晩秋の那賀川~室戸散策で、その2、ウメバチソウ、ホソバリンドウ、キシツツジ
ウメバチソウは山登りをする者にとってはなじみ深い花です。
私もいちばん最初に見たのは高知の梶ヶ森だったと思います。その後、寒風山やその他の山でも眺め、また遠く北アルプスでも蕾を見たことがあります。
季節は夏~初秋でした。
ところが、この場所では11月も半ばになってウメバチソウを見られるのです。しかも1輪や2輪ではなくちょっとした群生で咲いているのです。ウメバチソウの別の顔を見たような気がしました。
↑ウメバチソウはどこでいつ見ても可愛い花ですね。
蕾もまだまだあったようで、後しばらくは楽しめたようです。
私はウメバチソウを見た中でいちばん標高の高い場所は北アルプスでのことで、朝日岳の山頂直下とか双六岳に向かう途中の弓折乗越というところでも見ています。栗駒山に登る際には車道の横でも咲いていました。
それらの咲いているシーンを思い出すにつけ、ウメバチソウの適応力のすごさに感嘆します。
ここは那賀川ですから標高は200mもないところだと思います。標高100m~標高2500mに至るまで適応している花というのはちょっとほかにないんじゃないでしょうか。
ウメバチソウの生育場所で共通しているのは、適度に湿っているところですね。
乾燥した場所では育ちません。
自生地に着いた時間が思ったより早かったので、最初はホソバリンドウがあまり咲いていませんでした。
でも、日が射してくるにつれて開花した花が増えてきました。
これも流れのほとりで咲いています。
ホソバリンドウも水気を好む花のようで、香川でも湿地のような場所で自生しています。
身を乗り出すように咲いている2輪
でも、日が射しても開かない花も多く、ホソバリンドウに関しては見ごろを少し過ぎていたようでした。
ピンクの優しい色の花はキシツツジで、これは本来の花期ではなく戻り咲のようです。
キシツツジは四国では高知や愛媛の河辺でもよく見られます。
アケボノツツジのお花見の帰りによく見ますから本来の花期は5月初めの様に思います。
花だけ見るとモチツツジに似ていますが、川べりに咲くのですぐにそれと分かります。
Keitann様 こんにちは
自分のblogを少しばかり模様替えしてから、しばらくの間ご無沙汰していました。
ウメバチソウは日本人好みの侘び寂びを髣髴させてくれる花のような気がしますね。
それが群生するとなると、侘び寂びからは少しばかり遠のくかもしれませんが・・・。
この野草の環境適応力はなかなかのものを感じますが、野から持って来て平地で栽培させるとなるとなかなか手ごわいそうですね。
実生でやるしかないという話も聞いたことが有りますが、小生はこの植物を野から拉致してきて栽培したことはありません。
やはり、自然の中で見たときに一番価値があると思ってきましたので。
(ホソバ)リンドウの花も今年は見ていませんが、御記事のものを拝見して、満足しました。
ツツジ科のものは季節はずれに咲くことが良くありますね。
投稿: ぶちょうほう | 2022年12月 2日 (金) 09:35
ぶちょうほう様、こんばんは。
ブログの在り方もこちらの生活や体調いかんでは変化して当然ですね。
私も病気が治り、以前の生活と同じ生活ができるようになったので、相変わらずのことを
していますが、年齢を考えるといつまで山歩きや植物の世話をできるか、先行き不透明に
なっています。庭仲間では丹羽じまいという言葉を最近はちょくちょく聞きます。
そうなると、庭のブログ自体、無理があります。
ウメバチソウを1年も残り少なくなった季節に見るようになって数年が経ちます。
かなり以前、山野草の栽培を始めたばかりの頃に、ウメバチソウも育てたことがありましたが
直ぐにダメにしました。それ以来、私もこれは野で見る花と決めています。
これだけ無造作に咲いていますが、栽培は難関のようです。
リンドウもたまに花屋さんで買ってきますが、これも家で育てると咲かせるのは難しいです。
いちばん簡単なのはキキョウですね。
それとカワラナデシコは真夏にもたくさん咲き、その後も咲き続け、今も寒い中、咲いていますよ。
投稿: keitann | 2022年12月 2日 (金) 22:34