恒例となった晩夏の四国カルスト散策、その5、シノノメソウと彩雲
シノノメソウはヒナノキンチャクよりもずっと前から見ている花です。
最初の発見の時は別の花が咲く場所ということで見に行って、葉っぱだけを見つけたのでした。
アケボノソウの葉とよく似ていると思い、もしかしたらシノノメソウかなと思い調べたらビンゴでした。
その数年後に花を見に行きました。最初に花を撮影できたのは2013年です。この時も刈りはらいに遭って、残った花しか撮影できていません。
私たちが行く頃にはたいてい草刈りされていて、ひどい時には花の咲いた茎が草刈り機で刈られ傍らに打ち捨てられた茎で咲いた花を撮影するしかなかった年もありました。
でも、今年は雨が多くてなかなか草刈り出来なかったのか、一応ちゃんとした株を見られました。
久し振りのことです。
地味な花ですが、これが自生地もわずかに限られているシノノメソウの花です。
一見、アケボノソウと似ていますがアケボノソウは比較的簡単に見られる花で、この冬に県境歩きをしていた時には、意外な場所でも自生していました。草丈もアケボノソウは大きいものでは1mを超えるものもあり、見つけやすいです。
それに対してシノノメソウは草丈はせいぜい50センチでしょうね。
過去の画像で全体像が撮れているのがあるので、↓にアップします。
↑2014年撮影です
アケボノソウでは花には花柄がありますが、シノノメソウは葉腋(葉の付け根)と茎の頭頂部に固まって咲いています。花柄はごく短いかほとんどないみたいに見えます。
今回は花にやってきているアリをたくさん見ました。
↑画像ではわかりにくいので昔に撮影した画像をアップします。
緑の模様が花被片にあって、アケボノソウにもありますが、シノノメソウも緑の模様が蜜腺になってるようです。で、この蜜腺のところにイヌセンブリ見たいに毛が生えていますね。
今回はどういうわけかアリが多く、撮影の時に、ちょっとアリさんに移動してもらうほどでした。
↑横から見たところ
久し振りにちゃんと咲いているシノノメソウを見られたので、私としては今回はシノノメソウが見られたのがいちばんの収穫でした。
帰り道で、同行の山仲間の方が見つけてくれた彩雲です。↓
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