猛暑でもやっぱり涼しかった石鎚へ、その3、ボッカをされていたレスラーさん
稜線の東側に入ると木陰の道で、ここからは涼しくなります。しばらく歩いてジグザグとほんの少し登って後少し歩く東稜分岐です。東稜分岐には9時39分に着きました。いつものフガクスズムシソウが着生した木を見上げても、花はすでに終わった後でした。
休憩していると、先ほどの何やら大荷物を背負ったグループの方たちもやってこられて休憩されるようです。
↑大きな荷物をよっこらしょと下ろして休憩されてます。
お話をお聞きしたら愛媛プロレスのレスラーさんだそうで、今日は石鎚の山頂小屋の売店で一日店長をされるというイベントなんだそうです。
背中の荷物は35キロもあって、一日店長兼ボッカさんまでされてるんですね。
それまで、太めの方がこんな大荷物背負って、ばてないかなぁ?と密かに心配していた私でしたが、レスラーさんとお聞きしたら心配もしなくて良さそうです。体は普通の人の何倍も鍛えてらっしゃるでしょうからね。
お名前は「石鎚山太郎」さんと仰るそうです。道理で覆面なんですね。
太めの方たちと一緒なら私たちでも細く見えるかも?ということで、一緒に記念撮影までしてもらいました。
お礼代わりに、この日は十分すぎるほどの飲み物は持参してましたが、山頂小屋の売店に着いたら何か買うとしましょう。
ここからは花が多くなって、私たちのペースはいちだんとゆっくりになるので、レスラーさん達一行には先に行っていただきました。
休憩後歩き始めたら、なんだか見覚えのあるこの葉っぱは?
Aさんに訊いたら「ハスノハイチゴじゃないですか?」
そうそうこれは伯耆大山の振子沢コースを歩いた時に見かけたハスノハイチゴの葉っぱでした。
以前、石鎚でも見たことがありますが、かなり珍しいイチゴです。
実際、愛媛県では絶滅危惧(NT)となっています。
↑因みにこれは大山で撮影したハスノハイチゴの果実で白いイチゴなんですよ。
道沿いに涼しそうな色のヤマアジサイがいっぱい咲いています。
石鎚でこれほどヤマアジサイを見たのは今回が初めてでした。
で、東稜分岐を過ぎたら、ほんとに涼しくて(日向はほとんど歩きません)トラバース道なのもあって、汗をかかなくなりました。
端正な花の形をしているオタカラコウと違い、ちょっと変わった花の形をしているメタカラコウが出てきました。
シモツケソウもぼちぼち出てきたようです。
Rさんが「これは何?」と・・・
よく見ると、これはツルニンジンの蕾ですね。さすがにツルニンジンはまだ咲かないということですね。
↑大きなカエデの木を見上げると、さしものギラギラの太陽もカエデの葉に遮られて、陽射しの強さを感じません。イタヤカエデなのかな?山の木々は強い日差しも遮って、心地よい木陰にしてくれます。
タマガワホトトギスの花も出てきました。
これはオオバヨメナ、まだ咲き始めの姿です。
次々と違う花が出てきて、歩くのが楽しい・・・
オオバヨメナもどこででも咲いているわけではなくて、香川の人間にはなかなか見るのは難しい花です。
ツルギハナウドが出てきました。
セリ科の仲間でもこの花は見分けやすいです。
花序の外側にある花は大きめで形も違うのが見分けのポイントです。
すぐ後ろではシシウドが咲いてましたが、よく見るとツルギハナウドとは全然違いますね。
今年の初見であるハガクレツリフネの花も出てきました。
こちらはギンバイソウの花の蕾ですが・・・
よく見たら、すぐ近くで咲いているギンバイソウもありました。
まだ咲き始めで花が初々しいですね。
クガイソウも草むらから穂を伸ばして咲いています。
下草がびっしりと生えていて、こういう眺めはもう赤石山系では見られなくなってしまいました。
私が撮影ばかりしている間にAさんはあんなに前の方に行かれて、何か撮影されてるようです。
私も追いかけて行ったところ・・・
またまたヒヨドリバナにアサギマダラがいました。
この季節の石鎚はほんとにアサギマダラが多いです。
かなり近づいても逃げないので、こんなに大きく撮れました。トリミングはしてません。
胴体に水玉模様??
初めて気づきました。
そして、そして、嬉しいことに丁度見ごろのコオニユリが開花。
以前この場所で見ているのですが、近くの個体は蕾で、遠くにシカ咲いてなくて残念がったのを覚えています。
この個体は、この日咲いたばかりなんでしょう。初々しかったです。
反対側にはシコクフウロの花が咲いていて、この花がいちばん可愛かったのです。
東側に視線を移すと瓶ヶ森がはっきりと見えました。
車で走っていた時は瓶ヶ森周辺はガスガスでしたが、次第に天気が良くなってきているようです。
いい日に来たものですね。
keitann様 こんにちは
以前ご一緒したときに歩いたところでも、もうすっかり忘却の彼方になってしまい、もはや見覚えのある景色ではなくて、新しい景色として記事を読んでいます。
石鎚山太郎さん一行はレスラーさんでしたか。
先に行ってもらってからは、独自の山旅スタイルが戻りましたね。
アサギマダラ(の近写)や(新鮮な)コオニユリにはこの山行で二度目の出会いでしたね。
前の撮影に良い上書きができましたね。
投稿: ぶちょうほう | 2023年8月20日 (日) 22:28
ぶちょうほう様、こんばんは。
山は一度歩いただけでは、コースの全容もすぐに忘れてしまいますよね。
そうならないためにブログをつけているのですが、それでも忘れていることが多々あります。
石鎚はこの東稜分岐の場所から先が花の道になります。
たぶんペースはそれまでの1,3倍ぐらいになったことでしょうね。
コオニユリは瓶ヶ森林道沿いでも見ていましたが、この時には直ぐ近くでとても良い状態の花が
見られました。アサギマダラも何度も出てくるので贅沢な歩きでしたよ。
投稿: keitann | 2023年8月20日 (日) 22:56