初秋の雲辺寺に登る、その3、標高700ぐらいから植生も変わる
標高600を超えると、アカマツも出てくるようです。
横を見ると古い遍路道なのか、ずいぶんえぐれた道が並行してついています。昔から何万というお遍路さんが歩いてきた道は、えぐれもするでしょう。
かなり登ってきたら、尾根の南側を巻くようになります。
ここは最初に登った時のことも、今も鮮明に覚えています。南側に、県境の尾根が見えるのですが、まだ木々が生い茂っていてよく見えないのが残念です。
歩いていると、白い花が目に留まりました。
↑しゃがんで覗き込んでみたら、シモバシラの花でした。
シモバシラは、8月に散策で来た時にもすでに咲いていたけど、9月末の今もまだ咲いているんですね。
もっとも、8月に見た場所より標高はかなり下になります。
見回してみると、その周辺にも咲いていました。
シモバシラの葉は美味しいのか、虫か何かに食べられてぼろぼろなのが多いようです。
シベが長く突き出ているのが印象的で、私は好きな花です。
これはキササゲみたいですが、まだ蕾ですね。
よく見ると、キバナアキギリも群生で咲いています。
キバナアキギリの中にチヂミザサも出てますね。
シギンカラマツの花もまだ咲いてました。
これも、山地では8月に見かける花と思っているのですが・・・
ツクバネソウの果実が半分齧られているのがありました。
周囲の蹂躙も良い雰囲気になってきましたね。
13時28分、阿讃県境ルートと合流しました。
ここから先の道は、もう何度も歩いているので勝手知ったる道です。
瀬戸内海が見える場所があるのですが、木々が生い繁っている季節なので、あまりよく見えません。
サラシナショウマが咲いてるかと思ったら、花が終わっていてがっかりしていたら、この花が咲いてました。
秋になって初めてこの花を見るとき、いつも少しの間、「何だったかな?」と考えてしまいます。
というのも夏の間、薄紫のアキノタムラソウをずっと見てきたので、ついアキノタムラソウと感じてしまうのです。
でも、よく見ると、これはヤマハッカですね。
こんなにぐじゃぐじゃと咲いているヤマハッカは珍しいのですが、花の咲きが尖っていて、ネズミやキツネの顔に見えませんか?ヒキオコシもこんな顔をしてましょね。
ヤマハッカが咲いたら、もう秋ですよね。
初夏から咲いているのに、アキノタムラソウなんて名前がついている花とは違い、これは秋にならないと咲きません。
直ぐ近くではこれも正真正銘秋の花・・・・シロヨメナが咲いていました。
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