3年ぶりで小さなランやオトメシャジンを見に東赤石へ、その5、下山後の冷えたコーヒーが最高
私はどちらかというと稜線伝いで下るよりもトラバース道経由で下ることの方が多く、特にこの季節に稜線を下ったのは初めてではないかと思います。10年以上前に単独で下ったことがありましたが、その時はシャクナゲが見事だったのが印象に残っていました。

↑ウバタケニンジンとホソバシュロソウがツーショットで咲いていました。

三角点でお会いしたSさんも最初のうちは私たちの後を下られていましたが・・・・
私たちがあまりに花の撮影ばかりして時間を食うので、先に下っていただきました。
同じ花を何度も撮影するので、多分、Sさんは呆れられたのではないでしょうか(^^;)
最初に二本橋のところで沢登りをされていた方にも途中で追い越されました。

東赤石にはコウスユキソウはほんとに多いですね。

コカラマツとイワキンバイかな?
岩にピントが合ってしまいましたが、それもまた良しかなと思っています。

Aさんがミヤマガンピが咲いていると教えてくれました。
ミヤマガンピというと、私は寒風山の岩場でしか見たことがないですが、東赤石にも咲くんですね‥‥と、ここまで書いて、以前のブログ内を検索したら、権現越えからの下りで見ていました。
ソハヤキ要素の植物のようですね。

稜線伝いの下りの割には展望がそれほど良いわけでもないですが、ところどころ、展望が開けています。
↑これは歩いてきた西方面を振り返れる場所です。
振り返ってすぐにどんとそびえるのが東赤石で、その向こうに鋭角的な峰々がそびえたつのがすごいです。
やはり赤石山系は急峻な山だということがわかります。

この日は瀬戸内海が午後になっても良く見えていました。

樹林帯の中ではツルアリドオシの赤い実も見られました。

稜線を半分以上下ってきた頃、頭上にヘリコプターの音がします。
近くに権現越のヘリポートがあるので、訓練でもしているんでしょうか??
なおも下っていると・・・・Aさんが「コゴメグサ」というではありませんか。

慌てて振り返ると、岩場の上に小さな小さなナヨナヨコゴメグサが咲いていました。
いや~、こんな小さな花を普通に下っていて見つけるなんてすごいです。
私は全然気づきませんでした。

↑デジタルテレコンを使って、大きく撮影しました。
伯耆大山で見るキュウシュウコゴメグサとは大きさが全然違います。

久し振りで見たと思いましたが、3年前に八巻山に向かう稜線でも見ていました。
今回はトラバース道で探したのですが、標高の違いなのか全く咲いてなかったのに、ここで見ることができてほんとに嬉しかったです。

近くにはシコクママコナも咲いていました。
シコクママコナは以前は東赤石にはとても多いと思っていましたが、今回はそうでもなかったです。これもシカが食べているんでしょうかね。

カメラの日時設定ができてないので、正確にはわかりませんが15時ちょっと過ぎぐらいにトラバース道との合流点まで下ってきました。
ここからは6月末に歩いたのと同じ道です。

権現越まで下って来ると、思いがけずシコクフウロが一輪だけ咲いていました。

ネットで囲われた場所にはナンゴククガイソウが一輪。
剣山みたいになってきました。

権現越には15時28分に到着です。
しばし、眺めを見ながら休憩します。

↑この日は権現越の画像を撮らなかったので、6月末に撮影した画像です。
ヘリポートがあるのが、以前とは違うところです。

少し下ったところで、コウツギが咲いていました。

オトメシャジンも少し咲いています。

嬉しかったのは渡渉点の少し上の沢沿いに綺麗なブルーのヤマアジサイが咲いていたこと。
瀬場からの登り道ではずいぶんヤマアジサイが減ってしまっていますからね。

渡渉点を通過したら、その後はほとんど撮影することもなく、黙々と下りました。

まだ何とか見られたヤマツツジの花。

↑以前も見ているミヤマガンピの花。

6月末にも咲いていたサワギクの花がまだ咲いていました。
花期が長いですね。
この頃にはAさんの姿は全く見えなくなっていました。

↑結局、一度も休憩することなく17時6分に床鍋に下山してきました。
すると、下で話し声がするのです。おかしいなぁと思ったら、Aさんが先に下った筈のSさんとお話していたのでした。Sさんも歩くのが速い方なので、どうしたんだろう?と思ったら、権現越のヘリコプターが飛んでいる間、通行止めに遭ったそうです。あらまぁ、画像撮影ばかりしていて時間を食ってしまった私たちと、そう変わらない下山になったとは・・・・。Aさんがよく冷えたコーヒーを入れてくださって、長い下りの疲れが一気に取れました。とっくに帰られているだろうと思っていたSさんとも、またお会いすることができて良かったです。

↑床鍋の登山口には6月末には咲いてなかったネムの花が咲いていました。
その後、Aさんの車で瀬場まで送っていただき、今回は車道歩きはせずに済みました。
5年前の同じ時期に登った日は超暑くて、まるでお風呂に入ったかと思うほどの汗をかきましたが、今回はそこまで暑くなくて、持参した飲み物も少し余りました。
が、前半が暑かったことには変わりないです。
汗をかいたウエアを着替えて、少しさっぱりしてから帰途に就きました。

瀬場登山口の道路沿いに見事に咲いていたノリウツギを最後に撮影しました。
ノリウツギが咲くと、もう誰が何と言おうと夏山シーズンですね。
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