2011年以来、12年ぶりにミセバヤを見られた、その1、久しぶりの寒霞渓へ
10年以上前には秋の小豆島にはよく出向いていました。
何と言っても寒霞渓の見事な紅葉を楽しむこと、それにミセバヤやツメレンゲなどの自生も見られるからです。
小豆島はほかにも面白い山がたくさんあるので、その後は別の山に登ったり、時期も春に訪問したりということが多くなり、ここ10年以上、秋の寒霞渓には行っていませんでした。
それが久しぶりに行こうかなという気持ちになったのは、ある日の朝日新聞の記事がきっかけでした。
↑はこの11月に12年ぶりで小豆島で見ることが出来たミセバヤです。
一方、私が朝日新聞の県民版で見た写真は↓でした。
以下のような分も添えられていました。
「 森林開発などで個体数が減少している植物、リンドウとミセバヤの花が香川県の小豆島で確認された=写真、中塚正春撮影。山野草愛好家の野村紀夫さんが寒霞渓周辺の山中で発見した。
草に覆われ、ひっそりと2輪咲いていた群青色のリンドウは、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている。
ミセバヤは断崖絶壁の岩場に約4センチのピンクの花を咲かせていた。環境省の絶滅危惧ⅠB類、県の絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。」
それを読んで、長い間見てなかったミセバヤの花を見に行きたくなったのでした。
実は2年ほど前、植物写真家の方からミセバヤの写真を撮影したいので、場所を教えてもらえないかというメールがありました。そこで10年以上も前の記憶をたどってわかる範囲で場所を教えました。ところが、実際にその方が現地に行かれた折には、かなり遠くからしか撮影できないような場所にしか咲いてなかったと返信を頂きました。ちょっとびっくりしたのですが、それでもその後、ミセバヤの確認にはいきませんでした。
また、行きたくても、草壁港を発着するフェリーが今は運航を休止しているとかで、アクセスも悪いですね。
そんな折、山仲間のエントツ山さんと高知の山仲間のAさんから寒霞渓に行くマイナールートのお誘いがありました。
笠形山ん登ったのが11月12日のことで、小豆島へのお誘いはその2日後の11月14日のことでしたが、参加させていただくことにしました。
今回はAさんが車出しをしてくださるそうで、高松を港を6時50分出航のフェリーに間に合うように来てくださいとのこと。当日は5時50分の電車に乗るために結構な早起きをしました。
高松港に着くと、Aさんの車で一足先に到着されたエントツ山さんが私の分のチケットも買っていてくださって助かりました。
船はコロナ禍の最中に作られた船なのか、最新鋭の船でトイレのドアなども触れることなく開きます。
やがて、寒霞渓や星ヶ城方面が見えてきました。
この日は快晴予報です。
8時前には池田港に着き、車で東へと走ります。
行く手にはかなり以前に登った懐かしい拇岳も見えてきました。
寒霞渓方面に行く前に、お昼ご飯調達のため、わざわざ寒霞渓への道を通り過ぎたところにあるコンビニに寄り道します。
↑8時37分、小さな池のほとりへとやってきました。
ここから歩くらしいです。
8時49分、支度が済んだら出発です。
目の前に見えている岩尾根を歩くらしいのですが・・・・
裏八景の道までやってきましたが、ここを歩くわけではありません。
裏八景は私は2009年に下っていますが、その後はあまり歩いてないと思います。
車道の傍らをほんの少しだけ歩き・・・
樹林の中へと入っていきます。
そして、適当に、すぐ上にある尾根へと、各自登りやすそうな場所を探して登りました。
8時59分、岩尾根の上に出ました。
と言っても、ここはまだ標高250mほどです。
それでも、海も見えれば、出発点の池もよく見えます。
展望がいいのは島の山の最大の魅力ですね。
行く手を見ると、紅葉が少し始まっているようですが、すでに茶色く枯れている木もあって、この夏の猛暑と少雨は特に小豆島の紅葉には良くなかったようです。
岩は思ったよりしっかりしていて、助かりました。
同じ岩でも笠形山の岩はぼろぼろと崩れて弱りましたが・・・
また大山の稜線のように勝手に崩れるのも困ります。
ちょっとした樹林wぽ通過しますが、これも枯れているのか、落葉しているのか??
とにかく夏の乾燥が岩尾根の木々には良くなかったようで、どれも枯れこんでいるのが目立ちました。
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