上京中の散策で見た花、その1、千葉の公園で見たレンリソウなど
コロナ禍の最中は学生時代の山仲間との集まりの機会もなかなかもてず、この5月20日に4年ぶりで集まりました。集まったのは東京の都心でしたが、その日は食べたり飲んだりした後、千葉の外房にある先輩ご夫妻の家に泊めていただきました。
翌21日は学生時代の同期の山仲間が植物ガイドをされているという千葉市の泉自然公園という公園を先輩ご夫妻と散策してきました。同期の仲間ももちろん、ガイドの一人として案内してくれたのですが、植物に詳しいベテランガイドの方がいらして、いろいろ教わることが多かったです。
花を見ながら20年経っても、自己流で見ているので、やはりガイドされる方は違うなぁと思ったのでした。
お初の花で、一番びっくりしたのはレンリソウです。
レンリソウという名前は伊吹山にキバナノレンリソウという花が咲くそうで、聞いたことはありましたが、こちらはキバナではなくただのレンリソウです。
まるで小型のスイトピーみたいで可愛い花でした。
レンリソウという難しい名前もいわれがあるそうですが、ご興味のある方は検索されてみてください。
ただ、このレンリソウは公園の山野草コーナーで、種まきして維持されている株のようでした。
小さな草本ですから、大型のススキなどが生えだしたらすぐになくなりそうな花です。
ナルコユリは花の端境期みたいな時期に山で見かけて喜ぶ花ですが、そのナルコユリが綺麗に咲いていました。
ナルコユリにしてもその前に見かけたサラシナショウマにしても四国では標高1000m近くまで登らないと見られない花です。それがわずか標高50mで咲くんですね。
また春にはここにカタクリが咲き、あそこにニリンソウの群落がありますと説明を受けました。
ホオノキの花もまだ咲いていました。傍にあったトチはもしかしたら植栽なのかなぁ?などと思ったのですが・・・
イボタも、四国ではこの時期に里山にはあまり行かないことが多いので、ここ数年見てなかった花です。
ニワトコの赤い果実です。
ニワトコにしても香川では標高50mでは見ないなぁと思いました。
コクサギは香川でも比較的低山で見ることができますが、葉のつき方が変わっていると教えていただきました。
コクサギは「葉は特殊な互生で、コクサギ型葉序と呼ばれ、左右交互に2枚ずつつく」そうです。
今までそんなこと考えずに無意識に見てましたが、その通りなんですね。
マテバシイの大きな木もありました。
これは雄花ですが、マテバシイは花が咲いた年にドングリになるのではなく、翌年にドングリをつけるのだそうです。
また濁音を含む名前を持つ木、例えばマテバシイ、ウバメガシ、スダジイなど。
ドングリって春に花が咲き秋に実が生るとばかり思いこんでいましたが、そうとは限らないんですね。
これは植栽だと思いますが,ナツロウバイの綺麗で大きな花。
初見でした。
初見と言えば、このガマの穂みたいなものはショウブの花だそうです。
端午の節句にお風呂に浮かべるあのショウブの花です。
高尾山以外では初めて見たセリバヒエンソウ。外来種ですね。
ニシキウツギはかなり以前には我が家にも会った花で懐かしかったです。
新緑の映り込んだ池。
咲いているキショウブは外来種で、最近、よく見ますね。
外来種ではオオキツリフネも生えているそうで、繁殖力が強くて手を焼いているそうです。
ユリノキは大きいので、見上げて花を撮影しましたが、下からではあまりよくわかりません。
↑花の終わったギンラン
今年はキンランもたくさん咲いたそうです。
ヒメジョオンとハルジオンの区別の仕方とか、ウシハコベとミドリハコベの違いなど、そのほかにもいろいろと教えていただきました。
皆さんの散策風景です。
そういえば、モミジイチゴの果実が甘く熟していてお味見していたら、食べるのに夢中になり、葉っぱを撮影し忘れました。せっかく四国のナガバノモミジイチゴとは違う葉を眺めて、なるほどと思ったのに・・・・証拠写真がありません。
こんにちは。植物ガイドの方とご一緒で良かったですね。独学では限界があるので私も一度ガイドさんに付いて回りたいと思っています。コクサギ型葉序は時々見掛けますね。サルスベリ、ケンポナシ、ネコノチチなどがありました。最近ヨコグラノキを見ましたがこれもそうでした。
投稿: 多摩NTの住人 | 2023年6月 3日 (土) 16:26
多摩NTの住人様、こんばんは。
ショウブの花などは教えていただかなければ、とても気付かなかったと思います。
高尾山方面にもガイドをされている方がいらっしゃるなら、ぜひ、一度体験されてみて
ください。
コクサギも特に気にせず、見たらこれはコクサギだとはわかるので、今まで特に花序に
注意することがなかったです。サルスベリ・・・そうですか。我が家にあるので見てみます。
ヨコグラノキ、そちらにもあるのですね。
横倉山には時々行くので、見たこともあり場所もわかってますが、最近見てないです。
次回行ったときに気を付けて観察してみるとしましょう。
投稿: keitann | 2023年6月 6日 (火) 22:00