ササユリと素麺を楽しんだ堂ヶ森、その2、出会った男女ペアは意外にも・・・・
最初からずっと緩やかな登りが続いていますが、小一時間ほど歩いた頃、一段と緩やかでまるで平坦地のような場所に出てきました。以前、一緒に歩いたやまじいさんは「なる」と行ってましたが、ここはから池と呼ばれている場所だそうです。
↑この道標迄やってきたのは9時39分ですが、ここで休憩を入れることになりました。
何しろこの日は蒸し暑くて、ここまで登ってきただけでも汗びっしょりです。
早くも凍らせたアクエリアスが溶けたのを300mlは飲み干しました。
↑ばんぶうさんが見せてくれた飲み物はアミノバイタル。
アミノバイタルそのものは珍しくないけど、このボトルに1mほどの紐がつけてあり、最初見た時、ちょっとびっくりしました。なんでも落としたときにすぐに拾い上げられるようにということだそう。
そのほかにもばんぶうさんならではの工夫の数々をこの日は見せていただきました。
車の中でもちらっとお聞きしましたが、この日はどうやら山の上で素麺を御馳走して下さるそうで、そのための準備かばんぶうさんのザックはとても日帰り山行とは思えないほど大きく重そうでした。
そろそろ出発しようとしたところへ、上から早くも男女二人組の下山者が下りてきました。
ずいぶん早いですね、何時出発ですか?とお尋ねしたら、4時の出発だったそうです。
なおもお話を伺うと、福山から来られているそうで、女性のほうが笹漕ぎでびしょぬれになったので二ノ森迄行かずに堂ヶ森までで引き返したそうです。
↑黒のウエアでびしっと決めた若い女性と赤いウエアの男性。
男性の方は大病をされたそうで、一人での山行は無理なので二人連れなのだそうですが、お聞きしてびっくり、お父さんと娘さんでした。
とても親子には見えない若いお父さんと(それでももう60歳と仰ってましたが)綺麗なお嬢さんでした。
山に一緒に登ってくれるなんて、羨ましい娘さんですね。
話が弾んでしまい、5分以上もお話してしまいましたが、同じく3年前に大病をした私としてはなんだか身につまされるお話でした。
山に登られる方もいろいろな方がいらっしゃいますね。
意外なカップルにお別れした後、9時53分、再び歩き始めました。
道は相変わらず、緩やかな登りですが、そのうち厳しくなってくるでしょう。
10時丁度に、お地蔵さんの横を通過しました。
前回は気づかなかったのですが、お地蔵さんの横に「友よ眠れ安らかに」と彫ってあったので、後ろに回ってみると、まだ若くして遭難された方のために建立されたようです。
そして、道はここを境にして急坂になってきました。
見覚えのあるシャクナゲ尾根の登りに差し掛かってきたのです。
いったん、シャクナゲが見えなくなったので、もう終わりかと思ってしまいました。
両側のササが枯れているのが気になります。
白い小さな花、ツルアリドオシが出てきました。
梅雨時分に咲く花ですね。
ばんぶうさんが「ツルアリドオシ、ツルアリドオシ」とおまじないの様に唱えていますが、こんな変な名前は一度ではたぶん覚えられませんよね。
もう終わったのかと思ったシャクナゲ尾根はまだ続いていました。
きついけど雰囲気は素敵な場所ですね。
ウスノキの赤い実も見られました。
これはヤマシグレのつぼみ?
ツルアリドオシの白い花と綺麗なシダ・・・
ようやくシャクナゲ尾根が終わったようで、背が低いササが生えている道になってきました。
辺りは少しガスってきました。
もう少し行くと水場があるはずなのですが、Aさんは「地形を見ると尾根の登りなのに、水場があるなんて不思議ですね」と怪訝そうな顔をされてます。
でも、ちゃんと水場があって、水迄飲んだのですから間違いはないです。
と言ってるうちに、10時44分、水場まで登ってきました。
水場で休憩させてくださいとお願いしてあったので、Aさんが待っていてくれたようです。
道標には「水呑場」とあります。
ここから少し右に行ったところに、水場があるのです。
冷たい水で顔を洗おうと思い、水場まで行ってみました。
距離にして登山道からほんの10mぐらいのところに水がしたたり落ちている場所があります。
顔を洗うと冷たくて気持ちいです。
すでに1本目の汗拭きタオルがぐしょぐしょになるほど汗だくだったのです。
直ぐ上にブルーのヤマアジサイが咲いていて、そういえば、前回もここでヤマアジサイを撮影しました。
見上げると、窪地になっていて、ウワバミソウなどが繁っています。
尾根道なのですが、すぐ横がちょっとした谷になってるんですね。
10時55分、登山道に復帰し、いよいよ急登となった道を登り始めました。
登り始めてすぐに、梯子場が出てきました。
梯子場を一つ登り終わったかと思うと、また次の梯子場が待っています。
たぶん3か所か4か所の梯子場を登りました。
↑これが最後の梯子場だったようです。
上を見上げると、もう斜面が終わっているようなので、そろそろ稜線に出るころかな?
この後、道はトラバース気味に右の方角へ進み、その後はジグザグとササの中を登ります。
記憶がよみがえってきて、もうすぐ稜線に飛び出すだろうなという予感がしました。
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