横切っていくマムシらしきヘビを見ました。
笹刈りしてなかったら、踏ん付けたかも・…(^^;)
前烏帽子のピークでRさんと、「確かこのコースに鎖場があったよね」と話していた鎖場が見えてきました。
時刻は15時26分。
鎖場を見上げていると、鎖場の少し右手の岩場に綺麗なピンクがみえています。
アケボノツツジみたいな色だけど、今頃アケボノツツジが咲いているわけないし・・・
↑鎖中ほどまで登ったら、それがシモツケソウだとわかりました。
ここは鎖場なので、さすがにシカも来られなくて、綺麗な状態で残っていました。
背丈もちゃんと70センチほどあります。
前に草が繁っていて、ピンボケですが、綺麗なシモツケソウでした。
もうちょっとで鎖場を登り終わります。
隙間の青空が眩しい・・・
鎖場を登ってくるRさん
秋にはここにはアサマリンドウが咲いていたことを、思い出しました。
鎖場から上に出ても、まだもうちょい登らないといけないようです。
先っぽの方が紅葉したドウダン。
かなり登ってきたので、矢筈方面がまた見えてきました。
テンニンソウの繁みをトラバースしたり・・・・
ナナカマドの紅葉を眺めていると・・・・
平坦な場所へと出てきました。
どうやら、この辺りが落禿のようですね。
案の定、その後すぐに、落禿にある三角点に着きました。
ここには山頂標識もありました。
2016年に歩いた時の記録を見たら、その時は三角点だけだったようです。
何方かが、その後、山頂標識をつけてくれたようですね。
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