県境歩き第三弾で川俣ダム~大山~天狗岳~天井山~鵜峠を歩く、その5、最後はヘッデンつけて車道歩き
天狗岳からは県境はヤブっぽくなっているので、すぐ横についている林道を少し歩きました。
画像左側に一段高くなっているのが県境ですが、ちょっとヤブっぽいです。
林道を歩いていると、植林帯に入っていく作業道があるようです。
道沿いには白いボタンヅルの果実が見えます。
冬の山ではよく見かける風物詩ですね。
しばらくすると林道からは離れてもとの山道になりました。
この辺りはr徳島側が植林で香川側は自然林です。
天狗岳を過ぎると細かなアップダウンがあるのですが、特徴のない道なので、603mピーク近くのちょっとしたピークに差し掛かかった時にスマホのyamap画像を撮影しました。
ここですでに8キロ歩いています。
その後、平坦な道になりました。
14時23分、このルートで初めて展望のある場所に来ました。
ここからは淡路島がはっきりと見えました。
↑スマホ画像はぼけてますが、たぶん地図上の607m地点を差し掛かった時です。
ある程度登ったので、ここが最後の山である天井山と勘違いしそうになりましたが、天井山はここからまだ少し先でした。
途中にあったヌタ場は凍っていました。
ストックの先でつつくと氷は割れましたから、それほど分厚くはなかったようです。
けれど、体感的には歩いていると温もるという程度で、気温は低めですね。
最後の登りに差し掛かりました。
前方にすでに西に傾いたお日様が見えています。
↑14時56分、三角点「天井」に到着です。
点名から取って「天井山」という山頂標識がありました。
先ほどの天狗岳より少し高いです。
この山頂は西風が冷たくて山頂では休憩できないので、山頂の東側に少し下って休憩を取りました。
これがこの日最後の休憩となりました。
15時なので、3時のおやつではないですが、ここでも熱いコーヒーとお菓子を少し食べます。
風が冷たいので、コーヒーで温まりました。
↑天井山から車のデポ地点までのログです。
歩き始めてすぐに、千足ダム方面への分岐がありました。
道はしっかりしてそうな道でした。
私たちが歩く縦走路はこの分岐からから急降下しています。
岩場があって、雪が積もっているのですべりそうで緊張する場所です。
なるべく木につかまったりしながら下りました。
私も途中で切られている木につかまり「こういう木は頼りにならないんだよね」と思いながらつい掴んだらぼきっと折れてほんの1mですが、滑り落ちてしまいました。あぶない、あぶない・・・・
雪がなければそれほど大した岩場でもないんですけど、雪が積もっているといろいろと気を遣います。
結局10分余りかかって、ようやく安全な場所まで下ってきました。
下ってきた場所は鉄塔保線路になっていました。
鉄塔保線路になると途端に道が良くなりました。
先ほどまでとえらい違いです。
鞍部まで下ってきたら、今度は大きなヌタ場ヶありました。
これもやっぱり凍っています。
植林の中を登っていくと・・・
15時48分、祠の横を通過しました。
気付かなかったのですが、祠の場所からは徳島側へ下る道があるようですが、道標とかはありませんでしたから、今は道が荒れているのかもしれません。
↑縦走路から見えた106番鉄塔です。
15時57分、兼広温泉への分岐を通過しました。
国道318号線沿いにある温泉のようですが、今は閉鎖しているようです。
下ってきたようで、辺りはウバメガシの木が多くなってきました。
海岸に近い山に生える木です。
もっと下って来ると雪が消えました。
辺りは植林になっていますがところどころ白いペンキが塗られた木があって、何の印かな?
雪が消えると途端に里山の雰囲気ですね。
何か所かで岩に数字が掘られているのを見かけましたが、これは県境の印なんでしょうか?
16時45分、最後の三角点「丸住」通過です。
天井山で休憩して以来1時間半ほど経っていますが、夕暮れ間近なのでここはノンストップで歩きます。
丸住から下は、シダなどが繁ってヤブっぽい雰囲気ですが、道はちゃんと歩けます。
私は前もってエントツ山さんの県境縦走の記録を少しだけ読ませてもらっていたのですが、エントツ山さんが歩かれたときはこの辺りはヤブだったそうです。
心配してましたが、今はちゃんと道があります。
下っていると徳島側はえらく背の低い植林?になっています。
これは植林とも言えないような植林でしたが・・
向こう側にたぶん、次に歩く県境の山々が見えています。
16時57分、鵜峠まで下ってきました。
ここからは車道歩きのはずです。
↑この尾根を下ってきたのです。
木の根に「縦走路へ」という札がかかっています。
↑もとの国道318号だった道を今から北の香川側へと下ります。
この画像を撮影したとたん、カメラのバッテリーが切れました。
後は車道歩きなので撮影するものもないだろうと、その時は思ったのですが・・・・
おまけに、歩き始めるとすぐに雨が降ってきました。
え?今日は雨の予報なんて出てたっけ?
止みそうもないので傘を差して歩きます。
そのうちに暗くなってきたので、ヘッドランプを装着しました。
今まで山歩きでヘッドランプなんて使ったことないなぁ、私のヘッドランプは最近は夜の庭の水やり専用となっていました。(よく考えたら伊吹山をナイトハイクするときに使用しました)
この日は靴を間違えて持ってくるという初めての経験に続き、ヘッドランプ使用という経験までします。
ところがそのうえに、歩くにつれて車道が荒れていて、いたるところに落石があって歩きにくいしおまけに車道のかつでアスファルトだったところから木が何本も生えてきてるので、木を避けながら歩いたりと、車道歩きのはずが山道よりワイルドな歩きになりました。
30分ぐらいの車道歩きかと思ったら、そんな感じなので思ったより時間がかかりました。
極めつけは・・・・
もうすぐ国道に出るというところまできて、ガードレールが落ちています。
つまり道が落ちてしまって道がなかったのです。
仕方なく、たぶん道の端っこだっただろう細いコンクリートの上を歩きますが、横に落ち込まないように注意して歩きました。
左足に右足を履いているのは、もう足が慣れてしまって特に感じなくなりました。
でも息を吐くと白く凍っているので、気温が結構下がってきたようです。
国道が近くなって走りすぎる車の音を聞いて、ほっとしました。
文明社会に戻ってきたなぁ・・・・大げさに言えばそんな気分でした。
17時56分、坂道を登って国道に出てきました。
周囲の街灯が明るいのが嬉しいです。
ところで、この日はほんとならもう一つの失敗をしたのです。それは、登山靴に履き替える前の靴をRさんの車に置いてきてしまったので、自分の車をほんとなら登山靴か靴下を履いて運転しないといけないところでした。
それがラッキーにも数日前にたまたま買ったばかりの靴を車に積んでいたのです。(というか、買ったものを無精して車から降ろしてなかっただけ)(^^;)
というわけで運転には差支えがありませんでした。
デポした私の車には18時丁度の到着でした。
この後、川俣ダムへと暗い中を車回収に向かいました。
暗い中での山道運転でしたが、それはたいしたこともなく、無事に帰ってこられました。
それにしても、靴を間違えて持ってくるなどというとんでもない失敗はこたえました。
登りが嫌いな私がこの日は登りの方が楽でしたから・・・・
次回からは昼間の明るいうちに靴やストックなどは用意しておこうという教訓を得ました。
で、足指の方ですが、これは大したことなくて、翌日も普通に歩いて作業ができましたし、1週間も経たないうちに次の山に登りましたが、全然、どうもなかったですので、ご心配なく。
Rさんにはすごくご心配をかけ、時間もかかって申し訳なかったですが、無事に歩き通せてやれやれです。
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