ナツツバキが咲く剣山は初めてかな?その3、西島駅からは三嶺が見えた
コミヤマカタバミが着生している岩場の横からは、木々の間からぽっかりと次郎笈が端正な姿を見せていました。
よく見ると、その岩場付近にもナツツバキの木があり、こちらはまだ丸い蕾でした。
ナツツバキは咲いても美しいですが、蕾も愛らしい花だと思いました。
その後も足元に小さなエゾノヨツバムグラが咲いていました。
かと思えば、ヤブウツギの赤い花も多かったです。
ヤブウツギがこれほど標高の高い場所に咲くとは意外でした。
10時丁度に、見ノ越からのいつもの道に合流しました。
いつもの道の方が1キロほど短い感じです。
ここからは日陰の道ではなく、お日様がカンカンと照っている道です。
見上げると、山頂方面と山小屋の雲海荘が見えています。
そして、次郎笈もすっきりと見えていました。
道沿いに、何でもないニガナが咲いていますが、この時期の剣山は花が少なめなので、ニガナも撮影します。
西島に着く手前のテン場はまだ朝なので、テントを張っているのは見ませんでしたが、下山時には張ってましたよ。
三嶺の山頂にはまだガスが少しだけ残ってますが、すぐに取れそうな感じです。
剣山にもフジイバラが咲くんですね。
10時10分、西島駅に着きましたが、リフト乗り場から下りて来る人はほとんどいません。
まだ観光客が来るには早い時期なんでしょうね。
展望の良い場所へと向かっていると、マユミの花が見えました。
西島に車での10分間に、案の定、三嶺のガスがすっかり取れていました。
ナナカマドの花も咲いて・・・・
赤いのは蕾だろうか花後なんだろうか?とRさんと話していたのですが、どうやら赤いのは花後の姿だと後でわかりました。
そして、これは?
これとよく似たのを栂池で見たことがありましたが、それはオオシラビソの果実でした。
で、私たちが見たのはシコクシラベの果実だったようです。
シコクシラベはシラビソの変種だそうですから、果実がよく似ているのも当たり前なんでしょうね。
↑2018年に栂池自然園に行くロープウエイの中から撮影したオオシラビソの果実です。
似ているでしょう?
西島では水分補給やエネルギー補給もして、10時27分に出発しました。
西島駅の花壇にはまだクガイソウもシコクフウロも何も咲いてなくて、撮影するものがありません。
リフトの下の花園もまだ何も咲いてないようです。
登山道を登り始めた途端、こんな張り紙がありました。
Rさんと二人でびっくり仰天しました。
奈良公園とはわけが違いますからね、
20年前にはここからイブキトラノオやシコクフウロ越しに三嶺を撮影したものでした。
今ではテンニンソウの緑一色になっています。
でも、笹の陰にズダヤクシュの株を見つけて嬉しかったです。
キレンゲショウマの時期になると、あまり見たことがなかったですが、少し時期をずらせば今でもあるんですね。
ズームすると、稜線を歩いている人まで写っていました。
西島から剣山山頂はほんとに近いです。
10時45分、刀掛けのマツ迄やってきました。
山頂へはここから真っすぐに登りますが、私たちは行場の方へと左折します。
左に折れてすぐは樹林です。
この辺りも以前はシコクフウロなどが咲いていたものですが、今はなくなってしまいました。
そして、見上げると、なんとイシダテクサタチバナの群生が見えるではないですか。
こんな光景は今まで見たことがなかったです。
シカが食べないので増えているんでしょうね。
ヒメレンゲの着生している姿にほっとします。
歩を進めると、今度はシコクブシの大群落です。
オククルマムグラを見て、またほっとしました。
けれども、またまたカニコウモリの大群生にまでた唖然とします。
カニコウモリやシコクブシの群落が以前よりもまだ広がっていますね。
今はまだ咲いてないキレンゲショウマの自生地へと下っていきます。
ここはキレンゲショウマの花の時期は一方通行となり、下ることができず、向こうから登ってくるだけの道となりますが、今の時期はまだ一方通行ではありません。
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