県境歩きのラストは相栗峠~大滝山~大相山~中山峠、その6、最後にノンアルで乾杯

↑下り始めてしばらくしたころ、たぶんイヌブナらしき大木が出てきました。
緑が濃くて、雰囲気の良い下山路でした。

ちょっと離れた場所ではマルバアオダモの白い花。

オンツツジももちろん、この先々で見かけました。

これは斑入りのクロフネサイシンのようです。

色の黒っぽいヤブツバキがまだまだ咲いていてびっくり。
もう5月なんですけどね。

タンナトリカブトも見ました。

こんな色のツツジを緑の中で見たら、はっとさせられますよね。

びっくりしたのは、上から白い花がぶら下がって咲いていて、その数週間前に東讃ノ県境歩きでトリガタハンショウヅルを見かけたものだから、この時も思わずトリガタハンショウヅルだと思いました。
しばらくして、花が違うことに気づきました。シロバナハンショウヅルなのでした。
シロバナハンショウヅルにしても、自宅から車で15分の山ではすでに一か月近く前に見ていたのですから、時期がかなり違います。
標高がこちらの方が高いということでしょうね。

竜王山などでも見かけたことのあるミヤマナルコユリの白い花も咲いていました。

ふと下を見ると、使われてないような林道が通っていました。
考えてみたら、阿讃山脈ではお馴染みの車道や林道が、この山域ではあまり見かけませんでした。

チゴユリもまだ仇綺麗に咲いていて、1茎に2輪咲きの豪華な花もあります。

ハナイカダもしっかり見ることができました。
最後の大相山への150mほどの登りを心配していましたが、これは急登ではなく、楽に登れる登りでした。
最後に急登があると、きついなと思っていたので、ラッキーでした。

ごくたまに樹林が切れて展望のある場所からは、小豆島が見えました。
高松より東の山に登ると、小豆島が必ず見えるんですね。

大相山まであとちょっとというところですが、こんな倒木くぐりもあります。
遍路道とは言え、整備が行き届いている道ではありません。

大相山直前にはツリバナの花も見られました。
植物散策のつもりでは来てなかったのですが、思いがけなくも、この日はいろいろな花を見ることができて、花を見るのが趣味の私も楽しめました。

14時59分、大相山山頂への分岐迄やってきました。
勿論、山頂に行きます。
ザックは分岐にデポしておきました。

5分後の15時4分、大相山山頂に到着です。

初めて踏むピークです。

そして、この県境歩きで踏む最後のピークなので、記念に山頂標識の前で自撮りでした。
自撮りって難しい・・・

分岐に引き返したところで、最後の休憩を取りました。
この日は暑くて、すでに汗拭きタオルは2本目に突入しています。
冷たいジュースを飲み干したらさぁ、最後の下りです。

15時18分、いよいよ最後の下りにかかりました。

下り始めてしばらくすると岩場のようなところを通過します。

次にササが出てきました。

このまま尾根を下りたいところですが、通せんぼをしてました。
通せんぼしてある横にトラバース道があるので、それを歩きます。

県境歩きの札がかかっているので、このままいけばいいようです。

何と、最後もロープの張ってある急坂を下ります。
この区間は最初と最後が急坂なんですね。

途中で咲いているオンツツジに元気をもらいながら、何とか下りました。

下って来るにつれ、モチツツジが咲いています。
モチツツジは標高の高い場所には咲かないということのようです。

カマツカの白い花も今季初めて見ました。

やたらテープをぐるぐる巻きにしてますね。
この辺りは地図で見る県境と県境縦走路が一致していませんでした。

16時36分、神社の境内に下ってきたようです。
やれやれ、長かった下りももう終わりです。

ここで怪我をしては元も子もないので、慎重に階段を下りました。

神社のすぐ下でバイカウツギが咲いていました。
自生かな?とすると、久しぶりで見ました。

車道迄下ったら、私の車が見えてきました。
16時40分、デポした車に到着しました。
やれやれ,長い間歩いてきた県境歩きもこれで完歩できました。
これで、後は花でも何でも好きなものを見に好きな山に行けますね。
車に乗って、Rさんの車を回収しに走り出したら、5分も経たない間に雨が降り出しました。
結局,この後1時間ほど本降りの雨に降られましたが、もう車の中なので、どうってことありません。
私たち、最後の最後まで悪運が強かったようです。(^^;)

帰り道で最初にあったコンビニで、ノンアルを買い込みRさんと乾杯しました。
Rさんが後で、この県境歩きをまとめて下さいましたが、約120kmに渡る縦走路を14回に分けて歩いたそうです。
最初が2022年1月29日で、最後は2023年5月6日でした。
1年3か月あまりに渡ってぼちぼちと歩いた県境歩き。
県境歩きをすることがなければ、一生行かなかったであろう香川の辺鄙な峠や山里を知ることもできました。
何とか歩き通すことができて、ほんとに良かったし、満足しています。
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