大ブナの道を歩く・・槍戸アルプス縦走、その2、千手ブナから新九郎山へ向かう
縦走の始まりはまずはスーパー林道の剣山トンネル南に位置する1646m小ピークの東斜面をトラバースしていきます。
↑数分登っただけで、素晴らしい紅葉が現れました。
東から日差しが射してくるので、ちょうどいい具合です。
今年も落千葉の積もった道を歩く季節になりました。
一年は早いですね。
↑黄色いのはコハウチワカエデでしょうか。
すぐ下に山の家の駐車場が見えているのですが・・・・
↑駐車場の隅にエントツ山さんの電動自転車が置いてあるのが見えています。
エントツ山さんは前日に権田山の登山口に車をデポされて、そこから山の家までの10キロほどの未舗装の道をこの電動自転車で登ってこられたのです。テント泊の道具一式も持ち上げられたのですから、大変だったと思います。ほんとにありがとうございました。
↑自転車を眺めるエントツ山さん達・・・
右上にはこれまた綺麗な紅葉です。
朝一で綺麗な紅葉を眺めることができて、幸先がいいです。
道はしばらくトラバースになっていて、ウオームアップにちょうどいい感じ・・・
しょっぱなから急登だとアキレス腱が痛くなりますが、この程度ならいいですね。
ミズナラの黄葉も出てきました。
東に見えている稜線は槍戸山のようです。
やがて、ちょっとしたブナ林の中を歩くようになってきました。
進行方向左手が東で、アサヒが射しこんでいます。
前方に目指す新九郎山と、深い谷を隔てて西側には石立山が見えてきました。
↑ブナ林の黄葉です。
朝日が射して、見事でした。
今年はここでブナの黄葉をみることになったのでした。
↑なかなか見事なブナも現れてきます。
振り返れば、半月前に登った次郎笈が見えます。
8時42分、いきなりという感じで千手ブナが現れました。
有名なブナのようで、撮影に来られている方もいます。
縦走路にもう一本、大ブナがあるそうですが、それはかなり弱っているけど、こちらの千手ブナはまだまだ元気ですと仰ってました。
よほど離れないと全景が写せません。
葉も良く繁っていて、元気そうな千手ブナ。
権田山の大ブナは有名でしたが、かなり前になくなったそうです。でも、この山系はこの先も大ブナをたくさん見ることができたのでした。
千手ブナの前でAさんが記念画像を撮ってくださいました。
この山系はこういうどっしりとした樹形のブナが多かったです。
徳島の山々はかなり前からシカが入っていて、辺りはシカが入っている山独特の草原になっていて、そこにまばらにブナなどが生えています。
千手ブナがあるのは名前のない1646mピークです。
ここからは縦走路から外れて新九郎山に向かいます。
↑新九郎山周辺のログです。
新九郎山にはピストンするので、ザックは1646mピークにデポして、小さなポーチに水分とちょっとした食べ物、羽織るものだけを持っていきます。
新九郎山に行くにはいったん、鞍部まで下ります。
どんどん下るので、心配になります。
今から登る新九郎山が正面に見えてきましたが、まだまだ下ります。
↑この画像にはAさんがまだ写っていますが、この後、Aさんとエントツ山さんの姿が見えなくなってしまいました。お二人と歩く速さが違うというのもあって、少し距離が開いてしまうのですが、東側の尾根を下るところを私が道を少し外してしまい西寄りに下ってしまいそうになったのです。
後ろからくるRさんが、お二人の姿が東の方に見えたというので、進行方向を修正しながら下っていくと、お二人が待っていてくれました。
進行方向を修正したルート沿いにはトモエソウの群落が茶枯れたのが見えています。
シカが入っている山にはシカが食べないトモエソウやシコクブシが群落を作るのです。
↑まだまだ下っていくお二人。
でもそのすぐ先は鞍部になっているようですね。
9時丁度に新九郎のコルへと下ってきました。
コルからは勿論、登りになります。
1646m小ピークの陰になって見えなかった次郎笈が再びその姿を見せ始めました。
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