シカに食べられたタカネバラ、今年はいかに?その6、変わりゆく権現越を見ながら下山
権現越方面はガスっているようで、あまり見えない中、下っていきました。
登山道は昔に比べるとえぐれてしまっているので、登山道わきの樹林帯の中も歩きました。
↑以前は木や下草が繁っていたので、林床を歩くなどできませんでしたが、今はこの通り。
↓下っていく途中に何かが見えてきました。
何か青いものが見えるけど何でしょう?
権現越、すぐ手前の辺りはバイケイソウが咲き、以前はフジイバラなどが咲いていたのも枯れてしまっているようです。
荒れた雰囲気になってきたのは、赤石山系では、まず権現越が最初でした。
シカが東からやってきているということでしょうね。
ネットが張ってあって、剣山系の山を思い出しました。
中には貴重な植物を保護してあると書いてましたが、貴重な植物ってナンゴククガイソウとかカノコソウとかシコクシモツケソウのこと?
少なくとも、今はまだネットの効果は見受けられず、中には何も咲いている風はなかったです。
草丈たったの30センチちょっとのカノコソウが一輪だけ咲いてました。
権現越まで下って来ると、うわさに聞いていたヘリポートができていました。
権現越というと亡くなった山仲間のTさんが、「東赤石はハードだけど、そこまで行かず権現越にお昼寝に行くんよ」といよく話してました。
カノコソウやクガイソウが咲き乱れ、涼しい風が吹き抜ける権現越のイメージはもう消えてしまいましたね。
↑まだお昼寝したい場所だったころの2009年撮影の権現越です。
笹薮もその頃は健在で、権現山手前の鉄塔に行くのに、単独で苦労して進めなかった記憶があります。
振り返ると、東赤石の大きな山体とその向こうはガスがかかっています。
追憶にふけりながらも、最後の下山に備えて休憩し、まだ冷えていたぜんざいを頂きました。
下山開始は15時35分。
登山道わきのコメ痛t時がもう咲き始めているのを見ながら下り始めました。
並んで咲いているバイケイソウ。
後に見えている木はもう枯れてますね。
昔はここからの下りでもいろいろな花を見たものでした。
登山道左側にコゴメウツギの花。
これは昔からあります。
続いてヤブウツギの花も咲いています。
↑比較的新しいように思う道標。
こんなところにナツトウダイがありました。
オオトウヒレンもまずまずの大きさになっています。
沢の渡渉があるのですが、渡渉地点を撮影し忘れました。
↑その後、権現越から下のところでもタカネバラを2株見かけました。
渡るのが怖いハリバン・・・
すぐ横の岩にロープが張ってあって・・・・
なるほど、これで落っこちないように支えるわけですね。
去年はなかったと思います。
↑グレイチングの橋が出てきたら、もう四国電力の保線路になったということですね。
ここが最後の渡渉点です。
渡渉点の近くには昔からヤマシャクやシコクブシヶありましたが、今も多いです。
沢の近くなので、シコクチャルメルソウもありました。
植林帯に入ってからはサワギクが咲いていました。
けれど、昔より株数が減っています。
長い長い下りを下って、やっとのことで・・・・
最終民家まで下ってきました。
17時26分、床鍋の登山口へと下ってきました。
去年はこの近くに車を一台デポしていましたが、今回は瀬場まで歩きです。
車道沿いのユキノシタを見ながら別子街道まで下りました。
嬉しいことに、Rさんがノコンギクを見つけてくれました。
ヒヨドリバナも咲いてました。
車道歩きも花が咲いていると楽しいですね。
しかも、床鍋~瀬場間は30分ほどですから楽勝です。
オトメシャジンが描かれた橋のたもと。
17時49分に瀬場の駐車地点まで帰ってきました。
下山時刻としては遅い時間ですが、ここから自宅まで1時間半ですから、19時過ぎには帰宅できるのが有難いですね。
今年も何とか東赤石から権現越へのルートが歩けたので、体力も最低限は維持できているということでしょうか。
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