雲辺寺迄の遍路道をご案内する、その2、雰囲気の良い遍路道
かれこれ1時間ほど歩いて来た時、主人から電話が入りました。
もうロープウエイ利用で、雲辺寺まで登ってきたそうで、いつ頃着きそうか?という電話でした。私たちはまだ4キロ近くの距離が残っているので、まだ1時間はかかりそうだから、お寺の境内で待っていてくれるようにと言いました。
もともと到着は12時は過ぎるでしょうから、12時ぐらいに来てくれればいいと話してあったのですが・・・
↑コウヤボウキの花が一輪だけ咲いていて、Iさんにコウヤボウキの説明をします。
もっとたくさん咲いているかと思いましたが、雲辺寺界隈は意外と少ないですね。
時期的にはもう終盤なのかもしれない…と、この時は思ったりしました。
11時14分、鰻渕伝説の説明板がある場所に来ると、おあつらえ向きにベンチがあったので休憩することにしました。
すでに1時間以上歩いているし、まだ1時間はかかりそうなので、ここいらで休憩を取った方がいいでしょうね。気温高めで暑いので、水分補給もしないといけません。
ついでに家から持ってきた紅まどんなを切ったのを食べて、これも水分補給になりました。
10分ほど休憩したのち、今度は雲辺寺を目指して出発です。
↑何のいわれなのか説明がないのでわかりませんが、「一升水」と書かれた道標。
だんだん標高が高くなってきて、周囲が明るくなってきました。
↑これはタカノツメかな?綺麗な紅葉ですね。
同じウド科のコシアブラは白く紅葉?するのですが、同じような感じの黄葉です。
葉が三裂しているので、なんとなくわかりますが、紅葉してない時はあまり気づかないかも・・・
↑コナラもいちばんいい色に染まった時期だったようです。
↑へんろみちの丁石の説明があって、ここではお地蔵さんが丁石代わりに立っているそうです。
そういえば白峰寺周辺もお地蔵さまが立ってましたね。
一丁は109mだとか・・・
なるほど・・・
ひだまりの中でアキノキリンソウの咲き残りがありました。
花を見かけるとほっとします。
主人を待たせてはいけないと思われたのか、歩くスピードが速くなったIさん・・・
これはどうやら開放花が咲いた形跡があるキッコウハグマでした。
よく目立つマムシグサの赤い実
今年の秋はこれをよく見ました。
割合平坦な道が続いていたのですが、この辺りになって、階段になっているので登りにかかります。
上を見上げれば丁度紅葉が良い塩梅です。
中にシロモジの黄葉が見られました。
今年はシロモジの黄葉をまだ見てなかったので嬉しかったです。
黄金色に染まってました。
足元はそのシロモジの葉っぱやアカマツの葉っぱが落ちたフカフカの落ち葉の道です。
なかなか雰囲気の良い遍路道ですね。
今度はクロモジの木も出てきましたが、黄葉はあまり綺麗ではありませんでした。
尾根の南側に道がついています。
標高もまずまず上がってきたようです。
先を歩かれるIさんはすでに100m以上前を歩かれています。
これではどちらが案内しているのかわかりませんね、(^^;)
この日はあまり撮影はしないつもりだったのに、綺麗な紅葉が出てきたので、やっぱり撮らずにおれなくなったのでますます遅れてしまいます。
やがて自然林の中を道が通っています。
木々はすでに落葉しているようです。
あれ?これはサラシナショウマの果実ですね。
そういえば数年前にロープウエイの山麓駅から登ってきたときに、サラシナショウマを見ています。
カーブを回り込んでいけば、陽射しがありそうです。
雰囲気の良い自然林の中を歩いていくと・・・・
12時25分、阿讃縦走コースに出合いました。
去年はここを阿讃縦走コースの方から歩いてきたのでした。
ここからは勝手知ったる道になりました。
道は瀬戸内側を見下ろすようについています。
この日は天気はいいんだけど、霞んでいて展望があまりありません。
この辺りまではロプウエイ駅からの道を登ってきた時も偵察している場所です。
コロンとした花芽が可愛いシロモジ。
シロヨメナが咲き残っていて出迎えてくれました。
12時29分、ロープウエイ駅からの道と合流しました。
ここでご夫婦連れの方とお会いしましたが、道を間違えたと仰ってました。
後は車道迄ほんの少しです。
車止めを通過して車道に出ると綺麗に紅葉したモミジがいっぱいでした。
コメント