今年の香川のムラサキセンブリ散策は・・・・白花も?
2019年秋に手術のために入院していたため、その年は勿論、香川のムラサキセンブリは見に行くどころではありませんでした。翌2020年、そして2021年は楽に見られる高知の自生地に行って見てきたのでした。
今年は体調もばっちりで、久々に香川の山のムラサキセンブリも見に行きたいと思っていました。
3年も見ていないと株自体があるのかどうかもわからず、半月ほど前に下見に行きました。するとまずまずの株が2株ありました。
2週間後に満を持して、今度は花を見に行きました。すると、咲いていたのは・・・・
↑何と、白花のムラサキセンブリが咲いていました。
11月11日撮影です。
花弁に入っている筋が真っ白ではなく、淡い紫色を帯びているようなので、純粋な白花とは言えないかもしれませんが、紫花とも言えませんね。
草丈は20センチ以上はあり、まずまずの大きさです。
もう1株の方も同じような白い花を咲かせていましたから、同じ株からの種のようです。
↑参考のために、2015年11月28日に高知の蛇紋岩地で撮影したシロバナムラサキセンブリをアップしていきます。
花弁の筋も真っ白ですね。
↓2018年に香川の山で撮影したムラサキセンブリはこんな花でした。
↑この花が3年の間に白花に変わったのでしょうか。やはりできうる限り、毎年、定点観察を続けなければと思いました。
11日に訪問した自生地はこの3年の間にヤマラッキョウが見られなくなっていました。
また、10年ほど前はヤマジノギクも咲いていましたが、それも数年前には消えてしまいました。
盗掘なのかな??
翌日の11月12日は別の山にムラサキセンブリを見に行ってみました。
こちらの場所は紫色のムラサキセンブリが咲いていてほっとしました。
やはりムラサキセンブリは紫色の花も見なければ見た気がしませんよね。
↑の方の花は蕾みたいに見えますが、これは咲き終わった花だと思います。
その辺りを探して全部で6株のムラサキセンブリを見つけました。
↑一輪しか咲いてなかった株は花を大きく撮影してみました。
花弁には普通はこういう濃い紫色の筋が入っています。
花の形は株に寄って少しずつ違います。
↑これはちょっと淡い目の色合いの花が咲いている株です。
蕾もまだあるので、あと1週間ぐらいは見られそうでした。
これはちょっとピンクっぽい色合いの花でした。
種が流れてだんだん下の方で咲くようになっているようです。
この場所も、来年も絶対に来ようと思いました。
そうそう、栽培が苦手なセンブリ属ではないんですが、ミヤマオダマキの栽培も苦手で、毎年タネを入手しては蒔くんですが、成績はイマイチですね。。唯一勝手に芽生えて開花まで行ったのは、外の足洗い場にあるブロックの下からでした。土の中ではなくブロックとコンクリート床の隙間から芽生えて開花、結実しました。足洗い場なので床はコンクリートです。ブロックは洗い物を置いたりする台代わりです。
3つ穴が空いた良くあるブロックです。土がないと言ってもブロックとコンクリートの床面の間に土砂が堆積してるかも知れない、と言ったレベルですが。
僕にとってのくせものは、ムラサキセンブリとミヤマオダマキですね。
簡単そうで簡単には行かないと言った印象です。簡単に育てる方もそれなりに居るみたいなので庭との相性もありそうです。
イヌセンブリは重い土が好きかも知れません。湿った土とまでは言えませんが、硬い土ですね。指で簡単にほじくれる土ではなくて。
投稿: ネルグイ | 2025年7月 1日 (火) 02:06
ネルグイさん、こんばんは。
そうですか、イヌセンブリは簡単に育っているんですね。
ワタシ的にはいちばん簡単に育つのはムラサキセンブリですね。
あれは種をこぼしておけば、20株ほどは育っていたのですが、今年はどうも
失敗しました。でも、私が数年前に株を差し上げた徳島の花友さんが、今年は
100株ほど発芽してるらしいので、それを分けていただく約束をしてます。
イヌセンブリは今年も去年咲いてた場所に行こうと思っています
もし行けなければ種を何かと交換して頂ければ嬉しいです。
タカネバラは中国産のタカネバラは育てたことはあるけど、美しさから言うと
東赤石のが一番ですよ。
投稿: keitann | 2025年7月 1日 (火) 21:42
コメントありがとうございます。
なるほど、ムラサキセンブリの栽培が簡単と言う人と難しいと言う人の両極端に別れますね〜
イヌセンブリもそうなのかな〜
気候の問題なのかな〜、まあイヌセンブリに関してはこちらでは沢山見られるし、逆にムラサキセンブリは滅多に見られない野草です。なので一年を通しての気候が栽培に影響を与えるのかも?知れませんね。
ちなみに庭の土は西日本に多い真砂土主体です。
植物栽培の趣味が生じて以降は市販の花と野菜の土とか堆肥とか色々な用土を植物の植え付け時に使うことはありましたが、イヌセンブリがこぼれ種で芽生える場所は元々の土の真砂土が多いようです。痩せた土と言うか、重い、硬そうな土です。フカウカとは対極の土ですね。
そちらでムラサキセンブリが実生で芽生える場所とか土の特徴とか何かありますか?
特に特徴がなければ、考えられるのはやはり年間を通しての気候でしょうか。
投稿: ネルグイ | 2025年7月 2日 (水) 01:37
ネルグイさん、こんばんは
イヌセンブリも貧栄養の土に生えてますが、ムラサキセンブリも蛇紋岩地に生えるぐらいなので
貧栄養の土に生えます。つまりフカフカの肥えた土とは対極の土ですよ。
ネルグイさんは広島方面でしたかしらん?
秋吉台にムラサキセンブリがいっぱい咲くそうなので、一度、見学されたらいいかもしれません。
高知のムラサキセンブリなんて、そのやせた土地に草丈70センチにもなって咲くのですから、
不思議な光景ですよ。
投稿: keitann | 2025年7月 2日 (水) 23:36
わぁあ〜
草丈70cmはすごいね〜
地元の溜池のムラサキセンブリは10cm級が多くて。。一度だけ30cm級を見かけたことがありました。
私は広島県住みですが、県北の有名なムラサキセンブリ自生地で何度か観察したことがありますが、そこは野焼きをするので草原の山になってます。
秋吉台は行ったことありませんが、ムラサキセンブリが自生する画像を見たことがあります。石灰岩地帯にはムラサキセンブリが自生するのは知識としてあります。県内の石灰岩地帯の急峻な岩場の僅かな土壌にムラサキセンブリが自生するんですが、これは比較的草丈が高いです。40cm〜50cmくらい。土壌が薄いのにも関わらず大きく育ちますね。何らかの土壌成分の影響で大きく育つんでしょうかね。
話は変わりますが、地元の溜池から流れ出る用水路に生えるカキランが70cm級に育ってて驚きました。
カキランは直接水には浸かっておらず、用水路の縁に溜まった土砂に草と一緒に生えてました。水が豊富だと大きく育つのかな。
投稿: ネルグイ | 2025年7月 6日 (日) 08:39
ネルグイさん、こんばんは。
ムラサキセンブリみたいな貧栄養を好む植物は、石灰岩地や蛇紋岩地みたいな
土地ではほかの植物が育たないことを味方につけて、大きく育つようですね。
私が自宅で育てるムラサキセンブリは3月に発芽して11月とか12月に咲くので、
せいぜい15センチぐらいにしか育たなくて、高知の物と比べるとびっくりするぐらい
大きさも違いますよ。
カキランは湿地の花ですね。
私の住む市内の小さな湿原でも良く育っていて、たくさんの花を咲かせます。
カキランも橄欖岩地である東赤石山に以前は咲いてましたから、そういう土壌を好む
のかもしれません。
投稿: keitann | 2025年7月 8日 (火) 21:49