猛暑でもやっぱり涼しかった石鎚へ、その6、シコクイチゲと天狗岳、山頂での出会い
弥山には夏はミソガワソウが多くて目につくのですが、今回は憧れのシコクイチゲが咲いていて大喜びしました。
シコクイチゲを見るなら7月のうちに行かないとダメなんですね。
この場所ではうまい具合にしたから覗き込むようにして、青空をバックに撮影できました。
真っ白な花と真っ青な空は、すごく爽やかな取り合わせで最高ですね。
しかし、一瞬のうちにガスが流れて青空ではなくなりますので、しばらく待って、またまた青空とシコクイチゲを・・・
北アルプスではハクサンイチゲをこれでもかというほど見ていますが、シコクイチゲはハクサンイチゲを華奢にしたような花です。
花も一回り小さいし、株もほっそりしていますね。
イシヅチボウフウもこの時期が見ごろのようで、二ノ森をバックに咲いているイシヅチボウフウです。
岩場にはダイモンジソウも咲いていて、青空を入れて撮影しようとしたらアブも写っていました。
撮影を10分余りしていたので、山頂に着いたのは12時ちょっと前でした。
それでも、今までの私たちよりちょっと早いぐらいかもしれません。
あれだけ花の撮影ばかりしたのだから、この時間になっても仕方ないですよね。
山頂はほかの山と違い、さすがに人が多いですが、それでも座る場所はちゃんとあります。
まずは天狗には行かないというRさんとAさんとで記念撮影です。
と言っても今まで20回は来てるかな?と思うので、今更なんですけどね。
いい具合に白い雲と青い空があっていい感じ・・・
この日はスマホではあまり撮影してなくて、唯一、山画像をスマホで写した画像です。
この時は鞍瀬の頭が見えていますが、堂ヶ森はガスの中でした。
また、肉眼では鳥形山も見えていました。
この後、三ノ鎖分岐辺りで出会った熊本から来られていた単独女性も交えて、お昼にしました。
直射日光はきついですが、吹く風がとても爽やかで暑さは全然感じません。
さすがに西日本最高峰だけのことはありますね。
考えてみたら、東稜分岐からこっちは、ほとんど汗もかくことなく登ってきました。
楽しいお昼ご飯が終わったら、さて、天気も良いことだし天狗まで行ってきますか。
熊本から来られていた女性は鎖場を登ってこられたぐらいだからガッツもあるでしょうし、いずれは剱岳も狙っているそうなので、となれば岩場に慣れておいた方がいいですね。
Aさんは状況次第で東稜を下られるそうで、ザックも背負っていくそうです。
岩場に苦手意識のあるRさんだけが、今回は弥山で待っているので行ってきてねと皆を見送ってくれました。
最初の鎖場を下りる辺りから眺める天狗。
着いた頃より人が少なくなっているので、歩きやすそうです。
途中でのんびりと座り込んでらっしゃる人も見えます。
熊本の女性は二ノ鎖を登ってこられたぐらいなので、ささっと下ってこられるかと思ったら、意外と時間がかかり、それを心配そうに見守るAさん。
鎖場を下ったところから、岩棚の10mぐらい下にシコクイチゲが群生しているのをAさんが教えてくれました。すごい花数ですね。
そして、岩棚の上にも1株あって花が咲いてます。ここは何とか行けそうですね。
岩棚を少し歩いていって撮影します。
いいところで咲いてる・…もっと撮影しようと思ったら、なんとカメラのバッテリーがやばいです。
ザックを置いてきたのですが、予備のバッテリーはザックの中なのでした。今更鎖場を登り返して取りに行くのも面倒だし‥‥仕方ない、いざとなったらスマホで撮影するとしますか。
天狗も何度も来てますからね、
よく見たら、岩棚に行く手前の岩の上ではアキノキリンソウが咲いていました。
朝から登山道沿いを咲いてないか?とチエックしながら歩いたんですけどね。
岩場はやっぱり日当たり最高だから早いみたいです。
途中まで来て、弥山方面を振り返ります。
小学生の男の子も頑張ってきていますね。
↑熊本の彼女は途中のちょっと怖いところで、足がすくんでしまったようです。
仕方ないので、下を覗き込むと、表参道や二ノ鎖小屋も見えています。
ここは北壁を見上げた時に見えていた場所なのです。
なおも動けなくて、固まっている熊本の彼女。
立てれないようなので、そのまま少しずつ這ってきたらいいわよと・・・
後の人が待ってくれてますから・・・
岩場の高みで咲いているイシヅチボウフウはまさに高嶺の花ですね。
天狗に着いたのは12時50分ぐらいでしょうか。
前のグループの方が撮影し終わるのを待って、私たちも記念撮影でした。
次に来られた小学5年生の男の子とそのお父さん(私はおじいさんだとばかり思いこんでましたが)に私たち3人を撮影してもらい、小5の男の子親子も撮影して差し上げたり・・でした。
弥山への帰りは、熊本の女性も「行きよりはまだまし」と言って、少しペースも早かったです。
↑弥山への鎖場を最後に登ります。
振り返る天狗。
この時は人もほとんどいませんね。
弥山迄帰ってきてから、Rさんと一緒に山頂小屋の売店へレスラーのボッカさんが担ぎ上げてくれたジュースを買いに行きました。
快く、またまた一緒に撮影して下さった石鎚山太郎さん。
冷えた飲み物はまだたっぷりとザックに残っていたのですが、これはこれで、後ほど役立ちました。
弥山から帰ってきたら、それまでガスでみえなかった堂ヶ森が見えています。
なんか、やっぱり鞍瀬の頭の方が立派な山頂に見えますよね。やはりそのうちに一度は行かないとね‥‥と思いましたよ。
結局、13時30分に下山開始でした。
山頂に咲いていた白いイワアカバナを撮影したらいざ下山。
先ほど歩いてきた天狗岳への稜線を眺めます。
瓶ヶ森の山肌に雲が影を落としています。ほんとに夏山の雰囲気ばっちりです。
この後、天狗岳山頂で撮影しあった親子連れの方が休憩していたのですが、ペットボトルの飲み物があまり残ってなくて、おまけに溶けなくて飲めずに困っている様子、
小学生には山での印象を良いままで帰ってほしいので、ザックに残っていたパウチのアクエリアスを一本差し上げました。この日はボッカさんが担ぎ上げたジュースを買ったので、パウチのアクエリアスが2本も残っていたのです。それもちょうどよい感じに解け始めていたので、美味しかったと思います。
Rさんも残っていた未開封のお水のペットボトルをお母さんに差し上げてました。
これで小5の男の子も石鎚の素晴らしい思い出が最後に喉が乾いて困ったなんて嫌な思いをせずに帰れるはずです。私も山に孫たちをよく連れて行くので、ほんのちょっとしたことが山での思い出を素敵なものにするということが最近身に染みて感じています。
大人だって同じですよね。
アサギマダラは帰り道でもあちこちにいました。
もう土小屋も近いというところまで歩いてきて、Aさんが「これ、朝には咲いてませんでしたよね」と・・・
↑その通りですね。
朝には咲いてなかったアキノキリンソウが帰りには咲いていました。
この日はいい天気でしたからね、
↑15時33分、土小屋のモンベルが見えてきました。
一眼カメラでの撮影はこれがこの日最後の画像です。
時間もまだ早いので、最後は久々にモンベルで何か美味しいものでも食べましょうと歩いていると、窓からしきりに手を振っている女性がいます。よく見ると、一足先に下山された熊本のTさんでした。
モンベルの中は勿論冷房もしてないのに涼しくて、何も冷たいものを頼む必要もなかったのですが、Rさんがその前に来た時に頼んで美味しかったという河内晩柑を使った飲み物を頂きました。↑
最後に、できたばかりという土小屋のプレートを持たせてくれて、スタッフの方が記念撮影をしてくれました。
石鎚も、どんどん若い人が増えてきて、おしゃれなお店もできて、中高年の人ばかりだった20年前と比べると、ずいぶんスタイリッシュになってきましたね。
この日の帰りの瓶ヶ森林道は朝とは打って変わって、すっきりと視界も良くて走りやすかったです、
西条に下りてきたら、相変わらずの灼熱地獄で、涼しかった石鎚が早くも恋しかったのでした。
keitann様 こんにちは
懐かしい石鎚山の記事を、今のところこの天狗さんのところだけ読んでいます。
(後で初めからじっくりとお付き合いさせてもらいます。)
なんといってもハイライトは天狗さん往復の岩稜歩きですね。
熊本の女性が座り込むほどに怖い場所が確かにありましたね。小生もその場所が一番印象に残っています。
しかし、彼女も無事に往復されて”太郎さん”とともにフォーショットに収まりましたね。
ここのところ山に出かけていないので、アサギマダラを長い間見ていません。
投稿: ぶちょうほう | 2023年8月13日 (日) 20:54
ぶちょうほう様、こんにちは。
石鎚には時期は7月だったり8月だったりしますが、夏に一度は出かけています。
剣山の方はシカ害で花がさっぱりなくなりましたが、石鎚はまだ植生を保っていて
登山道を歩くだけで、かなりの数の花が見られます。
アサギマダラも相当な数が見られますよ。
弥山から天狗岳への往復は天気が良いと展望も素晴らしく、これを止める手はありません。
岩場なので、シコクイチゲやリンドウ岩場を好む花も咲いてますし・・・
この山行は時期的にはぶちょうほう様とご一緒した時とほぼ同じなのですが、年によって
花の咲き具合はかなり異なるようで、花模様は違っていました。
百名山となれば途端に人も多くなりますが、花の魅力が大なので、これからも夏の石鎚には
散策に通うことになりそうです。
投稿: keitann | 2023年8月15日 (火) 14:17